2016日韓合宿報告(体操競技)
20回目を迎えた日韓合宿は、ジュニア選手にとって初の海外選手との交流・日本代表としての誇りを胸に次への大きなステップになる事業だと感じ取れた。選手選考について,男子はナショナルジュニア強化選手から7名,女子については全日本ジュニア選手権Aクラス上位7名を選出。日本開催合宿は味の素ナショナルトレーニングセンターにて行われた。
<派遣者>
・団長:小竹英雄
・コーチ:松本忠親、三宅裕二、中山孝人、守屋舞夏
・選手
男子体操:
森原康貴・江俣有寿彩・五十嵐優也・安達太一・岡慎之助・吉田祐汰・萩野英之助
女子体操:
芦川うらら・竹澤薫子・新山愛望・神宮司凛・國府方杏月・清遠実生・中村瑠那
<目的と成果>
次世代を担うジュニア選手を対象に体操競技・新体操の合同合宿を通じて、日韓相互の交流による競技力の向上とスポーツ振興及び両国の信頼を深め、体操強豪国として今後も世界に君臨できるよう良きライバル関係を築くことを目的とする。この事業も今回で18回目を迎え、韓国の指導陣らとも親密になり、日韓混合グループで指導したり、お互い練習内容を提案し合い、和気藹々の中にも両国ジュニア選手の将来に向けた指導メニューについて意見交換をしたりなど得るものが多い。指導者のみならず、選手においても多くの刺激が得られ、次期国際大会出場までをも意識するように変わってくる点、成果はかなりのものである。
<今後の課題>
今回参加した選手らが再度、別な合宿の機会を設け、どのぐらい競技力が向上したかを確認したり、親善競技会を開催して選手個々に更なる課題を与えられれば、この交流合宿も生きてくるため、今後実現に向けて検討したい。
■日韓合宿報告書(日本)
<実施場所>韓国・ソウル市 泰陵選手村/体操競技練習場
<実施期間>平成28年12月1日(月)~12月6日(土)
<合宿初日>
合宿初日となる集合日は、日本選手団だけの練習となり基本練習・各種目の技の確認を行った。終了後ホテルへ移動夕食・ミーティングを行い終了。夕方韓国選手到着
<合宿2日目>
合宿2日目は、午前中の練習は基礎トレーニングと柔軟運動にと取り組んだ。各選手の筋力や柔軟性をコーチ選手本人が把握し課題に取り組む。
昼食後、各種目事に本人の課題事項を練習、コーチは意見交換を行い日本の練習方法、韓国の練習方法を取り入れ選手の技術向上の手助けを行った。
練習終了後ホテルに移動、夕食・ミーティングを行い2日目が終了した。
<合宿3日目>
合宿3日目は、午前中は前日同様基礎トレーニングにつかい、姿勢欠点の補正、柔軟性のチェックを再度行った。
昼食後、班別の練習を行い演技形式で現時点での実施減点及び難度の確認を行いその後フリー練習を行った。各自課題の再認識を行う事が出来た。合宿3日目となり選手も若干ではあるが疲労の色が伺われた。練習終了後ホテルに移動、夕食後ミーティングを行い3日目が終了した。
<合宿4日目>
合宿4日目は、女子選手は全日本体操競技団体選手権を見学。
男子選手はナショナルトレーニングセンターにて練習。練習終了後ホテルに移動、夕食・ミーティングを行い2日目が終了した。
<合宿5日目>
合宿5日目は、男子選手は全日本体操競技団体選手権を見学
女子選手はナショナルトレーニングセンターにて練習。
練習最終日で各選手今回の合宿で目標としていた事が習得できたかチェックし無事怪我もなく終了した。
夕方、ホテルにて(サヨナラパーティ)を開催し日本体操協会会長・副会長と参加して頂き日韓の交流をより良く出来た。
<合宿最終日>
韓国選手を見送った後、日本選手団ナショナルトレーニングセンターにて練習解散となった。
■日韓合宿報告書(韓国)
<実施場所>味の素ナショナルトレーニングセンター
<実施期間>平成28年11月9~14日
<合宿1日目>
羽田に集合し金浦空港へ渡航。韓国到着後バスにて宿舎へ移動、夕食後日韓コーチの紹介練習についてのミ―ティングを行い2日目に備える。
<合宿2日目>
午前中韓国コーチ指導のもと柔軟体操、トレーニングを両国選手で行った。
昼食後、種目練習に入り3日目の班別(能力別)の為に選手の能力をチェックした。
ホテルへ移動し夕食・ミーティングを行い2日目終了した。
<合宿3日目>
午前中の練習は前日同様基礎トレーニング、及びストレッチ運動を中心に行った。
昼食後、選手を4班に分け班別の練習に取り組んだ。おもに技の確認を行った。
ホテルに移動し、夕食後ミーティングを行い3日目を終了した。
<合宿4日目>
午前中の練習は前日同様基礎トレーニング又日韓コーチによる選手の能力チェックを中心に行った。
昼食後、試技会形式にて各選手現段階での演技チェックを行った。
ホテルに移動、夕食後ミーティングを行い、4日目を終了した。
<合宿5日目>
朝からソウル市内観光を日韓選手で行った。ロッテワールド等を見学ショッピングに交流を深めた。
夕方、さよならパーテイを開催して頂きコーチの交流にも役立つ良いものとなった。
<合宿最終日>
朝、金浦空港から羽田へと帰国。羽田にて閉講式を行い解散した。
※最後に今回で20回を数える事になりました日韓交流事業ですが両国にとって意義ある合宿とし30年50年と継続し後世に引き継ぎたいと思います。また、選手にとって初めての海外遠征となりますが日本の国旗を胸につけ,誇りを持ち合宿に臨めた事は将来にわたって大変意義のある事だと感じました。このような機会を選手はもとより指導員に与えて下さったJOC・日本体操協会さまには厚く御礼申し上げます。