2013アメリカンカップ現地レポート5
3月2日試合当日。9:40より11:20まで15分ローテーションでの練習があり11:30より試合開始となった。会場は1~2階満員。エキジビション、選手紹介、国歌アカペラ独唱を終えると競技へ。男子のゆか、あん馬の後、女子の跳馬と男子つり輪、そして女子段違い平行棒と行われ、前半種目終了後、器具入れ替えを行い、後半種目へ。男子ゆかではダニエル・リーバ(USA)がラストのアクロバットへ行こうとした時にタイミングが合わずに対角線上を走りぬけてしまうというハプニングがあった。優勝候補だっただけに最初の種目での信じられない失敗は、おそらくショックだったと思う。
寺本明日香は、1種目目の跳馬ユルチェンコ1回半を決め14.000。段違い平行棒はトップの演技順。不安定だった最初の閉脚シュタルダー半ひねりを変えてDスコア5.6の構成で臨み、着地までうまく行き、14.100。平均台は、4つの組合せ点の部分のうち成功したのは1箇所だけとなり、下りもひねりきれておらずDスコア5.4、決定点13,366で得点を伸ばすことができなかった。ゆかは、最後の後方伸身宙3回ひねりが2回半に判定され12.800。結果、総合得点54.266で個人総合7位だった。昨年の9月の怪我以来、半年ぶりの大会で心配もあったが大観衆の中で大きな失敗なく演技を終える事が出来、正直ほっとした気持ちである。次のイタリア国際(3/20~26)に向け、課題もつかめたので益々頑張りたい。
女子優勝はKatelyn Ohashi。昨年、アメリカジュニア優勝に続いてのアメリカンカップ優勝となり好調のようだ。
女子は非常にレベルが高くDスコアを落として戦った寺本は終始苦しい試合だった。男子の石川大貴は、ラストの鉄棒で落下があったが、試合運びは上手だった。鉄棒の前に順位が良かったので気負った演技になってしまったと言う事だった。結果4位。男女共大きな怪我無く大会を終えたこと、このような機会を与えて頂いた日本体操協会、そして応援いただいた皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。