日韓交流合宿(国内)報告

報告者:日本体操協会

 今回で16回目を数える日韓交流合宿が、東京の味の素ナショナルスポーツセンターで10月29日から11月3日の(5泊6日)日程で実施された。この合宿は2002年の日韓合同で開催されることが決定した、サッカーワールドカップを機に現在6競技団体が交流を行っている。
 はじめに、今年度の合宿の開催にあたり、この合宿を15年間にわたり支えてくださった、故後藤清氏へ、両国の意向で、これまでの功績を称え、黙祷を捧げて合宿がスタートした。       
 この合宿では、男女体操競技と女子新体操の3競技が合同で講習会(男子体操が体幹  トレーニング・女子体操がデングリ系・新体操が柔軟)をおこない、互いの良いところを学びあうような内容も含まれており、日本・韓国の3競技にとって、大変刺激的な練習を取り入れることができた。
 11月19日からの韓国合宿に先立ち、国内合宿を良い形で終了できたことは、選手にとっても次回につながる非常にすばらしい経験が出来たという印象を受けた。初めは互いに先生を通して話をしていた選手達も次第に打ち解けあい日本語と韓国語で会話をしているのを見ると、私は頬が緩んでいるのを感じた。ジュニア期の競技力盛んな時期に国際交流が出来るというこのようなすばらしい機会を選手が経験できることは、次世代の選手育成・強化という視点からも大いにこの事業を活用し、選手強化の一端となればと感じた。
 次回韓国での合宿は、オフィシャルコーチだけということで、選手が安全に、かつ有意義な合宿になるよう準備をしておきたいと思う。団長の石崎朔子先生をはじめ、関係者の皆様に感謝申し上げ、日本合宿の報告とさせていただきます。
平成24年11月12日記