2018世界体操女子ポディウム1日目レポート
本日から女子ポディウム練習が始まりました。女子は休みが入っているので戸惑うこともありますが何とか見入っています。それでは女子ポディウム練習1日目のレポートを送ります。
【1班】
ベルギーが登場。Derwaelの段違い平行棒がすごい。フット伸身トカチェフ、シュタルダートカチェフひねり~バックカットひねり~シュタルダーシャポ~パク宙1回ひねり!、マルニ―ひねり、フット1回ひねり~月面。長身を生かしたメリハリのある振動は思わず拍手したくなる。ゆかと平均台において、チームとしてしゃがみ立ちターンの積極的な取り組み。跳馬は全員がユルチェンコ1回ひねりで迫力に欠けるが、十分に団体決勝進出を目標にしていると思われる。ポディウム練習終了後、FOP内のフラッシュゾーンでテレビのインタビューを受けていて国内での注目の高さを感じることができる。
【2班】
日本跳馬から。村上しっかり反応していることがうかがえる。杉原と畠田ユルチェンコ1回半ひねり、梶田ユルチェンコ1回ひねりまとめる。寺本チュソビチナ、2度ほど失速して着地ミス。3回目、4回目で辛うじて立つ。段違い平行棒、梶田、村上、寺本、畠田と通す。杉原フットに変える、下移動ひねり倒立で落下。平均台、畠田非常に落ち着いた演技。梶田上がりで落下。その後は落ち着いた演技。寺本、片足2回ターンで少しバランスを崩すがそれ以外は落ち着いた演技。村上、バク転スワンで落下、交差輪とびで横を向いてしまう、その後はメリハリある演技。2本目は屈身前宙で落下。3本目前半をメリハリある演技で確認。杉原、大きなミスなく安定感ある演技。ゆか、梶田、Y字ターン2回に、着地止めきれていないが無難に。畠田、寺本いい動き。村上、最初のターンでのバランス、シリバスでのライン減点、後方宙2回ひねり~前宙ひねりに。杉原、後方宙3回ひねりができずしりもち。ミスも出たが、チームとしてはしっかりカバーしていこうとする姿勢が見られた。
オーストラリア、後方伸身2回宙、後方宙1回半ひねり~ロンダート~バク転~後方かかえ込み2回宙、前宙~ロンダート~バク転~後方2回ひねりの選手がゆかをけん引。跳馬は全員ユルチェンコ1回ひねり。韓国は段違い平行棒で苦戦。ウズベキスタンChusovitina(1975年生まれ!)跳馬、振り上げ時に補助付きだが、前転とび前方伸身宙1回ひねり、伸身ツカハラ1回半ひねりに挑戦。平均台も練習。
【3班】
ドイツに注目。段違い平行棒、Seitzシュタルダー屈身トカチェフで落下したが、内容は素晴らしい。Kim、屈身イエガー~パク、マロニー~パク1回ひねり、マルニ―ひねり、フット1回ひねり~ギンガー、月面着地止める。平均台、1名落下したが、丁寧に実施。ゆかの演技もチームとしてまとまっていた。跳馬ユルチェンコ1回ひねりをまとめる。ウクライナ、跳馬はユルチェンコ1回半ひねりが1名、あとはユルチェンコ1回ひねり。段違い平行棒ある程度の技は構成されているがミス目立つ。トカチェフひねり~イエガー成功。平均台、不安定さあり。ゆか、曲と振り付けが興味深い。北朝鮮跳馬、ユルチェンコ2回ひねり2名が成功させるが、その後、アマナール(転倒)、チェンフェイ(転倒)、チュソビチナ(補助あり・転倒)と、高難度技をできばえ関係なく実施(命がけ?)。段違い平行棒、基礎的な姿勢はしっかりしているが少しバランスを崩すとミスにつながる弱さあり。平均台、2選手は台上で不安定だが、他の2選手は安定感があり、バク転連続~宙返りなどしっかりした構成で実施。ゆか、2番目の演技者が後方宙3回ひねり~前宙をやってしりもちをつきそのままうずくまり、コーチに抱えられてポディウム下へ。足首をアイシングしながら退場。ポルトガルの段違い平行棒、目を引く演技あり。ハンガリーの選手、段違い平行棒でエンドーを実施。
【4班】
