第72回全日本体操個人総合選手権男子第１班

第１ローテーション
開脚での前後移動などを取り入れたあん馬を安定した実施で通しきった加藤裕斗が１４．５００の高得点を獲得し暫定１位、ゆかで安定した着地、美しいゴゴラーゼ、マンナを披露した谷川翔が１４．４３３で続く、以下平行棒で素晴らしい棒下宙返り、屈身ベーレなどを見せた瀬島龍三１４．３００、ゆかでしっかり演技をまとめた松見一希、跳馬の榊原颯太がドリッグスで１４．２００

第２ローテーション
加藤裕斗はつり輪でも良い演技を見せ１４．００を獲得したが、あん馬で両ポメル上開脚旋回３６０度ひねりなどをしっかりと捌いた谷川翔が１４．４３３を獲得し逆転。平行棒を大きなミスなくまとめた永吉雄が１４．１００を獲得して３位につける。以下、跳馬でドリッグスをまとめ１４．４００を獲得した田浦誠也と平行棒を大きなミスなくまとめた榊原颯太が１３．８６６を獲得し４位に並ぶ。
６位にはゆか、あん馬としっかり通しきった金子健三、７位には最初の跳馬で出遅れたが平行棒でマクーツなどを取り入れた構成を正確に美しく捌いた北村郁弥が１４．３００を獲得して上がってきた。
暫定順位
１位　谷川　翔　２８．８６６
２位　加藤裕斗　２８．５００
３位　永吉　雄　２８．１００
４位　田浦誠也　２８．０６６
４位　榊原颯太　２８．０６６
６位　金子健三　２７．７３３
７位　北村郁弥　２７．６００
８位　吉岡知紘　２７．５６６

第３ローテーション
谷川翔がつり輪でも正確な中水平、十字懸垂など静止技をしっかりときめ、倒立姿勢も良く、伸身サルトの着地も止め１４．０３３を獲得。
加藤裕斗は、跳馬のドリッグスで後ろに手をつく痛恨のミスを犯し１２．５６６と得点を伸ばせず後退。
跳馬では井上博稔がロペスを豪快に跳んだが着地で大きく動き１４．２６６にとどまる。
平行棒では８位につけていた吉岡知紘が着地で大きく乱れ１３．５３３。
大学１年生の杉本海誉斗がふわりと浮くバブサーなど質の高い実施で通しきり１４．６００の高得点をあげ、順位を大きく上げる。
６位につけていた金子健三はつり輪もかかえこみルドルフの着地を止めるなどしっかり通しきり１３．８００
北村郁弥は鉄棒でも質の高い実施を見せたが１３．２６６といまいち得点を伸ばせず。
４位につけていた田浦誠也は平行棒でリチャードをしっかりきめるなど、大きなミスなく通しきり１４．４００、２位まで順位を上げる。
吉岡知紘と加藤裕斗は大きなミスが響き、それぞれ９位、１０位まで順位を下げる。
暫定順位
１位　谷川　翔　４２．８９９
２位　田浦誠也　４２．７３２
３位　杉本海誉斗　４２．０９９
４位　金子健三　４１．５３３
５位　永吉　雄　４１．３００
６位　瀬島龍三　４１．２９９
７位　安達太一　４１．２９８
８位　北村郁弥　４１．２００

第４ローテーション
金子健三は跳馬でドリッグス、豪快な跳躍で着地は前に大きく１歩、１４．１００。
高橋一矢は子跳馬でローチェに挑んだが、惜しくもしりもち。
３位につけていた杉本海誉斗は鉄棒、着地で大きく動いたが大きなミスなくまとめ、本人セーフのポーズ１３．４３３。金子健三に逆転される。
鉄棒に宮地俊亨が登場、ミヤチ、カッシーナ、コールマンと完ぺきにきめ、伸身サルトの着地も止めたが、コバチが近づき続く車輪で大きく肘をまげてしまう。１４．１３３と思ったより得点を伸ばせず。
齊藤優佑は跳馬で１本目ヨーⅡを豪快にまとめ１４．８６６
２位につけている田浦誠也、伸身トカチェフ、リンチなど雄大にきめ、伸身サルトの着地も見事に止める。１４．１６６、金子健三、杉本海誉斗を上回る。
暫定１位につけている谷川翔は跳馬でドリッグス、美しい跳躍で着地は両足で前に１歩。１４．２３３を加算し暫定１位をキープ。
跳馬のミスが響き順位を落とした加藤裕斗は平行棒でマクーツ、ドミトリエンコ、モリスエなどを入れた構成、途中倒立で歩くが後方屈身２回宙返りは着地前に明確なほどきが見られる素晴らしい実施で止め、１４．２６６を獲得し５位まで順位を上げる。

