第45回世界体操競技選手権現地レポート 男子予選第2班
■ブラジル
跳馬から。DE SOUZA、アカピアン着地後ろに少し弾む。OYAKAWA、シューフェルト着地ほぼ止めてガッツポーズ。HYPOLITO、ドリッグス着地を止めるが左にずれてライン減点あり。ロンダートひねり前転前宙2回ひねり着地まとめる。SASAKI、ドラグレスクほぼ着地をまとめる。屈身ツカハラダブル着地姿勢が低く後ろに大きく後ずさる。ZANETTI、ローチェ着地前に少し弾む。チームとして非常にいい滑り出し。59.924。
平行棒。OYAKAWA MARIANO、閉脚浮腰上がり倒立で戻りそうになるがこらえる、着地大きく前に。DE SOUZA、ディアミドフで大きく足を開く、着地1歩。HYPOLITO、ヒーリー、車輪ライヘルト、着地まとめる。 SASAKI、ホンマ、ドミトリエンコ、バブザー、チッペルト、最後後方屈身2回宙着地を止める。BARRETTO、棒下、棒下ひねり、チッペルト、着地1歩動く。非常にいい仕上がりで平行棒を終える。
鉄棒。DE SOUZA、ヤマワキ、伸身トカチェフ、トカチェフ、トカチェフひねり、伸身月面着地少しとぶ。丁寧な演技。OYAKAWA、アドラーひねり少し足割れ~トカチェフひねり、アドラー1回ひねり~ヤマワキ、トカチェフ、伸身新月面着地1歩。HYPOLITO、ヤマワキ~ギンガー、イエガー、伸身月面着地まとめる。SASAKI、アドラーひねり~コールマン、カッシーナを決めるもアドラー1回ひねりが前に流れすぎてヤマワキにつなげられず、着地とぶ。BARRETTO、伸身トカチェフひねり、アドラーひねり足割れ~トカチェフひねり、アドラー1回ひねり~ヤマワキ、トカチェフ、伸身新月面着地止める。
ゆか。E SOUZA、着地を止めきれていないが大過失なし。HYPOLITO、後方宙1回半ひねり~前宙2回半ひねり、後ろとびひねり前方屈身2回宙~前宙1回ひねり、後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙~伸身前宙、十字倒立、後方宙2回半ひねり~前宙1回半ひねり、伸身トーマス転、後方宙3回ひねり。素晴らしい構成、ほとんど着地もまとめてくる実施で15.900の高得点を獲得。素晴らしい!OYAKAWA、コリバノフ、後ろとびひねり前方屈身2回宙、前宙2回半ひねり、十字倒立、脚上挙~倒立、前宙2回ひねり~前宙ひねり、後方宙2回半ひねり~前宙1回ひねり、後方宙3回ひねり着地止める。SASAKI、前方屈身2回宙~前宙1回ひねり、後方宙1回半ひねり~前方2回宙でしりもち、月面着地後ろに大きくとぶ。ZANETTI、前方屈身2回宙、宙返り連続、最後、後ろとびひねり前方2回宙着地で前に大きくとびライン減点、
あん馬。HYPOLITO、下向き転向移動足を大きく割る、下向き転向、セア、トンフィー、倒立移動途中で下りる、やり直すか迷うがそのまま終了。ポメルなし。11点台。OYAKAWA、セア倒立、ポメル旋回、マジャール、シバド、下向き転向下りを大きなミスなく実施。DE SOUZA、Dコンバインでポメルに足をぶつけて落下。BARRETTO、シバド、ウゴニアン、ロシアン、トンフェイ、下向き転向下りをまとめる。SASAKI、セア倒立、逆セア倒立、ブスナリ、シバド、トンフェイ、ロシアン、下向き転向移動、ロシアン72、転向倒立移動下りを決める。ブラジルは大きなミスが続きあん馬で失速。
つり輪。OYAKAWA 、ホンマ十字など力技を丁寧に決め、最後月面ひねりの着地を止める。BARRETTO、中水平など正確に実施、振り上がり倒立で少しゆがむ、最後前方屈身2回宙の着地を止める。SASAKI、振り上がり中水平、振り上がり上水平、ヤマワキ連続、新月面着地少しとぶ。ZANETTI、逆上がり上水平、下して背面水平懸垂~中水平、ヤマワキ~振り上がり上水平、後転中水平、など構成し、最後、伸身月面着地後ろにとぶ。DE SOUZA、振り上がり上水平など丁寧に静止、ほん転倒立で少し揺れ、前方屈身2回宙の着地少しとぶ。
チームとして非常にいい雰囲気。あん馬を乗り切ればチーム総合力でメダルを狙える位置にいる感じだ。348.100で2班終了時点でトップ。
■ベラルーシ
ベラルーシはあん馬からであったが、TSAREVICH選手がシバド移動で落下があった他、姿勢の乱れがあるなどして全体としてはいいスタートを切れず。しかし、LIAKHOVITSKIY選手がフェドルチェンコ+トンフェイ+ウゴーニャンといった技や、下り技もシュテクリA倒立3/3移動のE難度の下り技を見せ、15点台の高得点をマーク。つり輪では各選手丁寧な捌きを見せてEスコアもまずまずの得点を重ねたが、Dスコアの高かったBLULAUSKI選手が途中の倒立のところでミスをしてEスコアを下げた。跳馬ではBULRAUSKI選手がルーユーフーとローチェを決めて引っ張ったものの、それ以外の選手の価値点が低く苦しんだ。平行棒は数名に細かいミスがあったものの、LIKNOVISKIY選手が棒下宙返り系やヒーリー系の技をまとめてリードした。鉄棒では技が不足気味で高得点が出ず。しかし、THAREVICH選手がアドラーひねり~コバチを決め、更には後方3回宙の着地を見事に止めて大いに盛り上がった。ゆかでも全体的に難度が不足気味ではあったが、最後のBARKALAU選手がテンポ~後ろとびひねり前宙ダブル、かかえ込み新月面、トーマスといい勢いで最後まで続けていたが、最後の最後、かかえ込み月面の着地で前に崩れる痛恨のミス。何とか1班のベルギーは上回ったがこの時点で3位に終わった。
■ウクライナ
ウクライナは平行棒からスタート。各選手が落ち着いた演技を見せて、ダントツのDスコアの高さを見せたVERNIAEV選手が15.766を出してチームをリード。鉄棒では大技が少なく、美しさはあったものの得点が伸ばせず。ゆかは最初のYERMAK選手がノーミスの演技でいいスタートを切り、VERNIAEV選手も後方3回ひねりの着地を止めいい演技を見せたが、いずれも15点には乗らず。あん馬では各選手にウゴーニャンに乱れが出て、SIENICHIKINはシュピンデルで、Verniaevは倒立移動技で落下があった他、下向き転向技でも大きく乱れてしまい、チーム得点を大きく落とした。しかし、つり輪では、VERNIAEV、RADIVILOVの2名が力技で難度の高い技をしっかりと決めて、15点台の高得点をマーク。しかし、SEMIANKIV選手が着地で尻もちを着いてしまうミス。最後の跳馬でもVERNIAEV、RADIVILOVの2名が脚力の強さを見せつけ、VERNIAEVはドラグレスクの着地を完璧に止めた。2本目のロペスで手を着いてしまったのが悔やまれる。RADIVILOVもドラグレスクを見せ、2本目はポディウム練習で苦しんでいたルーユーフーを決めた。ウクライナはこの時点でブラジルに続いて2位。