第47回世界体操レポート/男子予選1日目【男子3班】

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大会情報・結果
内村航平選手:つり輪、前の演技者白井選手の得点表示が大幅に遅れて長い時間待たされる状況に。しかし、演技は一つ一つ丁寧に演技、最後新月面の着地わずかに動く。跳馬、リシャオペン着地が低い姿勢となり左足に負担がかかり負傷。平行棒も演技を行ったが、足の負担が大きいことを確認。鉄棒のウォーミングアップ終了後、鉄棒とゆかの棄権を決め、あん馬の演技だけでもできるかどうか可能性を模索しながら調整したが、回復できなかったのであん馬の棄権を決めた。今後、病院の診察を受ける予定。
白井健三選手:つり輪、現状においてできる限りの演技を披露。跳馬、ユルチェンコ3回ひねりの着地を決める。種目別のための2本目はドリッグス着地少し動く程度にまとめる。内村選手のアクシデント後、平行棒はいい動きを見せたが、鉄棒では新しく構成した屈身コバチで落下。その後はパーフェクトにまとめる。ゆか、あん馬ではほぼ実力を出し切る演技で個人総合暫定4位につける。
中国XIAO Ruoteng選手:全種目ともに我慢の演技を続ける。これまで出していた大過失を出さず、個人総合暫定2位につける。
中国LIN Chaopan選手:ゆかでの0.3のライン減点、鉄棒のアドラー1回ひねりで振れ戻りなど大過失はないものの、いくつかの取りこぼしがあり、個人総合暫定6位。
ロシアNAGORNYY選手:跳馬のつき手で手を滑らせ、ローチェとなってしまいそのまま大きくしりもちをつく。2本目もカサマツひねりに分解した感じ。ゆかでは後方3回宙返りを決めるも次のタンブリングで後方2回宙2回半ひねりになりバランスを失った感じでしりもちをつくなど精彩を欠いた部分があり、個人総合暫定10位。
ロシアBELYAVSKIY選手:跳馬のロペス着地で乱れ左に数歩動いてライン減点を伴う以外は、細かなミスはあるものの、全種目を通じて大過失を出さずにまとめ、個人総合暫定3位。
中国LIU Yang選手:つり輪、逆上がり中水平、懸垂から引き上げて十字倒立(完璧な姿勢で歓声あり)、屈身ヤマワキ、ホンマ十字懸垂、引き上げて上水平、ヤマワキ、振り上がり中水平、ナカヤマ十字懸垂、振り上がり倒立、後方車輪瞬時倒立、伸身月面着地で大きく前のめりになり数歩動く(場内ため息)。
スロベニアBERTONCELJ選手、あん馬演技をまとめてガッツポーズを出すが、14.525であん馬暫定7位とボーダーライン上。
ロシアDALALOYAN選手:跳馬、ユルチェンコ3回ひねりで数歩後ろに後ずさる。2本目ドラグレスクつき手は十分に入ったが着地をまとめきれず。ゆか、新月面で両手を前につく大過失。
ロシアABLIAZIN選手、つり輪、逆上がり上水平、後転中水平、後方け上がり中水平、ヤマワキ、屈身ヤマワキ、振り上がり上水平、アザリアン十字、振り上がり倒立、後方車輪、伸身新月面着地わずかに動く。つり輪暫定2位。跳馬は行わなかった。
ロシアIGNATYEV選手:鉄棒、カッシーナで持ち損ねて落下。
フランスAIT SAID Samir選手:つり輪、ケガからの復帰をアピール。14.966。
谷川航選手:つり輪、丁寧な演技で新月面の着地を止める。平行棒、落ち着いた演技で最後の前方かかえ込み2回宙返りひねり下りの着地を決めて両手で小さくガッツポーズ。ゆかは最初の前方宙2回ひねり~前方かかえ込み2回宙で立ち切れず、後ろに数歩後ずさりながら完全に手でゆかを支えてしまう大過失。
亀山耕平選手:あん馬、両把手間ロシアンの転向回数を少なくしたが、旋回のリズムがいい流れにならず、ウゴニアンの後半部分でバランスを崩し、足を開いて調整してしまう。得点を伸ばせず現時点で予選落ちに。
安里圭亮選手:跳馬1本目リセグワン着地で前かがみに低くなり1歩大きく動く。2本目ヨー2、着地で数歩動いたがまとめる。
宮地秀享選手:鉄棒、ブレッドシュナイダー懸垂後の前振り上げでゆがみ、大きくひじを曲げて調整してしまう。カッシーナ、コールマン、コバチは懸垂するたびに歓声が沸く。伸身月面着地少しとぶ。
中国ZOU Jingyuan選手平行棒、ヒーリー後の振動倒立で腰を曲げる、チッペルトの浮腰支持をした後の倒立で足を下げてしまうなど中欠点があるものの平行棒暫定2位につける。
中国ZHANG Chenglong選手鉄棒、雄大なカッシーナを成功させるもコールマンで落下。
中国WENG Hao選手、あん馬交差倒立や終末の倒立で力を使ってしまう感じを受けるが、Gコンバインを成功させるなど15.033であん馬暫定2位につける。