第69回全日本体操種目別選手権・女子決勝平均台

報告者:

時枝 里衣(国士舘大学)
交差とび上がり、後転とび~後方開脚伸身宙連続(落下)、側宙1/4ひねり両足着台、開脚伸身宙~ウルフとび~シソンヌ、かかえ込み側宙、交差とび~後方かかえ込み宙、ロンダード~後方屈身2回宙(低くなり前に大きく一歩)。一つ一つの技が正確で、高さ、安定性あり。それだけに開脚伸身宙連続の落下が悔やまれる。
小池 亜優(戸田市スポーツセンター)
伸肘倒立上がり、交差とび~交差からのウルフとび、後転とび~後方開脚伸身宙(落下)、交差輪とび、側宙1/4ひねり~シソンヌ、前方開脚伸身宙~羊とび、側宙、フルターン、ロンダード~後方かかえ込み2回宙(低くなり前に大きく一歩)。最初に落下したものの、引きずらず最後までしっかりとした演技をした。ジュニア選手らしく、きびきびとした、スピード感ある演技が魅力の選手。
桒嶋 姫子(戸田市スポーツセンター)
伸肘倒立、後ろとびひねり前方かかえ込み宙~シソンヌ、後転とび~後方かかえ込み1回ひねり、2回ターン、羊とび、交差とび、前方開脚伸身宙、側宙(バランス崩す)、左右開脚ジャンプ~ウルフとび、後転とび連続~後方屈身2回宙(後ろに一歩)。後ろとびひねり前方かかえ込み宙など、高難度の技を次々と決めていった。ジャンプ力、筋力、柔軟性を兼ね備えた理想的な平均台を見せてくれた。
杉原 愛子(梅花高等学校)
交差輪とび(小さくバランス崩す)、前方開脚伸身宙~羊とび、交差とび~後方かかえ込み宙、後転とび~後方開脚伸身宙、側宙1/4ひねり(バランス崩す)、シソンヌ~前後開脚ジャンプ、フルターン、ロンダード~後方3回ひねり(後ろ一歩)。交差輪とびのふらつきがあったもののそのあとは落ち着いた演技を見せてくれた。終末技の3回ひねり下りが少しひねり不足に見えた。
寺本 明日香(中京大学/レジックスポーツ)
2回ターン、オノディ、前後開脚ジャンプ~左右開脚ジャンプ、後転とび連続~後方開脚伸身宙、前方開脚伸身宙(ふらつきあり)、側宙、交差とび~側宙1/4ひねり、交差とび半ひねり(ふらつく)、ロンダード~後方2回半ひねり(前に大きく数歩)。少しひやっとすると場面がいくつかあったが、修正力はさすが。終末技も横に大きくずれてしまった。寺本選手にしては珍しいミスだった。
内山 由綺(スマイル体操クラブ)
ロンダード~後方伸身宙(台に手を着きバランスを取る)、交差輪とび、交差とび~後方かかえ込み宙、ウルフとび~前後開脚ジャンプ、I字ターン、前方開脚伸身宙、前方かかえ込み宙、ロンダード~後方屈身2回宙(ほぼ止める)。ロンダード~スワン宙で台に手を着いて落下しないように踏ん張ったが、その後はしっかり演技を続けて世界選手権代表選手としての意地を見せた。
美濃部 ゆう(朝日生命)
ロンダード~後方伸身宙~シソンヌ~ウルフとび、大ジャンプ~前方開脚伸身宙(ふらつく)、側宙、片脚水平上げターン~フルターン、オノディ~羊とび、交差とび、ロンダード~後方屈身2回宙(ほぼ止める)。少しふらつきがあったものの、落ち着いた、安定感のある演技を見せてくれた。チーム戦で最も信頼のおける選手である。
湯元 さくら(中京大学/ならわ体操クラブ)
交差輪とび(落下)、ウルフとび~シソンヌ~前方開脚伸身宙~羊とび、ロンダード~後方伸身宙、側宙、交差とび~後方かかえ込み宙、フルターン、ロンダード~後方屈身2回宙(ほぼ止める)。湯元選手にしては珍しく落下してしまい、珍しいミスであった。そのあとは湯元選手らしい、切れのある演技を最後まで見せてくれた。
順位
1位 美濃部 ゆう(朝日生命) 14.650
2位 桒嶋 姫子(戸田市スポーツセンター) 13.950
3位 杉原 愛子(梅花高等学校) 13.900
4位 湯元 さくら(中京大学/ならわ体操クラブ) 13.850
5位 内山 由綺(スマイル体操クラブ) 13.650
6位 寺本 明日香(中京大学/レジックスポーツ) 13.350
7位 小池 亜優(戸田市スポーツセンター) 12.200
8位 時枝 里衣(国士舘大学) 12.050