第5回アジアシニア体操競技選手権男子レポート1
男子コーチによる現地からのレポート
■11月7日(水)
空港からバスで3時間移動し、good view hotelに到着。現地の気温は20℃と非常に過ごしやすい気候であった。到着後、全体ミーティングにより8日以降のスケジュール確認を行った。
■11月8日(木)
午前8時よりザリを実施し、各選手ともに少し汗を流す程度のウォームアップを行った。
・ランニング外周3周(ホテル敷地内)
・倒立1分
・ストレッチ
・シンピ及び伸腕伸身など
その後、選手とコーチ2名(丁・村田)は朝食を摂り、コーチ2名(鈴木・水口)は9:00より監督会議へ出席した。
12:00にホテルを出発し、現地の公安の誘導の下、会場へ向かった。日中問題により治安の悪化や、選手の安全確保など警戒していたが、現地組織委員会により日本チーム専用の特別バスやパトカーの誘導など最善の安全確保がなされていたため、安心して過ごすことができた。日本体操協会役員各位ならびに大会運営委員会の配慮に感謝の意を表します。
13:30~15:30まで本会場練習を行った。各選手ともに6種目行い、器具(Janssen-Fritsen)への対応をしっかりと行った。予想通り、FXで多くの選手がいつも通り蹴り返すことが困難な状態ではあったが回数を重ね次第に試合で行う技を成功させていた。その他の種目については、各選手ともにうまく調整出来ていた。
■11月9日(金)
練習時間が夕方から開始予定であったことから、午前中は各自フリーとした。
ポディウム練習での種目オーダーをコーチ陣で作成しポディウム練習を確認後、最終オーダーを決定する旨を選手に伝え会場に向かった。ポディウム練習はPBスタートの20分ローテーションで行った。日本チームは試合ユニフォームを着用し各種目オーダー順の通し練習を行った。
全体的に良い動きを見せていたが、FXでは小山、星野に着地ミスがあった。特に小山は4コースの着地ミスをするなどバネの対応に苦労していた。PHでも白井、古谷に落下のミスが見られた。古谷は前日の練習で首を痛めた為、首をうまく動かせない状態であったが、PH以外の種目はしっかり通すことができていた。VTに関しては全選手着地までしっかりまとめた出来栄えの良い跳躍を見せていた。各選手よく動き、ミスの見られた箇所を入念にチェックしていたので、残り1日しっかり調整し試合に臨んでくれるであろう。
■11月10日(土)
12:00にホテルを出発し、各自サブ会場での調整練習を行った。試合前日ではあるが、小山、鈴木両選手は昨日ミスのあった種目を入念に確認し不安を解消していた。
その他の選手も自分のペースで調整練習を行っていた。現地での練習も3日目となり、各選手ともに本来のキレのある動きを取り戻していたように感じた。若手のチームではあるが、現在持っている実力をしっかり発揮し良い結果を報告できるよう選手、スタッフ一同、明日の試合に臨みたい。