第71回全日本体操競技種目別選手権大会 女子予選後半（平均台・ゆか）

▼１組
大口真奈（ゆか）
後方伸身2回宙から始まり、カデット1回ひねり、I字3回ターンといった高難度の体操系も実施。
矢田部清花（平均台）
ロンダード～後方屈身宙返り上がりを見せたがふらつきあり。ロンダード～後方伸身宙～開脚ジャンプは綺麗に決めた。
杉原愛子（平均台）
前方開脚伸身宙～交差とび～羊とびと繋げたが、羊とびが不十分な反りとなり、昨年発表したオリジナル技の片足保持2回ターンで落下。
本田美波（平均台）
側宙１/４ひねりで大きくふらつき、ジョンソンや側宙でもやや乱れたが、ロンダード～後方伸身宙は見事に決めた。
笹田夏実（ゆか）
片足保持２回ターン、かかえ込み月面から始まり、終始着地は安定していたが、最後の後方屈身２回宙で大きく一歩後ろに動いた。
畠田瞳（平均台）
交差とび～交差とび半ひねり～後方かかえ込み宙など慎重に決めたが、ウルフとび１回ひねりで大きくバランスを崩した。
▼２組
内山由綺（平均台）
ロンダード～後方伸身宙上がりは成功させたが、台上のロンダード～後方伸身宙で落下。その後も何度かふらつく場面あり。
杉原愛子（ゆか）
片足保持３回ターン、後方３回ひねり～鹿とび、後方２回半～伸身前宙と決めるなど、好調な演技を見せた。途中で見せた笑顔でしっかりと表現力も感じさせた。
文堂日南子（ゆか）
一本目のアラビアン２回宙、最後の後方３回ひねりは力強さを感じさせたが、後方１回半ひねり～前方１回ひねりでラインオバー。
中路紫帆（平均台）
オノディ上がり、後転とび～後方開脚伸身宙連続をきれいに決めた。最後の後方３回ひねりも僅かな動きに留めた。
坂口彩夏（ゆか）
後方３回ひねりは高さもひねり切りもいい実施であったが、後方２回半ひねり～前方かかえ込み宙で尻もち。
寺本明日香（平均台）
後転とび連続～後方開脚伸身宙とオノディでバランスを崩してしまった以外はまとめてきた。
遠藤結菜
最後の後方２回ひねりの着地は低くなったものの、非常に独特な雰囲気の妖艶な振り付けで印象付けた。
畠田千愛（平均台）
ロンダード～後方伸身１回ひねりで落下。交差輪とびでも落下など、不本意な演技となった。
古山葵（ゆか）
後方１回半ひねり～前方１回半ひねりとポパ半ひねりでややひねり不足があった印象。
小池亜優（平均台）
ロンダード～後方開脚伸身宙上がりを成功させ、その後も後転とび～後方開脚伸身宙を決めるなど、非常に安定していた。最後の後方屈身２回宙も後ろに一歩でまずまず。
▼３組
梶田凪（平均台）
ロンダード～後方伸身宙上がりで大きくバランスを崩した。交差とびから続けたかったI字ターンもうまく繋がらず。後転とび連続～後方開脚伸身宙でも小さくふらつきを見せた。
大口真奈（平均台）
後転とび～後方開脚伸身宙連続を見事に決めた。前方開脚伸身宙や輪とび大ジャンプでややバランスを崩す。最後は前方伸身２回ひねりを決めた。
青木梨奈（ゆか）
後方３回ひねりを綺麗に決めてスタートし、次は４回ターンにも挑戦。後方２回半ひねり～前方かかえ込み宙と後方１回半ひねり～前方１回ひねりで着地が低くなってしまう。非常に大人びた表現力の振り付けを見せた。
桒嶋姫子（平均台）
アラビアン宙と後方宙１回ひねりで落下。高難度の技で構成する演技だっただけに残念。
松村朱里（ゆか）
高さのある後方３回ひねり～かかえ込み前宙を決めて、３回ターンもきれいに決めた。全体的に着地が安定しており、まとまった演技を見せた。
柴田莉歩（平均台）
後方伸身１回ひねりを見せたが惜しくも落下。アップでは決めていただけに残念。
笹田夏実（平均台）
全体的に堅さがあり、前方かかえ込み宙、交差とび半ひねりといったところで僅かに動いてしまった。最後の後方屈身２回宙は着地で大きく２歩前に動いてしまう痛恨のミス。
