第45回世界体操競技選手権現地レポート 男子予選第8班
■ロシア
ゆか。IGNATYEV、KUKUSENKOV、BELYAVSKIYが宙返り連続を丁寧に行い得点を稼ぐ。ABLIAZINが16点台を上げてチーム得点を引き上げる。演技構成は、前宙2回半ひねり、伸身新月面、前宙2回ひねり~前方2回宙、伸身トーマス転、十字倒立、後ろとびひねり前方屈身2回宙着地止める、後方宙2回半ひねり~前宙1回ひねり、最後後方宙3回ひねり着地少しはねる。ゆかのチーム得点61.748。
あん馬。最初の演技者STRETOVICHがシュテクリBで落下。IGNATYEVも下向き転向移動で落下。大過失の流れを止められず。BELYAVSKIY、Eコンバインでバランスを崩しかけるがすぐ修正して下りまでまとめる。KUKUSENKOV、転向倒立ひねり移動の途中で落下。3人目の大過失。POLIASHOV、2度目の交差倒立で脚の上げ下げ、ポメル旋回で落下、ブスナリ途中で落下。ロシアは今回もあん馬が鬼門。ゆかにおける好調なスタートをすべて消し、さらに大きく後退する4人の大過失でチームの意気を下げる。
つり輪になると息を吹き返し、ABLIAZINが後ろ回り中水平~背面水平~中水平という連続を非常に力強い表現でアピールして15.866。KUKSENKOVも屈身ヤマワキ~後ろ振り上がり中水平~ナカヤマなどを決めて15.266.この種目のトータルスコアは中国を上回り現時点で1位。
跳馬は得意中の得意種目であったが、KUKSENKOVがアカピアンで押さえてきたところでPOLIASHOVがローチェで手を着いてしまうミス。ここで思ったようにダントツの得点とすることはできなかったが、BELIAVSKIYがルーユーフーをきれいにまとめ、更にABLIAZINはルーユーフーをきれいに決めた後、リシャオペンで着地を見事に止めて二人で点を稼いだ。
平行棒は全員が前方系の終末技を見せ、全員が着地をうまくまとめてきた。KUKSENKOVはヒーリー、棒下宙返りひねり~棒下宙返り~車輪ディアミドフといった連続を見せて、最後はかかえ込み前方2回宙返りひねり。BELIAVSKIYは棒下宙返り~シャルロ~車輪ディアミドフ~ティッペルトの連続と屈身前方ダブルを決めた。POLIASHOVもヒーリー、ディアミドフ、開脚前宙などきれいに決めて、最後はかかえ込み前方2回宙返りひねりで下り。この3人が15点台をーまく
鉄棒はIGNATYVがカッシーナで落下したものの、STRETOVICHとKUKSENKOVが見事に着地を止めてかなりうまくまとめた。BELIAVSKIYは伸身トカチェフ、モズニク、アドラー1回ひねり~ヤマワキ、順手背面といった技を続け、伸身月面をきれいに決めた。
これでロシアは3位イギリスと僅差の4位になり、あん馬の4人落下というのが大変悔やまれる結果になった。
■その他
新技申請をしていたトルコのARICANは、平行棒の前方屈身2回宙ひねり下りを実施せず。ギリシャのMARAS選手、大逆手ゲイロードを成功させるもそのまま下りてしまう。