第2回ユースオリンピック日本代表決定競技会 男子 第6ローテーション
■ゆか
大嶽直也(名経大市邨高等学校)
屈身アラビアン2回宙、後方1回半ひねり~前方2回ひねり、後方2回ひねり、脚上挙、後方2回半ひねり~前方1回ひねり、後方3回ひねり。
荒屋敷響貴(鯖江高等学校)
前方2回半ひねり(後ろ一歩)、かかえ込みアラビアン2回宙(前一歩)、前方2回ひねり~かかえ込み前宙(連続がやや詰まる)、フェドルチェンコ、後方2回ひねり、後方2回半ひねり~前方1回ひねり(横にずれる)、後方3回ひねり(後ろに僅かに弾む)。やや堅さを感じさせた実施。
松見一希(清風高等学校)
後方2回半~前宙ひねり(手を着いてしまい、ラインオーバーもあり)、前方2回半ひねり、かかえ込みアラビアン、十字倒立、伸身前宙~前方2回ひねり、後方3回ひねり(前一歩)
横田拓也(鯖江高等学校)
前方2回ひねり~前宙ひねり、後方1回半ひねり~前方1回ひねり、後方2回ひねり、屈身アラビアン、十字倒立、後方2回半ひねり(前に僅かに一歩)。終末技前にやや静止が長かった。
■あん馬
加藤裕斗(埼玉栄高等学校)
逆交差倒立、Eフロップ、Dコンバイン、ロス(落下)、マジャール、シバド、逆リヤ倒立ひねり移動下り
小宮修雅(埼玉栄高等学校)
正交差、2/3後ろ移動、マジャール、シバド、逆リヤ倒立ひねり移動下り
池澤侑紀(市立船橋高等学校)
逆交差倒立、Eフロップ(少しバランスをくずす)、ポメル旋回(Dコンバイン?落下)、Dコンバイン、マジャール、シバド、逆リヤ倒立ひねり移動下り
志田拓巳(埼玉栄高等学校)
逆交差倒立、Eフロップ、Dコンバイン、マジャール、シバド、逆リヤ倒立ひねり移動下り、終末技などバランスを崩し力を使う場面が複数回見られたが落下することなく通しきる
■つり輪
井上博稔(埼玉栄高等学校)
けあがり中水平、振り上がり上水平、ほんてん倒立(肘をまげる)、ヤマワキ連続、かかえこみ月面
田中樹(清風高等学校)
ヤマワキ連続、振り上がり脚上挙、振り上がり倒立、ほんてん倒立、月面ひねり
佐藤崇太(鯖江高等学校)
振り上がり十字、振り上がり上水平、ほんてん十字倒立(少し高い)、ほんてん倒立(ゆれる)、ヤマワキ、かかえこみ月面’(止める)
前川岳楼(習志野高等学校)
ほんてん倒立(肘ゆるむ)、振り上がり倒立、ヤマワキ連続(詰まる)、振り上がり十字、かかえこみルドルフ(勢いのある実施、着地は後ろに大きく動く)
■跳馬
山本威吹(関西高等学校)
アカピアン。後ろ一歩。
立石卓也(関西高等学校)
アカピアン。後ろ一歩。
堀内柊澄(関西高等学校)
ユルチェンコ2回ひねり。後ろに弾む。
柚木健大朗(関西高等学校)
アカピアン。後ろ一歩。
■平行棒
大村幸輝(清風高等学校)
車輪脚割れ、モイ、チッペルト、ツイスト、後方屈身2回宙着地数歩後ろに下がる。
北村郁弥(池谷幸雄体操倶楽部)
ホンマ、棒下肘少し曲がる、車輪ディアミ、車輪、雄大なモイ、チッペルト、ヒーリー、後方屈身2回宙着地弾む
上田直樹(清風高等学校)
棒下少しバランス崩す、ツイスト動く、ディアミドフ、後方かかえ込み2回宙着地弾む。
湯浅賢哉(市立船橋高等学校)
ホンマ、ヒーリー少し肘ゆるむ、棒下肘曲り、車輪、モイ、チッペルト、ディアミドフ、後方屈身2回宙着地まとめる。
■鉄棒
米倉英信(関西高等学校)
アドラー1回ひねり~ヤマワキ行けず止まる、トカチェフ落下。
高柳隆太(習志野高等学校)
ヤマワキ、伸身新月面着地数歩動く。
南亜蘭(太成学院大学高等学校)
エンドー1回ひねり大逆手、1回ひねり大逆手、トカチェフ後の車輪で少し乱れる、伸身新月面着地動く。
泉谷敬志(清風高等学校)
ヤマワキ、コールマンで落下、伸身新月面着地動く。
上位選手が大接戦を繰り広げた中、このローテーションで湯浅賢哉選手が荒屋敷響貴選手を0.4上回って逆転し、見事に8月16日から中国・南京で開催されるユースオリンピック代表に選ばれた。ユースオリンピックは第1回大会で神本雄也選手(日本体育大学)が個人総合チャンピオンとなっており、湯浅選手には日本の2連覇達成となるべく、活躍を期待したい。
最終結果(速報)
1位 湯浅 83.050
2位 荒屋敷 82.650
3位 北村 82.200
4位 泉谷 81.050
5位 高柳 80.850
6位 加藤 80.750
7位 井上 80.600
8位 池澤 80.000
9位 堀内 79.950
10位 柚木 79.750
11位 小宮 79.000
12位 大嶽 78.900
13位 佐藤 78.700
14位 南 78.400
15位 立石 78.300
16位T 志田、大村 77.950
18位 前川 77.600
19位T 横田、田中、山本 77.550
22位 松見 77.450
23位 上田 76.550
24位 米倉 69.350
本競技会はFIGのユース規則で行われたため、以下のような条件で行われた
1.難度点は10難度部分ではなく8難度部分をカウントすることにより算出される
2.種目により禁止技が設定されている
たとえば、ゆかの宙返り転、つり輪のグチョギー、平行棒のベーレ、モリスエなど宙返りをして腕支持で受ける技
3.終末技はC難度で0.5のグループ要求点を得ることができる。
etc.
選手は国内では一般規則で競技を行っており、今回はいつもとは異なる構成で演技を行うことになる、それが失敗を誘発する要因となりかねない。
また、8難度部分のカウントということにより、Dスコアでの差がつきにくくなるなど、1回のミスが致命傷となりやすい。
そんな中、6種目安定感のある美しい演技を見せてくれた湯浅賢哉選手が代表の座を射止める結果となったが、2位の荒屋敷選手をはじめ、今回は惜しくも代表の座を射止めることができなかった選手たちも随所に良いところを見せてくれた。
湯浅選手のユースオリンピックでの活躍を期待するとともに、今回出場したすべての選手諸君のさらなる成長を期待したい。