全日本1日目男子レポート
昨年の全日本インカレ、全日本社会人、高校選抜、全日本ジュニア、インターハイにおいて権利を得た114名のうち109名が参加して競技がおこなわれた。
出場人数が多いため3班に分けられたが、予選にあたる上記大会での獲得得点の高い順に3班、2班、1班に振り分けられ、競技がおこなわれた(ただし、大学1年生以下の選手はすべて1班)。
1班では、KONAMIの社会人1年生太田晃輔選手が85.100で暫定トップ。大学1年生の今井裕之選手(順天堂大学)が84.650で2位に続いた。
2班では、KONAMIの関口栄一選手が、得意の鉄棒でDスコア7.0(内規適用7.3)の演技構成で16.200の高得点を獲得し波に乗り、跳馬でも前転とび前方伸身宙返り2回半ひねり(ヨーⅡ=Dスコア7.0→内規適用7.2)で16.700を獲得するなど、6種目ほぼノーミスの素晴らしい演技で91.000を獲得。3班の選手に充分プレッシャーを与える得点で暫定首位に立った。
3班には、北京オリンピック個人総合銀メダルの内村航平選手(日本体育大学)をはじめ、有力選手が出場した。
内村選手は、スタート種目の跳馬で着地こそわずかに動いたものの伸身ユルチェンコ2回半ひねりを素晴らしい実施でまとめ16.050のさい先の良いスタートを切ったが、季節はずれの肌寒さの影響からか、続く平行棒では動きが重く、入りの逆上がりひねり倒立が倒立にはまらず、さらに車輪ライヘルトでうまく前振り上がりに持ち込むことができず、停滞・ダブルスウィングの大きな過失を犯してしまい、首位通過に黄信号が灯った。
しかし、続く鉄棒を無難にまとめ15.600の高得点を獲得すると、得意のゆかで16.000、苦手のあん馬でも15.050を獲得し、得点を積み上げていった。
最終種目のつり輪では、14.900にとどまったが、6種目合計で92.500を獲得し、関口選手を抜いて首位通過となった。
3位には、平行棒で素晴らしい演技を見せこの日のこの種目最高点15.900を獲得した田中和仁選手(徳洲会体操クラブ)が他の種目もほぼノーミスで6種目合計90.950と続いた。
以下、鉄棒で関口選手と同点の16.200を獲得した中瀬卓也選手(徳洲会体操クラブが、5位には高いDスコアを揃えた山室光史選手(日本体育大学)、6位:沖口誠選手(KONAMI)、7位:坂本功貴選手(セントラルスポーツ)、8位:水鳥寿思選手(徳洲会体操クラブ)と続いた。
大会2日目(4/26)は、ユニバーシアード日本代表、ジャパンカップの日本代表が決まります。ファンの皆様のお越しをお待ちしております。