スポーツ選手活用体力向上事業報告:東京
1)講師 笹田弥生
2)場所 練馬区立開進第一小学校
3)期日 平成24年1月18日(水)
4)対象 小学5年 135名
5)趣旨
児童の体力運動能力テストの結果を見ると、持久力やボール投げ等で平均よりやや劣っている部分が見られる。休日にサッカーや野球、キャッチバレー等に所属している児童も多いが、一方であまり外遊びを行わない傾向にある児童も見られる。また、その比率は高学年ほど高くなっている。スポーツ選手の技を見たりトレーニングの様子や努力を知ることは、児童のスポーツへの関心を高め、主体的に体力を高めようとすることにつながると考えられる。
6)事業内容(プログラム)の紹介
10:00~ 開会の辞
10:10~30 講話「スポーツの楽しさ」
10:30~40 リズム体操
10:40~
予備運動
①抱え込み座姿勢~後方転がり~戻り
②立位から両手床着き歩き~戻り
③仰向け尻上げ~頭上足着き~首倒立経過して立つ
④カエル倒立&足たたき
11:00~11:50 実技練習 マット
11:50~12:00 閉会の辞
終了後、5年2組の生徒とともに給食
7)報告・感想
開進第一小学校は、練馬区でも生徒数規模の大きな公立小学校で、5学年4クラス全135名という人数であった。体育館は1月でありながらも日が差し込む明るい、この時期にしては暖かさを感じる広い綺麗な体育館だった。整列時などしっかりと先生の指示を聞き、私語も余りせず規律正しい日頃の姿勢が伺えた。
教室の始まりに際し「スポーツの楽しさ」について話をした。私自身練馬区出身ということで、出身小学校での運動の関わり方や休み時間の遊び方、初めて体操競技に出会うきっかけを作ってくれた社会体育クラブの話などを通して、その後の競技スポーツとの関わり、そしてそれが現在までの自身の生涯スポーツとなり継続していることなどを話した。
実技では、参加人数が多いのでリズム体操で楽しく準備運動とし、器械運動に必要な予備運動上記4つを丁寧に能力の確認をしながら行った。メインのマット運動では、ロングマットを12ヶ所にひきクラスを4つのグループに分けて、回転の前に支持に慣れ、力も養うために四つん這いでの移動(熊さん歩き系)運動を跳び箱1段を途中において種々行った。徐々に身体の硬さもほぐれた頃、高低差を利用して前転・後転を練習し、前転はほぼ全員が台上前転、前転から立位まで出来た。また川またぎをその場、跳び箱を利用しながら段階を追う説明も加えながら、最終的に側転まで練習を進めた。手で身体を支える機会を多くし上体の支持力をつけ、これからもさらに倒立につながるようにまとめた。接転系の運動では頭・尻と人間の最も重いものを動かすことで、腹筋をはじめ体幹を強くして丈夫にする役割があることを説明した。カエル倒立の長さや、足たたきの数をこれからも増やせるよう練習を続けてもらうようにお願いをして終了した。
体操教室終了後は5年2組で給食をともにし、楽しく時間を過ごせた。
ご協力頂きました開進第一小学校の皆様大変お世話になりました。出身地近くでの本事業に参加でき、こちらも子供たちと楽しい時間を過ごすことができました、今後の5年生の皆さんの益々の運動能力の発達と、関係者皆様のご健康をお祈りいたします。