第71回全日本個人男子予選1班レポート

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田浦誠也(日体大) 3種目目,跳馬2本目の跳躍において前転とびの着手でバランスを崩し,そのまま前宙でしりもちをつく失敗でヒヤリとしたが,平行棒のリチャードなど個性的な技をスピーディーに堅実にこなす。最後のゆか,前方屈身2回宙,アラビア2回宙など着地をまとめ,1班トップ(83.650)に立つ。
岡村康宏(朝日生命) 最初の平行棒で流れのある演技を披露し着地を止める上々のスタート。あん馬のウゴニアン後の馬端ロシアンで止まりかけるが力で回し切る。得意のつり輪では十字倒立や中水平など丁寧にさばき高得点を獲得(14.750)。跳馬アカピアンをまとめ,83.400を獲得して1班2位。
川本稜馬(徳洲会) ゆか前方屈身2回宙など決める。あん馬ブスナリ系などを含めて無難な演技。平行棒バブザー,鉄棒ヤマワキひねりなど,全種目で崩れることなく岡村選手と同点の2位(83.400)。
横山聖(コナミスポーツ) ゆかの後方宙3回ひねりで大過失を出したが,平行棒と鉄棒の着地を止めるなど,その他の種目は丁寧に演技をこなし,1班4位(83.150)に。
杉本海誉斗(市立船橋高) ゆか前方2回宙,後方宙3回ひねりの着地を止める。あん馬の着地で動いてしまうところもあったが,高校生としてエネルギッシュな演技で1班5位(82.900)。
シーズンはじめにして国内最高の全日本選手権が開幕。大過失ももちろん見られたが,1班の演技としては全体的にしっかり練習を積んできたことのわかる実施が多かった。