第47回世界体操レポート/男子鉄棒決勝

報告者:

DEURLOO Bart (NED)
アドラー1回ひねり、アドラーひねり、コバチ~カッシーナ、コールマン、ヤマワキ、シュタルダー、ホップターン、伸身ルドルフ。手放し技の連続で大いに場内が沸いた。14.200
BRAEGGER Pablo (SUI)
カッシーナ、コールマン、伸身トカチェフ~開脚モズニク(その後の車輪が回らず戻ってしまう)、伸身モズニク、アドラーひねり、リバルコ、ホップターン、伸身ルドルフ(前に一歩)。途中のミスが影響し、13.733
ZONDERLAND Epke (NED)
カッシーナ~コバチ(片手外れる・・・ここでその後の技を連続することができず)、伸身コバチ、コールマン、シュタルダーとび1回半ひねり、アドラーひねり、ホップターン、伸身ルドルフ(後ろに2歩)。ロンドン五輪金メダリストだけに大人気であったが、コバチの後のミスで場内から大きなため息が出た。14.233
HEGI Oliver (SUI)
ヤマワキひねり(その後の車輪が回らず戻ってしまう)、アドラーひねり(前に倒れる)、コールマン、アドラー1回ひねり~ヤマワキ、エンドー1回ひねり大逆手、ホップターン、伸身ルドルフ(前に大きく2歩)。2カ所のミスが痛いところ。12.733
Randy LERUCUB (CUB)
ツォウリミン、アドラーひねり、伸身トカチェフ1回ひねり、伸身トカチェフ~トカチェフ~開脚モズニク、伸身モズニク、アドラー、伸身ルドルフ(尻もち)。場内も沸く素晴らしい出来であっただけに、最後の下り技の失敗は非常に勿体なかった。13.100
宮地秀亭
ミヤチ(伸身ブレッドシュナイダー)成功!しかし、その後のブレッドシュナイダーバーに近づいてしまい落下・・・。その後、再度トライして成功、カッシーナ、コールマン、コバチ、シュタルダー、シュタルダーひねり大逆手、エンドー、伸身月面(前に両足一歩)。命題であったミヤチは成功させたものの、その後の落下は非常に悔しいところ。落下後に相当落ち込んでいたのか、なかなか再開できなかったが、その後は見事に通した。場内の歓声も素晴らしかった。Dスコア6.7で13.733
SRBIC Tin (CRO)
シュタルダーとび1回半ひねり大逆手、トカチェフ~伸身トカチェフ~開脚モズニク、アドラーひねり、伸身モズニク、アドラー1回ひねり、エンドー1回ひねり大逆手、伸身月面(着地止める)。アドラーの倒立のはまり方が甘かったが14.433を出してトップに立つ。
BELYAVSKIY David (RUS)
アドラーひねり、伸身トカチェフ、伸身モズニク(片手が外れる)、アドラー1回ひねり~ヤマワキ、順手背面懸垂~チェコ車輪~順手背面懸垂前振り上がり後方浮腰回転倒立、伸身月面(着地を見事に止める)。チェコ車輪で大いに沸いたが途中の伸身モズニクのミスが悔やまれる。13.533
ミスの目立つ決勝となってしまった中で、ミスを出さなかったSRBICが堅実な演技で優勝。トカチェフ系のみの手放し技ではあったが、結果的にEスコア勝負となった状態の争いを制した。オランダ勢のZONDERLAND、DEURLOOが2位、3位と続き、宮地は4位のBRAEGGERと同点ではあったが、タイブレークで5位となった。しかし、予選では行わなかったミヤチを成功させ、場内を大いに沸かせた構成はDスコアも最高得点であり、間違いなくこの決勝の中で最高のものであったことに誇りを持ってほしい。
結果
1位 SRBIC Tin CRO 14.433
2位 ZONDERLAND Epke NED 14.233
3位 DEURLOO Bart NED 14.200
4位 BRAEGGER Pablo SUI 13.733
5位 MIYACHI Hidetaka JPN 13.733
6位 BELYAVSKIY David RUS 13.533
7位 LERU Randy CUB 13.100
8位 HEGI Oliver SUI 12.733