2013国際ジュニア種目別決勝 女子後半
■平均台
Andreea MUNTEANU (ROU)
片足伸身前宙+ウルフジャンプ(D+A)~シソンヌジャンプをつなげる。次のバク転+抱え込み1回ひねり(B+E)ではすばらしい高さの実施を見せ、会場を沸かせる。交差リープ+ジョンソン(C+C)や交差1/2ひねりでは180°以上の開脚度で正確さでは抜群。抱え込み前宙、屈身側宙、終末技ではバク転+両足バク転+3回ひねりを見せる。 D6.0 E8.45 14.45
Lauren HERNANDEZ (USA)
片足伸身前宙~シソンヌジャンプ~前後開脚ジャンプ、バク転スワンをきちんと決めた後、非常に高さのある羊とびを決める。交差輪では後ろ脚の高さが少し足りないか。高い前宙、側宙を決めるが、終末技屈身ダブルで後ろへ転がってしまう。 D5.9 E7.575 13.475
Bailie KEY(USA)
側宙、正確なバク転+両足バク転+両足伸身宙返り(B+B+E)、片足伸身前宙+前後開脚ジャンプ(D+A)~左右開脚ジャンプを力強く決め、前宙+シソンヌジャンプ(D+A)などの組み合わせ加点もきちんととってくる。交差1/2ひねりでふらついてしまうが、終末技のバク転+バク転+3回ひねりの実施は見事。個人総合優勝者は種目別でも抜群の強さを見せる。 D6.0 E8.625 14.625
本田美波(JPN)
側宙から少し留まりながらシソンヌジャンプへ。交差リープ+片足スワン(C+C)で加点をとる。初の国際大会とは思えないほど落ち着いて演技している。バク転~屈身宙返り、しっかりと輪の形を作って羊ジャンプをこなすが、次の交差1/2ひねりはひねり不足でおそらくジョンソンとしてとられる。終末技屈身ダブル(E)の着地を力強く止め、会場を沸かせる。 D5.4 E7.925 13.325
Maria KHARENKOVA (RUS)
減点なしの抱え込み前宙を力強く決める。バク転+バク転+両足スワン(B+B+E)では非常に高さがあったのだが、着台が乱れてしまい、大きくふらつく。浮き足水平ターンは浮き足が途中で下がったように見えるがDパネルがどうとるか。そこから少し組み合わせでの留まりが続く。側宙、交差輪、片足伸身前宙+羊ジャンプ、交差1/2+抱え込み宙返りは組み合わせ加点とれたか。終末技屈身ダブルで大きく後ろへ一歩。D6.3 E7.9 14.10(ND0.1)
Catherine LYONS (GBR)
非常にユニークで独特な演技構成。開始技ではめずらしい前後開脚座で会場が沸く。バク転+バク転+片足スワン(B+B+C)で3つの組み合わせの加点をとり、終末技2回半ひねりで前一歩。特別な大技こそないものの、流れるような動きと独特な振り付けは芸術性の面での評価が期待される。D5.5 E8.6 14.10
Yan WANG (CHN)
高さ充分な屈身前宙。両足バク転+両足バク転+両足スワン(B+B+E)の実施はさすが中国!と言ったところ。高さのある前宙であったが、ふらつき。その後抱え込み宙返りでも足をあげてしまうふらつきをみせ、なんとか終末技屈身ダブルの着地を大きく1歩でこらえる。Dスコアが高かっただけに、実施がもったいない。 D6.4 E7.875 14.275
Aleeza YU (CAN)
しっかりと輪の姿勢を見せた交差輪とび、片足伸身前宙をぐっとこらえるが、バク転~スワンで落下。非常に高さのある実施だったため、もったいない。動揺があったのか、その後も交差ジャンプ、交差1/2ひねりと、組み合わせが単発の実施になってしまう。終末技屈身ダブルは着地を止めるが頭の位置が低くなる。 D5.6 E7.425 13.025
1. Bailie KEY (USA) 14.625
2. Andreea MUNTEANU (ROU) 14.450