暫定順位
１位　谷川　翔　５７．１３２
２位　田浦誠也　５６．８９８
３位　金子健三　５５．６３３
４位　杉本海誉斗　５５．５３２
５位　加藤裕斗　５５．３３２
６位　永吉　雄　５５．２００
７位　堀内柊登　５５．０３２
８位　北村郁弥　５４．８３３

第５ローテーション
暫定４位と健闘している杉本海誉斗はゆかで前方伸身宙返り２回ひねり～前方伸身宙返り２回半ひねりというＤ＋Ｅの珍しい組み合わせを成功、１３．４３３
金子健三が平行棒をしっかりまとめ１４．４３３、杉本の逆転を許さず。
瀬島龍三のつり輪、正確で力強い中水平、十字懸垂、演技全体としてもしっかりまとめ１４．５００の高得点を獲得。
北村郁弥はあん馬、終末技が若干乱れたが大きなミスなく通しきり１３．８６６
田浦誠也はゆかも大きなミスなくまとめ１３．８３３、合計点で金子健三を上回る。
永吉雄はあん馬で新たにショーンを取り入れ高いＤスコアの構成をほぼ完ぺきにまとめ１４．６００の高得点を獲得し杉本海誉斗を逆転する。
ここまでトップを守り続けている谷川翔は平行棒で、ホンマ、棒下宙返り、バブサー、チッペルトなどほぼ完ぺきに実施、最後の前方かかえこみ２回宙返りひねり下りも見事に止めＥスコア９点台、１５．０６６という超高得点を獲得、首位をキープ。

暫定順位
１位　谷川　翔　７２．１９８
２位　田浦誠也　７０．７３１
３位　金子健三　７０．０６６
４位　永吉　雄　６９．８００
５位　杉本海誉斗　６９．９６５
６位　堀内柊登　６８．８３２
７位　北村郁弥　６８．６９９
８位　加藤裕斗　６８．３５５

最終ローテーション
ここまで２位につけてきた田浦誠也はあん馬、正交差倒立、逆交差倒立、フロップ、コンバインなど無難に通しきり１３．７６６．
北村郁弥はつり輪、振り上がり中水平、けあがり中水平などがんばり、大きなミスなく伸身サルトの着地もわずかな動きでまとめる。１３．５６６
瀬島龍三は跳馬でドリッグス、１４．０００
齊藤優佑の鉄棒、手放し技の連続は行わ無難に演技をまとめる。１３．９６６
永吉雄はつり輪で１３．０００と得点を伸ばせず
谷川翔は鉄棒、ポゴレロフを成功、その後も順手背面車輪やヤマワキなど確実な実施でまとめ伸身サルトの着地も後ろに小さく１歩にまとめ１３．８３３、総合得点は８６．０３１、白井健三がワールドカップ東京大会で獲得した８６．０６４にはわずかに及ばず。
藤原昇平がつり輪で素晴らしい振り上がり中水平～上水平～中水平を見せる。
金子健三は鉄棒、コールマンをしっかりキャッチ、その後もヤマワキなどを雄大に捌き伸身ルドルフの着地まで大きなミスなくまとめ１３．９６６。

Ⅰ班終了時点での暫定順位
１位　谷川　翔　８６．０３１
２位　田浦誠也　８４．４９７
３位　金子健三　８４．０３２
４位　永吉　雄　８２．８００
５位　杉本海誉斗　８２．３９８
６位　北村郁弥　８２．２６５
７位　齊藤優佑　８３．２３１
８位　岡　順平　８２．０６４