第45回世界体操競技選手権現地レポート 女子予選第3班

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■ブラジル
ブラジルは跳馬からスタート。1人目のLIMA DA COSTAが非常に雄大なユルチェンコ1回ひねりを決め、着地で後ろに一歩動いたものの、Eスコアで現在最高の9.158を出した。その後も、14点台が続き、DE OLIVEIRA MとMATIASがユルチェンコ1回半ひねりを見せて更に得点を伸ばした。
段違い平行棒ではノーミスであったものの、細かいミスが出てしまい、MATIASは着地こそ止めたものの、途中で前方車輪が回りきらずに急遽構成を変えた演技となり減点を受けた。LIMA DA COSTAも落下こそなかったものの宙返りがバーに近付くなどでEスコアが6点台ということになった。結果的に一人目の DE OLIVEIRA Cが一番いいDスコアであった。
平均台でも落下がなく、小さなふらつきがある程度にとどめた。ここで線の美しさを存分に発揮したのがSINMONで、後転とび~後方開脚宙、交差とび、交差とび半ひねりというところも美しく決めていた。そして、30歳のベテランMATIASも落ち着いて演技し、後転とび連続~後方伸身宙返りでふらついたものの、片足水平上げターン~フルターン、開脚前宙~リープ~側宙といったところも落ち着いて決めて13.500。
ゆかでも美しい演技を見せていたSNMONが最後のかかえ込み後方2回宙で後ろに大きくバランスを崩してラインオーバーと尻もち。その後のDE OLIVEIRA Mも後方1回半からかかえ込み後方2回宙のシリーズでラインオーバー。この二人のミスが最後のMATIASにもプレッシャーとなったはずだが、最初の後方2回半~伸身前宙もピタリと止めるなど、ベテランらしい落ち着きのある演技を見せた。しかし、前の班のスペインに僅かに及ばず、現時点で6位となり、決勝進出はほぼ絶望的となった。
■ポーランド
 段違い平行棒。KUC、技はほとんど入っていないが、最低限の演技構成で前方2回宙の着地まとめる。
平均台。最初の演技者PLICHTA、交差とび~後方宙で落下。さらに2名がそれぞれ落下。PIHAN-KULESZA片足振り上げ前屈ターンで大きく揺らつくが落下なし。最後、落下しないように動きがぎこちない演技で落下はなかったがタイム減点あり。
ゆか。KUCが最初のタンブリングでしりもち。JURKOWSKA-KOWALSKA、前方2回宙の着地少し弾む。PIHAN-KULESZA、最後後ろとびひねり前方2回宙の着地後ろに数歩下がるが持ちこたえる。CHMIELOWSKA、最初の後方屈身2回宙着地で弾みライン減点。最後も同じように後方2回宙の着地で後ろにとびライン減点。
跳馬。JURKOWSKA-KOWALSKA、ユルチェンコ1回ひねり右にずれライン減点。遠因が跳馬の演技をまとめるが、平均台でのミスが響き210.369、チーム7位。
■スイス
平均台。最初の演技者BARLOGGIO、後転とびスワンで落下。SIEGENTHALER、後転とび連続~スワンで横を向くがこらえる。開脚のジャンプできず。KAESLIN、オノディでゆがみ、後転とび1回ひねり成功、後転とび連続~スワンで落下。STEINGRUBER、交差とび上がり~開脚前宙~ジャンプ、後転とび~後方閉脚宙着地で片足を高く上げるが修正し落下せず、アウエルバッハ1回ひねり下り着地まとめる。HITZ、技のたびにふらつくが落下せずに演技終了。タイム減点あり(15秒オーバー)。
ゆか、BARLOGGIO、最後屈身2回宙でしりもち。STEINGRUBER 雄大な伸身月面と伸身2回宙を成功、しかし後方かかえ込み2回宙着地ではじかれ手をついてライン減点、最後の後方屈身2回宙で手をつくミス。あとの二人は大過失なく演技終了。
 跳馬。SCHULTEとKAESLIN、ユルチェンコ1回ひねりの着地をまとめる。STEINGRUBER、雄大なチュソビチナ着地1歩。2本目ユルチェンコ1回ひねり着地少しとぶ。HITZは前転とび屈身前宙、SIEGENTHALERはユルチェンコをまとめる。
段違い平行棒。KAESLIN、ほん転ひねりで止まる、トカチェフで落下。STEINGRUBER、マロニー~パク、マロニーひねり、フット1回ひねり~ギンガー、ホルキナ、前方2回宙着地少し弾む。SCHULTE、フットひねりで倒立に収まらず落下、車輪1回ひねり~ギンガーで落下。スイスもミスが目立ち208.037。現時点で8位。
■その他
ロシアからアゼルバイジャン代表になったパブロワが登場。ゆかではテンポ~後方2回半ひねりを決めるなど美しい演技を見せていたが、かなり難度を下げた演技であった。跳馬ではユルチェンコ1回半ひねりと、伸身ポドコパエバを見せたが、両方とも着地が乱れて得点を下げてしまった。