第45回世界体操競技選手権現地レポート 男子予選第6班
■フランス
あん馬。最初の演技者ANTONIOTTIZONAがフロップの途中で落下。TOMMASONE、フロップで少しバランスを崩しかけるが持ち直す、下向き転向移動で大きく足割れ。GOBAUX、何とか大過失なく演技し、ベスト4キープのスタート。
つり輪。ANTONIOTTI、前方屈身2回宙下りの着地を止める。ZONA、TOMMASONEともにC難度技を丁寧に実施。AUGIS、振り上がり開脚上水平で少し足を下げる。AIT SAID丁寧な実施で素晴らしい力の表現、伸身月面の着地を止める。
跳馬。ZONAがユルチェンコ2回ひねりで手をつくミスを出すが、AIT SAID、AUGISがローチェの着地前に弾みながらも立つ。
平行棒、大きなミスなく全員が着地までまとめるいい実施。最後の演技者、AUGIS、終末技の前方かかえ込み2回宙返りの着地を止めてガッツポーズ。
鉄棒。TOMMASONEがストローマン1回ひねり下り、GOBAUXがロシア車輪を見せる。ANTONIOTTIがコールマンで落下。AUGIS、アドラー1回ひねり倒立でバランスを崩し、修正を試みるがこらえられず余分な振動に。ここへきてポイントゲッターが続けてミスしてチームとして失速。
ゆか。TOMMASONEが最後の後方宙2回半ひねりで数歩前に出てライン減点。GOBAUXも最後の後方宙2回半ひねりでしりもち。ANTONIOTTI、素晴らしいマンナ。ZONA、最後の後ろとびひねり前方2回宙の着地でライン減点。
フランスはチームで韓国を上回れず343.385を獲得し、6位。
■オーストラリア
オーストラリアは平行棒から。しかし、トップのWAN選手から着地ミスをし、続く選手たちもヒーリー後のダブルスイングなど、ミスが連続した。ここでしっかりとラストの役割を果たしたのが今はオーストラリアチームの一員となった塚原選手。逆上がり倒立ひねり~棒下宙返り~車輪~モリスエといった連続をきっちりと熟した。途中、倒立で停滞したイメージはあったものの、終末技の屈身ダブルまでまとめてさすがの演技であった。鉄棒ではラストのWIWATOWSKI選手にコバチで落下があったものの、他の選手はノーミス。塚原選手も全盛期からは難度を落とした演技であったが着地までまとめていいい演技を見せた。ゆかになると再びミスが多発し、合計3名に尻もちや手を着くミス。塚原選手はゆかはC難度のタンブリングが最高という構成ではあったがノーミスの演技。あん馬では一人目のWANが前移動で落下。他の選手も転向倒立のところや、交差倒立のところで力で上げている部分があり、実施としては非常に苦しいものであった。塚原選手はEフロップ、ウゴーニャン、下向き転向720度、マジャール~シバド移動という流れは非常によかったが、最後の転向倒立下りでやはり勢いが足らなかった状態。つり輪に関しては、ほん転倒立のところでバランスを崩す選手もいたが、ほぼ大きなミスなく終了。塚原選手も振り上がり上水平やけ上がり上水平など、力技をしっかりと決めた。跳馬は全員がアカピアンを跳び、ノーミスの演技で競技を終えた。
アルメニア、MERDINYAN、あん馬でブスナリなどを決めてWITLOCKを上回る。