3. Yan WANG (CHN) 14.275
■ゆか
Aleeza YU(CAN)
後方1回半ひねり+ロンダート~バク転~抱え込みダブル(C+D)で加点をとる。2本目の屈身ダブル共に非常に高さのある宙返りの実施。しかし後半疲れが出たのか、3本目2回ひねりの着地でホップ、終末技2回半ひねりではひねりきれず崩れるように転倒してしまう。脚力の強い選手だけにもったいない。 D5.4 E7.45 12.85
杉原愛子(JPN)
非常に高さのある3回ひねり。良すぎて後ろへ大きく2歩。次の2回半ひねりもパワーがありすぎ回転しすぎてしまい、伸身前宙への蹴りが合わず低い実施になってしまう。しかし彼女の持ち味である正確なダンス系の実施を交差輪とび、カデット1/2ひねりで見せ、終末技の抱え込みダブルを着地1歩でおさめる。 D5.4 E7.975 13.375
宮川紗江(JPN)
伸身前宙+抱え込み前宙ダブル(B+E)ではピタリと足の閉じた前宙ダブルを見せる。後方1回半+前方伸身2回ひねりを男子選手のようなさばき方でこなす。ダンス系の要素でまだ少し弱さが見えるが、会場中を驚かせる終末技伸身ダブル(F)は高さ、姿勢共にお見事。女子日本選手唯一の入賞者となった。 D5.7 E8.65 14.35
Lauren HERNANDEZ(USA)
非常に大きな抱え込みアラビアン+鹿ジャンプ(E+A)、屈身ムーンサルトなど、脚力の強さを見せつけ、独特な雰囲気の曲と振り付けでユニークさを出す。前後開脚輪とび1回ひねり、交差輪、カデットハーフ等のダンス系では少し荒さが見えたが、伸身前宙+伸身前宙2回ひねり(B+D)、終末技屈身ダブルのパワーで圧倒する。 D5.8 E8.225 13.725 (ラインオーバー減点0.3)
Kim JANAS (GER)
非常に高さのある抱え込みアラビアンダブルで着地1歩、余裕のある2回半ひねり+抱え込み前宙(D+A)、浮き足水平ターン+2回ターンを軸足を替えずに行なったり、振り付けにバタフライを加えるなど、ユニークな構成で見ていておもしろい。3本目は屈身ダブル、終末技は抱え込みダブル。 D5.6 E8.175 13.675 (ラインオーバー減点0.1)
Catherine LYONS (GBR)
とてもなめらかで流れがあり、まるでコンテンポラリーダンスを見ているようなとても素敵で独特な振り付け。後方1回半ひねり+伸身前宙1回ひねり(C+C)、屈身ダブル、2回半ひねり+抱え込み前宙(D+A)など、派手な大技こそないが、音楽、振り付け等の芸術性で魅了される演技。 D5.1 E8.225 13.325
Bailie KEY (USA)
抱え込みアラビアンダブル+鹿ジャンプ(E+A) 、後方1回半ひねり~ロンダートバク転~3回ひねりの実施は高さ、ひねりの正確さ共お見事(C+E)。交差輪とび~カデット輪とびハーフ、ジョンソン1/2ひねりなどでも脚力の強さを見せつけ、2回半ひねり+抱え込み前宙(D+A)、終末技屈身ダブルをきちんとこなし、彼女の安定性、勝負強さを笑顔で見せた。 D6.1 E8.7 14.80
Andreea MUNTEANU (ROU)
往年のルーマニア代表選手達を思い出させるような動き、技のさばき方をする選手。抱え込みムーンサルト、3回ひねりを簡単そうにまとめ、交差1/2ひねりやジョンソン1/2ひねりでは抜群の開脚度を見せる。2回半ひねり+抱え込み前宙(D+A)、終末技抱え込みダブルの着地をピタっ、ピタっと決め、笑顔でフロアを下りる。D5.7 E8.675 14.375
1. Bailie KEY (USA) 14.800
2. Andreea MUNTEANU (ROU) 14.375
3. 宮川 紗江 (JPN) 14.350