ロンドン五輪レポート4男子予選2班

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 現地7月28日、男子団体予選(2班)スタート。チームとしてはITA、USA、日本が出場。
■第1ローテ
日本鉄棒。
 田中和、シュタルダーひねり大逆手で握り手が外れ停止。山室、アドラー1回ひねりの倒立で停滞しそうになり力でこらえる。内村、前半の流れがコールマンで落下。伸身新月面で着地前にとぶ。田中佑、コールマンからリバルコいかず、アドラーひねり~コバチで落下。3選手が落下する重苦しい雰囲気のスタート。オリンピックは何があるかわからない。
アメリカあん馬。
 HORTON、交差倒立の後の旋回前移動で落下。MIKULAK、とび交差から旋回技で停滞しそうになるがこらえる。LEYVA、旋回がたどたどしい動きながら演技を通す。OROZCO、完ぺきではないが旋回技をこらえる。最後の下りでひねりきれず。
■第2ローテ
日本ゆか。
 田中和、後ろとびひねり伸身前宙転でうまく立てずライン減点、最後の後方宙3回ひねりでライン減点。山室、後ろとびひねり前方2回宙の着地を止め切れず。内村、ひねりきりはよいが宙返りひねり連続の着地を止め切れず。加藤、前宙2回半ひねりの着地で動く、着地を止め切れなかったが大きなミスなくオリンピックデビューを果たす。
アメリカつり輪。
 DALTON、ひとつひとつ丁寧に実施、最後の新月面の着地を止める。LEYVA、ヤマワキ連続を決め、伸身月面着地1歩。OROZCO、正確な中水平、最後、月面ひねりの着地を止める。HORTON、振り上がり上水平で足の位置が低く下がる、新月面の着地動く。
■第3ローテ
日本あん馬。
 田中和、フロップ3つ目で落下、転向で2度目の落下。山室、スピードある旋回、シバド後半でバランスを崩しかけるが持ちこたえる。内村、フロップ途中で落下、終末技が倒立に挙げられず下向き転向下りに。加藤、倒立で前に手を動かすが、その後、リズムを取り直して演技をまとめる。
アメリカ跳馬。
 LEYVA、アカピアンの着地でとぶ。OROZCO、前転とび伸身前宙2回ひねりの着地前に大きく。MIKULAK、入りの足開きがあるがロペス着地まとめる。ローチェの着地姿勢低いがまとめる。DALTON、ロペスの着地動きライン減点。2本目は着地で尻もち。
■第4ローテ
日本つり輪。
 田中和、丁寧な演技で最後の伸身月面の着地を止める。田中佑、丁寧な演技で新月面の着地少し動く。内村、ひとつひとつを丁寧に、新月面の着地動く。山室、振り上がり上水平で足が低くなるなど、精彩を欠く。
アメリカ平行棒。
 MIKULAK、前宙懸垂、棒上倒立などきめ、着地1歩。HORTON、ドミトリエンコ後の前振りで支持できず、棒下ひねりで握り損ねて落下。OROZCO、棒下ひねりで倒立に収まらず腕支持に。LEYVA、テンハイビンをはじめとして棒下系をまとめ、最後着地後ろへとぶ。
 ブラジルHYPOLITOのゆか、後方宙1回半ひねり~前宙2回半ひねりで前につぶれて転倒。ハンガリーBERKIのあん馬、コンバインできず、ウゴニアンで足開き。
■第5ローテ
日本跳馬。
 田中和、アカピアン着地をまとめる。加藤、ドリッグス着地1歩前に。山室、ロペス着地で後ろに大きく数は下がりライン減点。2本目の跳躍は、バランスを崩し予定した技をできず。内村、シューフェルト着地を止める。ライン減点。
アメリカ鉄棒。
 MIKULAK、アドラー1回ひねりで倒立流れる、コールマンで落下。やり直したコールマンは懸垂。OROZCO、リューキン、伸身トカチェフ、アドラーひねり~トカチェフひねりなどをまとめ、伸身月面着地まとめる。HORTON、カッシーナ、屈身コバチ、コールマン、伸身新月面着地前に膝が曲がる。LEYVA、アドラー1回ひねり~ヤマワキ、リューキン、伸身コバチ等豪快に決める、伸身新月面の着地後ろにとぶ。
■第6ローテ
日本平行棒。
 山室、棒下単棒倒立静止不足、開脚抜きでバーに乗る、着地は止める。田中佑、ひとつひとつの技を丁寧に決め、最後の着地を決める。内村、重そうな感じを受けるがひとつひとつ技をこなし、着地を止める。田中和、前二人の演技に応えるようにまとめ、着地を止める。
アメリカゆか。
 OROZCO、大きなミスなく演技をまとめる。LEYVA、伸身新月面、伸身トーマス転、マンナ倒立、最後伸身2回宙の着地動く。MIKULAK、新月面、後方宙1回半ひねり~バンローン、宙返り連続で着地と止め切れなかった。DALTON、タマヨ、伸身トーマス転など少し慌ただしかったが、後方宙2回半ひねり~前宙1回ひねりの着地を止めてアピール、最後の後方宙3回ひねりの着地動く。
2班終了時点で
1位アメリカ275.342
2位イギリス272.420
3位日本270.503
4位中国269.985
5位フランス265.759
6位イタリア262.085
7位韓国255.327
個人総合
1位LEYVA91.265
2位OROZCO90.597
3位THOMAS90.256
4位内村89.764
・・・
9位山室87.632
12位田中和86.841
 日本はスタート種目の鉄棒がすべて。4名中3名が大過失を出し、特にエース内村の失敗により、チーム全体がこれまで経験したことがない理由探しに奔走した。ただ、試合を終えた選手たちは、決勝の舞台でなかったことに感謝し、最後の平行棒で見せたいい流れをそのまま維持していこうと口を揃えていた。オリンピックという大舞台で味わう試練にどう立ち向かうのか。団体決勝でぜひ日本チームの底力を見せてほしい。