芦川うらら（平均台）
小柄ながらも堂々とした演技を見せ、２回ターンもきれいに決めた。最後の後方３回ひねりは切れ味のあるひねりをしっかりと決めた。
▼４組
杉田しずか（ゆか）
後方屈身２回宙や後方かかえ込み２回宙のほか、片足保持２回ターン、片足水平上げ２回ターン、４回ターンと決めた。
村上茉愛（ゆか）
かかえ込みルドルフ、後方２回半ひねり～前方１回ひねり、そして最後の後方屈身２回宙と着地を止める見事な実施。ターンが２回半になったのが悔やまれるがさすがの演技を見せた。
平岩優奈（平均台）
得意のしゃがみ立ちターンでバランスを崩し、かかえ込み前宙とオノディで落下。３年前に優勝した演技だっただけに残念な結果となった。
梶田凪（ゆか）
後方３回ひねり～鹿とび、後方２回半ひねり～前方１回ひねり、交差輪とび～カデット１回ひねりと決めた。片足保持３回ターンも見せて全体的にまとまった演技であった。
畠田千愛（ゆか）
かかえ込み月面、後方３回ひねり、後方２回半ひねり～前方かかえ込み宙としっかりと決めたほか、片足水平上げ２回ターン、片足保持２回ターン、３回半ターン、アラベスク２回ターンも見せた。カデット１回ひねりはかなり余裕のある実施。
古山葵（平均台）
ロンダード～後転とび上がり～後方開脚伸身宙～後転とびというシリーズを最初に見せ、２回ターンも決めた。大きなふらつきがなく安定した演技を見せた。
▼５組
湯元ゆりか（ゆか）
かかえ込み月面から始まり、アクロバット系、体操系共に安定した演技を見せた。
中路紫帆（ゆか）
メメル、後方３回ひねり、後方屈身２回宙と安定して決めた後、カデット１回ひねりや体を反らしたカデット半ひねりといった高難度の体操系も見事に決めた。また独特の音楽と振り付けで雰囲気を醸し出していた。
林和花（ゆか）
脚力の強い選手で、最初に後方伸身2回宙を決めたが、その後のかかえ込み月面は勢い余ってラインオーバーとなった。
橋本百音（ゆか）
後方2回半～前方1回ひねりや前方2回ひねりは決めたが、後方かかえ込み2回宙でラインオーバーあり。体操系はしっかりと決めた。
國府方杏月（ゆか）
後方３回ひねり～かかえ込み前宙に挑んできたが尻もちとラインオーバー。後方１回半～前方１回ひねりも着地が低くなってしまった。
宮川紗江（ゆか）
一本目の前方１回ひねり～かかえ込み前方２回宙は危うく尻もちをつきかけたが何とか耐えた。２本目の伸身月面と最後の後方伸身2回宙は前に一歩動いたが、かかえ込みルドルフは見事に着地を止めた。
～平均台予選上位～
1位　中路紫帆　13.750
2位　寺本明日香　13.600
3位　笹田夏実　13.450
4位　芦川うらら　13.250
5位　畠田瞳　13.150
6位　花島なつみ　13.100
7位　大口真奈　13.050
8位　小池亜優　13.000
9位　梶田凪　12.950
9位　本田美波　12.950
平均台でF難度の上がり技を決めてEスコアもトップの得点をたたき出した中路選手がトップ通過となった。途中の宙返り系で僅かに乱れた寺本選手と終末技の着地で大きく乱れた笹田選手がそれぞれ2位、3位につけた。明日の決勝での出来が明暗を分けることになる。
～ゆか予選上位～
1位　村上茉愛　14.100
2位　宮川紗江　13.450
3位　杉原愛子　13.400
4位　中路紫帆　13.300
4位　梶田凪　13.300
6位　笹田夏実　13.000
7位　大口真奈　12.900
8位　花島なつみ　12.700
9位　小畠彩夏　12.600
10位　湯元ゆりか　12.550
10位　松村朱里　12.550
着地まで安定した演技を見せた村上選手がトップ。1本目の着地で乱れた宮川選手が何とか2位につけ、明日の決勝で種目トップを狙う。3位はすでに世界選手権代表を決めている杉原選手がつけている。