オランダに注目。跳馬、ユルチェンコ1回半ひねり、ユルチェンコ1回ひねり、ユルチェンコ2回ひねり(1本目膝つく大過失、2本目足割れあるが立つ)、伸身ツカハラ1回ひねり一人2本目伸身ポドコパエワ補助付き、着地も膝つき大過失。段違い平行棒、マロニーやパクを組み合わせた構成で魅力的。Wevers Sanneが大過失を出し、繰り返し失敗部分を練習し、最後にしっかり失敗部分の確認をした。平均台は最初の演技者が何度も落下し、最後後方宙2回ひねり。次の演技者は通したが3番手がコチェトコワで落下。Sanne、素晴らしい流れ、まるでゆかで動いているような滑らかさ。片足上3回ターンで落下するがとにかく個性的。ゆか、タンブリングの着地で大過失が目立った。ターン~イリュージョンターンの組み合わせが多く見られた。チームとして今回得たミスを出さなければ団体決勝も狙えるチームに感じた。イスラエルの選手の段違い平行棒、ほん転屈身トカチェフ~パク、シャポシニコワ~パク1回ひねり、マロニー、ほん転1回ひねり~トカチェフ、後方伸身2回宙。ベラルーシにも段違い平行棒でいい動きをする選手あり。
【5班】
優勝候補筆頭のアメリカが登場。代表を決める国内選考会の様相。段違い平行棒でHard(コモワ2、ほん転1回ひねり~トカチェフ、シュタルダートカチェフ~パクなど)、McCallum(シュタルダーシャポ~トカチェフ~パクなど)、McCucker(シュタルダー1回ひねり~マロニー~トカチェフ、シュタルダーシャポ~トカチェフ~パクなど)、Biles(マロニー~トカチェフ、フット1回ひねり~屈身トカチェフ~パク、マロニーひねり、新月面)とほぼ完ぺきに演技を決める中、SmithとEakerにミスが出る。平均台、Hardが最初の演技者として演技を淡々と続けるがターンでわずかにぐらつくと一瞬息が詰まる。McCuckerがターンで攻めるなどそれぞれが自身の個性を生かした演技構成で完ぺきな実施を目指す。Biles、前宙ひねり(グリゴラス)、バク転スワン連続、後方宙、前宙、開脚前宙~ジャンプ、バク転~閉脚バク転~月面(少し台に近づいていて着地後、後ろにとぶ)。Eakerふらつきあり。ゆか、Hard(シリバス、後方伸身2回宙など)、McCallum(シリバス、後方宙3回ひねり)、McCucker(屈身月面、前宙2回ひねり~前宙、しゃがみ立ち2回ターンなど振り付けで魅せる)、Biles(伸身新月面_女子最高のI難度、バイルス_後方伸身2回宙ひねり~ジャンプ、前宙1回ひねり~ロンダート~バク転~月面、シリバス)…圧巻の演技構成。休憩をはさみ、最終種目の跳馬へ。最初からガンガンと素晴らしい跳躍を披露。McCallum(ユルチェンコ2回ひねり/2本目ロンダート後ろとびひねり着手前転とび前宙ひねりで転倒)、McCucker(ユルチェンコ2回ひねり前に倒れこむミス)、Hard(ユルチェンコ2回ひねり)、Biles(1本目チェンフェイ…新技申請の2回ひねりが1回半ひねりになってしまう/アマナール)、Smith(ユルチェンコ2回ひねり)、Eaker(ユルチェンコ1回半ひねり)。Biles、試技の後、新技申請を提出したロンダート後ろとびひねり着手前転とび前方伸身宙2回ひねりを成功させ観戦者から歓声があがる。他のグループがかすむアメリカのポディウム練習だった。
【6班】
先日開催されたユースオリンピックではVillaという若い選手が優勝し、次の世代の準備が整ったイタリアが登場。ユルチェンコ1回半ひねり3選手。段違い平行棒、フットトカチェフ~パクなど、中心となる演技構成は整っているが、終末技で大過失が多く出ていた。平均台3選手が立て続けに落下するが、4番目の演技者がロンダート後方伸身宙上がり、バク転~開脚伸身宙連続などメリハリある演技。続く選手もバク転~開脚伸身宙連続を決めていい演技をした。ゆか、着地で乱れたり、ふらつきが目立つ中、ライン減点があったが4番目の演技者の構成が面白かった(テンポ~月面、Y字2回ターン~イリュージョンターン、後方宙2回半ひねり~伸身前宙、後方宙3回ひねり、後方屈身2回宙)。チームとしてはミスが目立ち未完成な感じ。
以上、女子1日目のポディウム練習終了。女子は新技申請6件。今晩書きます。