全日本女子種目別インタビュー

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女子種目別
■平均台優勝 = 新竹優子選手(羽衣国際大学)
■跳馬優勝 = 龍和貴子選手(鳥栖高クラブ)
■段違い平行棒優勝 = 鶴見虹子選手(日本体育大学)
■ゆか2位 = 古西里咲選手(帝京高等学校)
[新竹選手] 今回の大会は、平均台だけの出場でした。怪我の影響があって、あまり練習が積めてなかったんですけれど、その中で何とか自分の演技ができて良かったと思います。
[龍選手] 予選では4種目エントリーさせてもらったんですけれど、あまり自分の演技が他の3種目はできていなくて、跳馬は頑張ろうと思っていました。決勝での跳馬は、自分なりの良い演技ができたのではないかなと思ったので良かったです。
[鶴見選手] 平行棒の演技では、ちょっとハプニングもあったんですけれど、何とか倒立の角度も良いところでできたのかなと思ったので、今日はまぁまぁ良かったです。
[古西選手] ゆかは2番だったんですが、今日はいちばん良い演技ができたので良かったと思います。
―今日優勝できたポイントは?どこの強みが出て優勝したのか?
[新竹選手] 私は平均台だったんですけれど、平均台はミスがないことがいちばんだと思うので、あまりふらつきが少なくて、着地まで止められたのが良かったと思います。
[龍選手] 私は着地が綺麗にまとめられたので、足が少し開いているなぁとは思っていたんですけれど、綺麗に最後は立てたので、それが良かったのかなと思いました。
[鶴見選手] 自分は倒立の角度を気にして演技したので、そこが良かったかなと思います。
[古西選手] 私は3回半をやることが目標だったので、3回半が綺麗に着地で止まって、あとも全体的に良かったので、自分としては良い演技だったと思います。
―段違い平行棒は、鶴見選手のひとつ前で田中選手が首位に立って迎えた状況でしたが、その時の心境と先ほどのハプニングについて具体的に教えてください
[鶴見選手] 前で理恵さんが演技していたんですけれど、いつも一緒に練習している理恵さんがちゃんと演技できていたので、そこは「良し」と思って、「自分も頑張ろう」っていう気持ちで演技したので、気持ち的にはリラックスできて良かったです。ハプニングはトカチェフを持った時に、手につけているさらしがブッチリと切れて、ちょっと焦りました(笑)。
■ゆか優勝 = 村上茉愛選手(池谷幸雄体操倶楽部)
予選は、練習不足ということで、思うような演技ができなかったんですけれど、今日は事前の練習から、予選で失敗したところを何度も何度も確認して、自信を持ってしっかり演技に臨めたので、良かったと思います。
―とてもリズム感の良い演技ですが、体操の他にダンスとかやっていますか?
昔はコレオという新体操みたいなダンスをやっていて、最近はクラブのイベントとしてクリスマス会というのがあるんですけれど、そこで自分たちでダンスをつくって、クラブの会員の方々に発表するというのをやっています。
―踊るということは好きですか?
はい、大好きです。
―ロンドンオリンピックで日本が多少弱かった種目が村上さんの得意種目ですが、そこに入っていって日本のために世界に出ていくというイメージはありますか?
今回は肘の怪我で1ヶ月間しか練習できなくて、練習不足で不安を持ちながら試合に臨んだんですけれど、TVを見ていて自分の今日みたいな演技ができれば、自分の自信にもなるし、日本のチームの雰囲気が盛り上がると思いました。今回は入れなかったけれど、自分がいることによって、自分がいちばん下としてチームを盛り上げることはできたんじゃないかなと思っています。
―次のリオに向けて強化していきたいところは?
ゆかは自分ができる最高の演技というか、技の難度ではないんですけれど、これからしっかり技の難度を落とさずに完璧に通しができるようにしないといけないし、跳馬とバーの3種目は失敗する確率が高いので、難度を上げるのもそうだけれど、安定感を出さなきゃいけないなと思っています。
―ゆかでさらに入れる技は?
1本目の伸身ダブルをもう1回捻る伸身サルトにするのと、3本目の前方の技を2回捻りにする、あと今日は4回ターンが入らなかったので、4回ターンすることです。
―それだと何点に?
1本目の技からジャンプ続いて、2本目の技からジャンプ続いて、3本目の技もジャンプ続いて、というふうに過程をもうちょっと自分がイメージできているように足していって、H難度になったら7.0とか6.9ぐらいまで上がります。
■段違い平行棒2位,ゆか3位=田中理恵選手(日本体育大学研究員)
?今日の演技を振り返ってみて、それぞれの種目はどうでしたか?
今日は、段違い平行棒から入って、段違い平行棒は自分の中では少し慌てた演技をしてしまったので、着地までしっかり決められるかなという不安を持ちながら、最後までやってしまってました。結果、しっかり着地まで決めることができたのと、あとは自信をもって思いっきり演技ができたので、自分の中ではすごく良かったです。
ゆかは、今までにないぐらいすごく思い切ってできて、すごく良い演技ができたので、オリンピックの悔しさっていうのを、やっとここで晴らすことができたかなと思っています。しっかり点数も繋がってきていたので、すごく嬉しかったです。
―今年から使っているピンクパンサーの曲は、自分ではどう感じてますか?
オリンピックのためにこの曲に変えて、また前とは違うちょっとテンポがある音楽にしたんですけれど、本当はやっぱりオリンピックで合わせたかったです。今日ぐらいの演技をオリンピックでしたかったんですけれど、それができず、今回悔しさをバネにここの体育館でしっかり演技ができたというのは、曲を変えたのも良かったと思いますし、人にはない表現力をしっかり出せたかなっていう、嬉しい気持ちでいっぱいです。
―試合では今日がこの曲でいちばんの出来ですか?
そうですね、いちばん良かったです。
―オリンピック以来の試合をしてみて、リオを目指さないという気持ちはどうですか?
オリンピックが終わって、だいぶ腰を痛めてしまったので、復帰戦にしては良かったんですけれど、やはり今も痛い中 演技をしている部分があるので、ちょっとまだリオまで考えられない状態ですね。
―若い村上選手や古西選手が難しい技でDを稼いでこういう結果になりましたが、オリンピックで多少日本の限界も見えたということを踏まえて、彼女らの台頭についてどう思いますか?
村上選手も古西さんも、世界と戦えるぐらいの、世界で上位に行くぐらいのゆかをしているので、日本の体操もだいぶ良くなってきてるんだな、ということを改めて感じました。なので、今回バッチリ私がやっていても、彼女たちがふつうに自分の持てる技をやってきたら、負けるのは確実とわかっていたので、私の中では結果はそんなに気にしていませんでした。ただ下の子たちが本当にたくさんの技をするようになってきていて、嬉しく思います。
―満足した演技をして心残り、やりたいという気持ちは残らないですか?
まだ1つ豊田国際大会があるので、今は豊田国際でも今日みたいな良い演技ができるように、また明日から毎日練習してしっかりやっていきたいなと思いました。1月からのことだったり、さぁ来年どうしようっていうのは、1月に考えようと思います。
―心境の変化というのはどのぐらいあったのか?ぜんぜん変わらないですか?
うーん、今日みたいな演技が常に出ていたら、まだまだやると思いますね。
―弟さんが鉄棒で優勝しましたが
植松選手と良い勝負をするのはわかっていたので、佑典が中技をしっかり決めて、着地を最後しっかり決めた時は、嬉しすぎてちょっと叫んでしまいました(笑)。すごく良かったです。
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