第53回NHK杯体操 女子第4ローテーション

報告者:

■ 跳馬
湯元さくら(ならわ体操クラブ)
ユルチェンコとび1回ひねり。後ろに小さく動く程度できれいに決めた。
土橋ココ(レジックスポーツ)
ユルチェンコとび1回半ひねり。前に一歩弾む。僅かに膝の緩みが見られたが、距離の出る跳躍であった。
宮川紗江(セインツ体操クラブ)
ユルチェンコとび2回ひねり。体線がまっすぐで、軸もかなりきれいな跳躍で、2回ひねりには見れない余裕を感じた。高さのある演技で、着地も後ろ一歩に留めた。15.150と本日の最高点を出し、ユース五輪代表争いでトップに立つ。
山本優理子(戸田市スポーツセンター)
ユルチェンコとび1回ひねり。高さは出たが、最後に腰が取れてしまい、伸身姿勢の不足が見られた。
石倉あづみ(ZERO体操クラブ)
ユルチェンコとび1回ひねり。高さがやや不足気味で後ろ一歩。
河崎真理菜(とらい体操クラブ)
ユルチェンコとび1回ひねり。高さもあり、伸身姿勢もかなりきれいであったが、後ろに大きく一歩動き、ラインオーバーの減点も出てしまった。ユース五輪争いで、着地を決めれば狙える位置にいただけにかなり残念な演技となった。
■段違い平行棒
北野宅子 (和歌山県教育庁)
ほんてん倒立、閉脚フット倒立、シュタルダー、閉脚フット高棒移動、車輪1回ひエガー、前振りひねり低棒倒立、レイ、後方宙返り2回ひねり下り
杉原愛子 (羽衣体操クラブ)
ほんてん倒立、閉脚フット1回ひねり、ツイスト~イエガー、前振りひねり低棒倒立~レイ、閉脚フット倒立、シュタルダー、かかえこみ月面(止める)
夏目侑香 (武庫川女子大学)
ほんてん倒立、車輪1回ひねり~ギンガー、ツイスト~イエガー(落下)、前振りひねり低棒倒立(大きく姿勢を乱し落下)、やり直して成功、フット高棒移動、かかえこみ月面(つぶれる)
永井美津穂 (日本体育大学)
車輪ひねり大逆手倒立、大逆手車輪~イエガー、ほんてん倒立~前振りひねり低棒倒立~レイ、車輪1回ひねり、後方宙返り1回半ひねり下り
佐藤亜希穂 (日本体育大学)
フット倒立、ツイスト~イエガー、前振りひねり低棒倒立~フット高棒移動、ほんてん倒立、車輪1回ひねり、屈身ダブル(止める)
■平均台
河久保絢(慶應義塾大学)
後転とび~後方開脚宙で落下。その後は側宙1/2ひねり、かかえ込み側宙、輪とびと決めて、広報かかえ込み2回宙は僅かに動く程度にとどめた。
松村泰葉(中京ジムナスティッククラブ)
前方開脚伸身宙、後転とび~後方開脚伸身宙はきれいに決めたが、片足水平上げターンでバランスを崩した。その後、交差とび~後方屈身宙はうまくまとめたが、側宙1/2ひねり~シソンヌでバランスを崩しながら実施し、やや強引に繋げた印象。最後の後方2回半ひねりでも前に2歩動いてしまう。
■ゆか
村上茉愛 (池谷幸雄体操倶楽部)
どうするか考えると言っていた伸身ムーンサルトは封印、1本目に伸身ダブルを持ってきて、2本目に抱え込みルドルフを行なうが、後ろに流れてしまい、回転不足に。手を着くミス。1回半+1回ひねりはうまくさばき、3回ターンもおそらく難度承認OK、3回ひねりもなとかひねりきる。村上選手、ここで手堅く点数をとっておきたかっただけに、失敗がどう響くか。
井上和佳奈 (筑波大学)
ここでチャンスの井上選手、得意のゆか。2回半ひねり+前方1回ひねり、屈伸ダブル、2回ひねり、3回ひねりを丁寧に決め、世界選手権代表に手をかける。
美濃部ゆう (朝日生命)
浮き足水平2回ターン+浮き足水平1回ターンのシリーズで始まる。しかし、ラフな実施が続く。抱え込みダブルと1回半+1回ひねりでラインオーバー。最後の屈伸ダブルで手をつくミス。
平岩優奈 (三菱養和体操スクール)
前方2回ひねり+伸身前宙、抱え込みダブル、2回ひねり、2回半ひねりと、どれをとってもフワリと浮くような高さのある実施。交差輪~大ジャンプ輪、メメルの2回ターンは1回半の実施。先ほどの平均台の失敗から気持ちを切り替え、最後まで頑張った。
寺本明日香 (中京大学)
1本目に屈伸ムーンサルトを持ってくる。カデット1/2、2回半+抱え込み前宙、交差輪~交差輪1/2、3回ターン、3回ひねりでほんの少しひねり不足、屈伸ダブル。すばらしい安定感。平均台もそうだったが、表情を見ていると、余裕を持って演技しているように見える。寺本選手、4種目ともとても良い表情で試合運びを楽しんでいたようにも見えた。
笹田夏実 (日本体育大学)
抱え込みムーンサルト、1回半+1回ひねり、抱え込み込みダブル、屈伸ダブルを丁寧に決める。メメルの2回ターンはバランスを崩しおそらく1回での実施で承認。
日体大の大声援に後押しされながら、チャンピオンの強さを見せた。
笹田、寺本の一騎打ちの状況の中、笹田夏実選手が平均台で高得点を出した勢いをゆかでも安定した演技でキープ。最終的には寺本明日香選手に1.125の差をつけて優勝。笹田はNHK杯は初優勝、5月の全日本と並んで国内主要個人タイトルを2つとも制した。
また、今大会の結果を受けて、上位3名の選手が10月に中国・南寧で行われる世界選手権代表に決定した。残り3名は来月の全日本種目別選手権にて決定する。
最終結果(速報)??-
1位 笹田 83.750
2位 寺本 82.625
3位 井上 79.900
4位 村上 79.775
5位 石倉 79.500
6位 美濃部 79.300
7位 宮川 79.175
8位 川崎 78.750
9位 永井 78.400
10位 山本 78.275
11位 平岩 78.075
12位 杉原 77.475
13位 湯元 77.425
14位 佐藤 77.400
15位 本田 77.100
16位 土橋 76.175
17位 北野 75.525
18位 芦川 75.425
19位 河久保 75.200
20位 松村 74.850
21位 古賀 73.825
22位 夏目 70.100