第67回全日本体操個人総合女子1日目1班
競技開始と共に男女とも大きな声援が響く中で開始された第Ⅰ班。
この班で目立ったのは昨年のアキレス腱断裂から復帰の永井美津穂選手(日本体育大学)。跳馬では後半少し脚の開きはあるものの、雄大なユルチェンコ2回ひねりで会場を沸かせ、14.85。段違い平行棒(12.40)、平均台(12.30)ではユニバーシアード代表争いのプレッシャーの中無難にこなし、最終種目のゆかでは第一タンブリングの抱え込みムーンサルトの着地で跳ね返ってしまったが、昨年の怪我を物とも言わせず持ち前の脚力を生かしたアクロバットでEスコア8.3を叩き出し、Ⅰ班を終えた時点でトップに立ち、ユニバーシアード代表有資格者では同じ日体大の寺尾唯選手が2位、山本沙弥香選手が3位につけている。
美濃部さゆり選手(朝日生命)は跳馬、ゆかで着地のミス、段違い平行棒での2度の停滞が響き、代表争いは厳しい状況。
大学生の多いⅠ班の中でこれまで苦手とされていたジュニア選手の芸術性の面での向上が光った。
宮内玲奈選手(戸田市スポーツセンター)は屈身ダブルやかかえ込みダブルなど、安定したアクロバットと、3回ターン等のダンス系要素を減点の少ない実施で行い、かつ、とても個性的で魅力のある振り付けで本日初の8点台のEスコアを出した。また、山口比奈子選手(中京ジムナスティッククラブ)も平均台、ゆかにおいて姿勢や顔の表情等すばらしい表現力を発揮し、魅力ある演技を行なっていた。ルール改正に伴い、芸術性の面での減点項目が多くなったこともあり、各選手の努力が見られた。
暫定順位
1位 永井美津穂 52.850
2位 古賀ほのか 51.350
3位 寺尾唯 51.150
4位 宮内玲奈 50.900
5位 山本沙弥香 50.300
6位 河崎真里菜 49.550
7位 秋田成美 48.700
8位 坂本実優 48.550
9位 市瀬柚子 48.450
10位 神之田知花 48.250