スポーツ選手活用体力向上事業報告:東京
1)講師 笹田 弥生
2)場所 墨田区立東吾嬬小学校
3)期日 平成23年10月21日(金)
4)対象 小学5年 66名、小学6年 48名
5)趣旨
本校の児童は運動をする子どもとそうではない子どもの二極化傾向が顕著である。そこで、本事業によりスポーツ選手の講話・実演・指導等を通してふれあうことにより、スポーツが本来持つ楽しさを経験し、普段運動をしない子どもたちが今後、進んで運動を行うきっかけを作ることを目的とする。
6)事業内容(プログラム)の紹介
9:45~ 開会の辞
9:50~10:20 講話「スポーツの楽しさ」
10:30~10:45 6年生実技 マット
11:45~12:30 5年生実技 マット
12:30 閉会の辞
12:45~ 6年2組で給食
7)報告・感想
東吾嬬小学校は、校庭からスカイツリーが良く見える今年開校55周年を迎える下町の雰囲気の残る小規模な公立小学校でした。実技に参加してくれた高学年の5,6年生は、整列時などしっかりと先生の指示を聞き、私語もなく規律正しい姿勢がすばらしかったです。
全員を対象にまず「スポーツの楽しさ」についての講話をしました。世界選手権東京大会の直後であり、「体操競技って知ってる?」「内村選手って知ってる?」と始めると大方の子供たちが手を上げてくれました。競技になると特別な器具に変わってしまうけれど器械運動の種目がその元になっているということや競技種目等を説明し、これから中学校でも体験するであろう器械運動への動機付けを心がけました。また自身の小学校時代から五輪への憧れを持ち競技を続けていたときの充実した楽しかった学校生活でのエピソード等も伝えました。
実技は学年毎に行い、身体の硬さをほぐすような簡単な運動や、非日常的な運動が多い器械運動を得意にしていくために床等に手を着いて体を支える機会を多く持ってもらうよう、いつでも簡単に出来るその場での支持系の準備運動を中心に行いました。マット運動が中心ですが、すぐに前転等の技に入るのではなく、両手両足で移動する運動を跳び箱の1段を途中に置き高低差を利用しながら行うことで誰でも挑戦できる運動で楽しく取り組めました。バリエーションは前転だけでもたくさん出来たので台を利用して蹴っての前転では、勢い余って倒立を通り越しブリッジのように前に倒れてしまうくらい出来のよい子もいました。が、マットに両手をつく際に指だけで行う、手のひらを全て着けない子が多くいることが気になりました。
6年生は学年人数が少なかったので側転の導入まで行えましたが、5年生は人数が多かったので転がり系の運動までで残念ながら倒立までは行くことが出来ませんでした。
実技中少し消極的な場面も見られたので、失敗を恐れずもっと積極的に身体を動かせる雰囲気があればなあと感じました。給食では体操の時間よりもリラックスして明るく気さくに話しながら楽しく頂きました。開校55周年記念行事を1週間後に控えてお忙しい中、ご協力頂きました先生方、教育委員会の小坂様ありがとうございました。