アジアシニア選手権、女子も優勝!
現地11月16日、女子の団体総合兼個人総合決勝が行われました。12日に現地に入ってから14日にポディウム練習を終え、順調に調整をしてきました。
今回、中国・北朝鮮が団体で出場しておらず、日本にチャンスがある試合でした。メンバーも6名中5名が北京オリンピック経験者で組みました。
ライバルの韓国の選手がミスを多発する中、日本は各自が安定した美しい演技を堂々と披露し、終わってみれば約20点の大差をつけて団体優勝しました。個人総合においても1位鶴見選手、3位上村選手という順位でした。以下、種目ごとの内容をお伝えします。
日本は1班の段違い平行棒からのスタートでした。トップバッターの新竹選手が下りで手をついてしまいました。下り以外の内容は非常によいできでした。2番手上村選手はシュタルダー1回半ひねりの終了時が流れる場面もありましたが着地も1歩でおさえ、素晴らしい演技を披露しました。3番手鶴見選手はAスコア6.9のほぼ正確な演技で、本日の段違い平行棒の最高得点をたたき出しました。4番手大島選手ものびやかな演技でこれに続きました。最後の田中選手も堂々とした演技で、日本は1種目めの段違い平行棒で試合の流れをつかむことができました。
2種目めの平均台は1番手の新竹選手が前方開脚伸身宙返り水平立ちの部分でバランスを崩す場面がありましたが、全体を無難にまとめてトップバッターの重責をみごとに果たしました。2番手田中選手は前方開脚伸身宙返り両足着台・羊とびで落下、下りの屈身2回宙返りで後ろに転倒してしまいました。3番手の鶴見選手は前方開脚伸身宙返りからのシリーズもきれいに決まり、完璧な演技を披露してくれました。4番手上村選手は体線の美しい演技で、得点をのばしていきました。最後の美濃部選手は落ち着いた演技で最後の着地まで決まり、みんなでミスをカバーすることができました。
3種目めのゆかでは1番手の新竹選手が表現力豊かな演技を披露し、トップバッターの役割を果たしました。2番手美濃部選手は2シリーズ目の2回半ひねりから前方伸身宙返りのシリーズでラインオーバーをしてしまいました。3番手上村選手は、演技構成を変更して挑みましたが、素晴らしい演技を見せてくれました。4番手の鶴見選手も着地まで正確な演技で本日のゆかの最高得点を獲得しました。最後の大島選手は2シリーズ目の1回半ひねりから1回ひねりの着地で転倒してしまいました。
最終種目の跳馬では1番手の美濃部選手、2番手の新竹選手がロンダートからの1回ひねりで着地まで決め、チームを盛り上げました。3番手の上村選手は種目別予選に出場し1本目がロンダートからの1回ひねり、2本目がロンダート1/2ひねり前方屈身宙返りを成功させました。種目別決勝に3位で通過しました。4番手の鶴見選手は雄大な実施で、チームの雰囲気を盛り上げました。5番手田中選手は着地までまとめて非常に良いできでした。
以上、各種目での選手の演技の様子でした。
ミスが出ても他のメンバーでカバーし、北京オリンピック団体5位の自信とチームワークがうまく働いた団体・個人競技となりました。また初代表の田中選手も3種目の出場でしたが、最後まで堂々とした演技を披露してくれました。今回のこの素晴らしい結果は選手たちの頑張りだけでなく、それをサポートする現場の団長、コーチ、トレーナー、審判員、そして応援し支えてくれるファンの皆さん方の力があってこそと強く思います。男子・女子が団体・個人ともにアジアシニア選手権のトップを獲得することができました。明日は男女種目別決勝前半です。期待を込めて応援をよろしくお願いします。
女子種目別出場予定選手
17日
跳 馬:上村選手
段違い:鶴見、上村選手
18日
平均台:鶴見、美濃部選手
ゆ か:鶴見、新竹選手
優勝した日本女子チーム