スポーツ選手活用体力向上事業報告:和歌山

■指導場所 和歌山県 白浜町 白浜第二小学校
■期日 平成22年10月25日(月)
■指導対象生徒 小学校1年~6年 81名
■講師 渡邊 光昭
■趣旨
 本校では、毎日登校時から授業開始までの時間を利用して運動習慣を身に付けることを目的とした『5分間走』を実施していますが、この事業を通じて正しい走り方を再度確認したいと考えます。また、長距離走や体操競技などに含まれる『走る』『跳ぶ』などのさまざまな技術も学ぶ機会としたい。
■報告
 白浜第二小学校1年生から6年生までの81名が体育館に整列し、期待と不安な表情を浮かべながらも拍手で温かく講師を迎えてくれた。
始めに、紹介頂き、その後講演に入る。体操の面白さ、好きなことや興味のあることを1つでもよいので楽しく長く続けることが、運動も学業においても成果を出すコツであることをできるだけ児童に分かりやすく話した。(積み上げる努力・・・イチローの言葉も借りる)生徒は、真剣に耳を傾け、話を聞いてくれた。今後生徒の成長の中で少しでも刺激になれば喜ばしいことだと感じた。
■内容
 今回の指導はできるだけ、生徒個々に目を配って接してあげたいと考え、5~6年生32名と1~4年生49名の二つに分けて指導を行った。
補助運動~柔軟で汗をかき、体操的で簡単な姿勢の訓練を行い、全体のウオーミングアップとした(集団指導)
<種目>マット運動と跳箱(体育館のステージを利用する)
・マット運動
 補助運動でも行ったが、倒立の感覚練習として、膝を抱え込んだ姿勢で両足踏切の『おだんご倒立』を実施。逆さになることに恐怖心を持っている児童も積極的に行っており、最後は自然に通常の倒立練習(補助付き)が出来ていた。また、抱え込み姿勢の倒立を練習させていると、両肩に自身の体重を乗せることの出来る児童は一人で足を伸ばしバランスのとれた倒立を行っていた。他に、前転の練習を行う。全体的に運動感覚の良い児童が多かったことに感心した。
・跳箱
 跳箱を使用せず、体育館のステージを利用して跳箱運動を行った。実際の跳箱では着手する部分が限られているのと、高さによる恐怖心から思い切った運動が出来ないと感じ、ステージを利用した。また、多くの児童を練習させるには跳箱の数に限度があるため、ステージを利用することで運動量を増やせた。ステージと床面からの高さは、小学生用跳箱6段相当になるが、踏み切り板を利用しステージに上がることが出来れば落ちる心配が無いので、児童は思い切って走り、高さのある跳躍が出来ていた。最終的に開脚跳びの練習としてステージ上で開脚姿勢を完成させた。最後に子ども達のやる気が凄くチャレンジタイムを設け、台上前転を行った。ほぼ全児童がチャレンジしていた。素晴らしい積極性であると感心した。