第45回世界体操競技選手権現地レポート 女子予選第1班
■ロシア
ゆかからスタート。KRAMENKOはテンポ連続~かかえ込み2回宙と最後の屈身2回宙の着地で大きく動いて得点が伸びず、二人目のSOSNITSKAYAはテンポ連続~3回ひねりで後ろに数歩動いてラインオーバー。3人目のMUSTAFINAは片足保持3回ターンや4回ターン、更にメメル(片足保持2回ターン)を決め、アクロバット系の着地も安定して14.500をマーク。KHARENKOVAはテンポ連続~後方2回半の着地や片足水平上げ2回ターンでしっかりとまとめることが出来ず。
跳馬は4人目までがユルチェンコ2回ひねりを跳び、NABIEVAは着地を止め、SOSNITSKAYAは更に一本目にチェンフェイを決めた。最後のKHARENKOVAのみが1回ひねりにしたがきれいに決めた。
段違い平行棒でも強さを見せて、一人目のSPIRDONOVAがかかえ込み月面の着地を止めて15.100でスタートすると、KRAMENKO以外、4人が着地を止めた。MUSTAFINAは低棒で足裏支持回転1回ひねり~マロニー半ひねり、足裏支持回転半ひねり~屈身イエーガーなど含んだ構成で、最後はかかえ込み月面。
平均台では、今年のこの種目のヨーロッパチャンピオンであるKHARENKOVAがかかえ込み前宙や後方伸身宙返りで大きくふらついた後、最後の後転とび連続~屈身ダブルの着地で頭まで着いてしまうミス。その後のSPIRIDONOVAも後方開脚宙で落下。KRAMENKOやSOSNITSKAYAも大きくふらつくところがあった。MUSTAFINAのみ大きな乱れはなく、開脚前宙連続から後転とびに繋げられなかった程度。
ロシアのトータルは228.135。
■ベルギー
WAEM、平均台で独創的な組合せ「側宙1/4ひねり~後方かかえ込み宙返り」を決める。MYSはオノディで落下。ゆか、後方2回宙などを中心に大きなミスなく演技をまとめる。跳馬、ユルチェンコ1回ひねりを中心に大きなミスなくまとめる。
チームとして僅差でスタートの平均台でけが人を出したカナダを上回る。214.469。
■カナダ
平均台。最初のCHANTが側宙で落下。ONYSHKOが落下せずに通し、BLACKが後方宙1回ひねりなど決め、流れをつくる。しかし、YUが最後の後方屈身2回宙返りの着地でひざを痛め、そのまま倒れこむアクシデント発生。WOO、片足2回ターンで落下。チームとして全種目の出場を予定していたYUがどのような状況なのか、不安な滑り出し。
ゆか。BLACKが後方宙2回半ひねり(バランスを崩す)~ロンダート~後転とび~後方宙2回ひねりを強引に成功させる、最後、前宙1回ひねり~ロンダート~後転とび~後方2回宙着地ではずみライン減点。YUに代わってPETERMANが急きょ出場し、後方宙2回半ひねり~前宙でライン減点。CHANT、後方伸身2回宙をきめるが、後方宙2回ひねりでライン減点。
跳馬。3番目、YUに代わってWOOがユルチェンコ1回ひねりをまとめる。BLACK、伸身ツカハラ1回半ひねり、2本目前転とび前方伸身宙1回半ひねりをまとめる。CHANT、伸身ツカハラ1回ひねりをまとめる。大きなミスなく乗り切り、2位に浮上。
段違い平行棒。WOO、CHANTが無難にまとめ、BLACKがイエガー~パク、フット前宙ひねりをまとめる。YUに代わって出場したPETERMAN、大過失なく通す。CROKET、ほん転トカチェフ~パク、前方2回宙ひねり下り着地1歩。
ロンドン五輪で団体5位の大躍進を遂げたカナダは、けがという大きな問題をかかえ、1班終了時点で3位と苦しいスタート。214.102。