第31回オリンピック競技大会・男子団体予選第2班
第1ローテーション
イギリスは世界選手権銀メダルメンバーからゆか得意のPURVISが抜けたものの、WHITLOCKが15.500をマークするなど、順当に得点を重ねた。フランスはTOMMASONEがノーミスの素晴らしい演技を見せて15.650をマークし、あん馬のチーム得点で日本を上回る高得点をマークした。アメリカは跳馬でNADOURがヨー、MIKULAK、DALTONがロペスを決めて高得点を連ねた。鉄棒ではドイツはBRETSCHNEIDERがオリジナルのBRETSCHNEIDER(かかえ込み)で落下。その後のHAMBUCHENはカッシーナなど高難度をしっかりと決めて15.533と種目別予選でもトップとなる得点をマークしたが、NGUYENが前方車輪1回ひねり大逆手で握り損ねてミスをするなど得点を伸ばせず。
第2ローテーション
フランスがつり輪でAIT SAIDとPINHEIROの2人が15点台の高得点をマークしてこの種目のチーム得点でトップになる。アメリカも平行棒で好調な演技を続け4人全員が15点台をマーク。補欠から代表入りしたLEYVAが15.600の得点をマークしてチーム得点を大きく伸ばした。ドイツはゆかの演技でTOBAが足を痛めて最初のシリーズで演技を終了。その後の選手も得点を伸ばせず。あん馬はイギリスが最も得意とする種目であり、その自信から演技も素晴らしいものを見せた。昨年の世界選手権で金メダルを獲得したWHITLOCKとロンドン五輪銀メダルのSMITHがそれぞれ15.800と15.700をマークし、上位を独占する形となり、チーム得点もこの種目トップに立った。跳馬ではRI Se Gwangが1本目に屈身ドラグレスク(ラインオーバーあり)、2本目にリセガンを決めて、白井を上回りこの種目の予選トップに立った。
第3ローテーション
フランスが跳馬でミスを連発してしまい、全員が着地でミスをしてしまった。最後のAIT SIADはヨーで膝から着地するような状態となり、膝を酷く怪我して担架で運ばれる事態となった。ドイツはゆかで怪我をしたTOBAがあん馬で頑張り、唯一の14点台をマークしたが、全体的には得点を伸ばせず。この2チームが苦しむ中、アメリカはDALTONこそ点数を落としたが、LEYVAが15.333と得点を伸ばし、チーム得点もこの種目でトップとなった。
第4ローテーション
イギリスも跳馬でミスを続けてしまい、BEVANがルーユーフーで後ろに3歩動き、WHITLOCKはシライ/キムヒフンで前に手を着くミス、そして種目別決勝も狙っていたTHOMASも屈身メリサニデスで手を着いてしまう。アメリカはNADOURがラインオーバーこそあったものの、MIKULAKが後方2回半~前方2回宙を決めたほか、DALTONもタマヨを決めるなどこの種目最高となる15.600をマーク。フランスとドイツがそれぞれ平行棒とあん馬で苦しむ中、アメリカは予選トップも狙える位置につけてきた。
第5ローテーション
アメリカはあん馬でBROOKSがシバド移動で落下し、MIKULAKにも同じくシバド移動で大きなミスがあったが、LEYVAとNADDOURがしっかりと決めた。アメリカはあん馬以外で得点を伸ばしながらも、このあん馬で得点を落とす傾向にあるが、ギリギリ耐えた印象。イギリスは平行棒で3名しか演技をしなかったが、それでも15点前後で得点をまとめて何とか乗り切った。
第6ローテーション
予選トップの可能性を十分に秘める中、アメリカのつり輪はNADDOURが15.000、DALTONが14.900と大きく点数を伸ばせなかったが、それでも日本のつり輪の得点を上回った。最終的にアメリカは日本を上回り予選1位となった。イギリスは鉄棒でWHITLOCKがヤマワキひねりで落下。WHITLOCKはこの日2つの大過失を出してしまったことになる。その後、WILSONが完璧な演技で15.500をマークして種目別予選で2位につける高得点となった。この得点でブラジルを上回りイギリスが3位となった。アメリカ、日本、イギリスの3カ国に予選第3班の中国、ロシア、ウクライナが挑むことになった。
第2班終了時
1位 アメリカ
2位 日本
3位 イギリス
4位 ブラジル
5位 ドイツ
6位 オランダ
7位 韓国
8位 フランス