スポーツ選手活用体力向上事業報告:鹿児島

■場所 鹿児島県 種子島 西之表市 伊関小学校
■期日 平成22年11月18日(木)
■対象 小学校1年~6年 13名
■講師 渡邊 光昭
■伊関小学校趣旨
 本校は全校児童が13名の小規模校のため、人数やルール等が限られ、運動経験が乏しい状況にある。そこで、本事業の趣旨でもあるスポーツの楽しさを体験させることで、子どもたちが主体的にスポーツに親しむ態度や習慣を身につける一助となると考えます。
■報告
 1年生から6年生までの生徒数が13名と、とてもアットホーム的な感じでの指導となった。
 始めに、紹介頂き、その後講演に入る。体操の面白さ、好きなことや興味のあることを1つでもよいので楽しく長く続けることが、運動も学業においても成果を出すコツであることをできるだけ児童に分かりやすく話した。(積み上げる努力・・・イチローの言葉も借りる)生徒は、真剣に耳を傾け、話を聞いてくれた。今後生徒の成長の中で少しでも刺激になれば喜ばしいことだと感じた。
 今回の指導は少人数なので1年生から6年生までの一斉指導で実施した。補助運動~柔軟で汗をかき、体操的で簡単な姿勢の訓練を行い、全体のウオーミングアップとした。全学年合同での指導のため言葉掛けに変化を持たせた。低学年児童には分かりやすく、高学年にはポイントを押さえた言葉掛けを心がけた。
●種目はマット運動と跳箱(体育館のステージを利用する)
・マット運動
 補助運動でも行ったが、倒立の感覚練習として、膝を抱え込んだ姿勢で両足踏切の『おだんご倒立』を実施。逆さになることに恐怖心を持っている児童も積極的に行っており、最後は自然に通常の倒立練習(補助付き)が出来ていた。
 また、抱え込み姿勢の倒立を練習させていると、両肩に自身の体重を乗せることの出来る児童は一人で足を伸ばしバランスのとれた倒立を行っていた。
 他に、前転の練習を行う。低学年・高学年両児童ともに好奇心旺盛で積極的に練習しており、著しく上達が見えた。出来ることの楽しさ、達成感を感じ取ってもらえたら喜ばしいことである。
・跳箱
 跳箱を使用せず、体育館のステージを利用して跳箱運動を行った。実際の跳箱では着手する部分が限られているのと、高さによる恐怖心から思い切った運動が出来ないと感じ、ステージを利用した。ステージと床面からの高さは、小学生用跳箱6段相当になるが、踏み切り板を利用しステージに上がることが出来れば落ちる心配が無いので、児童は思い切って走り、高さのある跳躍が出来ていた。