2011世界体操選手権男子予選第6班レポート
フランスは1番手WILLIGが、終末の後方宙返り2回半ひねりの着地で大きく前に動いてしまい13.333。
TOMMASONEは前方伸身宙返り~前方宙返り2回ひねりで入り、C+Cの宙返り連続、開脚シュピンデル倒立~ゴゴラーゼ、フェドルチェンコ、十字倒立、ニシキイ、後方宙返り2回半ひねり、最後の着地で大きく前に1歩動いてしまうが、14.433。
DA SILVAは前方宙返り2回ひねり~前方宙返りひねりを雄大にきめると、テンポ~ツツバノフ、後方宙返り2回半~前方宙返り1回ひねり、トーマス転、フェドルチェンコ、十字倒立、かかえこみ月面。最後の着地も見事に止め15.100、3人目で15点台に乗せてきた。
4番手には跳馬のスペシャリストBOUHAILが登場、前方宙返り2回ひねり~前方宙返り1回ひねりを雄大にきめると、かかえこみルドルフ、テンポ~トーマス転、C+Cの宙返り2連続、ツルバノフ、フェドルチェンコと順調に捌き、終末の後方宙返り2回半ひねりもほぼ止める素晴らしい出来で15.133を獲得。
最終演技者のSABOTはC難度技以下の技のみの演技構成、実施は丁寧だったが得点は13,866。
あん馬の1番手CUCHEERATは、D難度以上の技はフロップ、マジャール、シバドだけという演技構成で、終末の倒立下りでひねり移動が出来ずC難度となってしまい13.200。
WILLIGはマジャール、シバドの後、フロップをやろうとして落下、再度挑戦したがフロップは成立せず、コンバイン、とび正交差ひねり逆交差入れを実施して逆リヤ倒立ひねり移動下り、12.800。
SABOTはトンフェイで入り、正交差倒立で少し力を使う捌き、フロップ、ウーグゥオニアン、フェドルチェンコ、マジャール、シバド、シュテクリA倒立下り。終末技はひねり移動ができずC難度になってしまい、14.200。
4番手にこの種目のスペシャリストTOMMASONEが登場、正交差倒立と逆交差倒立の直接の連続から入り、Dコンバイン、Eフロップ、ウーグゥオニアン、フェドルチェンコ、マジャール、シバド、シュテクリA倒立ひねり移動下りの演技構成を素晴らしい演技実施で通しきり15.200を獲得。
最終演技者BOUHAILは演技中盤のシュテクリBで落下、12.766。
つり輪の1番手はあん馬で高得点をあげたTOMMASONE、振り上がり中水平、中水平、ヤマワキ連続を織り込んだ演技構成で終末はかかえこみ月面、終末技がC難度ながら14.066を獲得。
SABOTはTOMMASONEと同じ内容で終末が伸身月面、実施も良く14.433。
DA SILVAは振り上がり中水平、中水平、ナカヤマ、アザリアン、振り上がり開脚上水平を入れ、終末はかかえこみルドルフ。振動倒立で若干不安定さが見られ、14.533。
WILLIGはけあがり十字懸垂~中水平、振り上がり開脚上水平、かかえこみ-屈身-伸身のヤマワキ3連続、ホンマ十字懸垂を取り入れた演技構成で、伸身月面の着地を止めたが得点は14.383と意外と伸びず。
CUCHERATはD難度以上の技は中水平と屈身ヤマワキだけという演技構成で、終末技もC難度のかかえこみ月面、得点は13.633。
跳馬の1番手WILLIGはアカピアン、まずまずの跳越で着地を止めて15.300。
TOMMASONEはロウウン、これもまずまずの跳越で着地もほぼ止めて15.566と得点を伸ばす。
DA SILVAはローチェ、着地は両足で前に大きく1歩動いたが雄大な演技実施で15.90。
ロッテルダムのこの種目の覇者BOUHAILが登場、当然2本の跳越を行った。1本目はドラギュレスク、元祖DLAGURESCUも真っ青の完璧な跳越で着地もドンピシャ、着地の瞬間会場は興奮のるつぼに巻き込まれ、大声援の中表示された得点は16.608。
2本目はルーユーフー、これまた余裕のある跳越でドンピシャの着地、大歓声の中1本目を上回る16.633が表示されると、観客席から大興奮の歓声と拍手が巻き起こった。
平行棒の1番手WILLIGは逆上がり倒立から入り、ヒーリー、Dツイスト、ディアミドフ、モイ、チッペルト、屈身2回宙返り。着地で後ろに大きく2歩動き、
DA SILVAは入りの逆上がりひねり倒立、棒下宙返り、車輪、屈身ベーレ、ほんてん倒立までは順調に演技を進めたが、チッペルトでバーの上に腰掛けてしまう大きなミス、その後棒上宙返りからの屈身2回宙返りの着地を止めたが13.033。
TOMMASONEは、逆上がりひねり倒立、棒下宙返り、車輪ディアミドフ、車輪、ヒーリー、ツイスト、Dツイスト、屈身2回宙返りという演技構成で全体的に美しいしっかりした演技をしていたが、ヒーリーで若干詰まった動きとなったが14.633を獲得。
SANBOTは棒下宙返り単棒倒立、棒下宙返りひねり、車輪、ドミトリエンコで少し詰まり、続くヒーリーも大きく詰まってしまいダブルスウィング、チッペルトを行って屈身2回宙返りの着地は少し前に動く。大きなミスがあったが14.466とまずまずの得点が表示された。
CUCHERATは前振り上がり開脚抜き倒立で入ると、棒下宙返り、棒下宙返りひねり、ベーレ、チッペルト、開脚前宙支持、ヒーリー、Dツイストと微動だにしない演技実施を見せ、屈身2回宙返りの着地も見事に止めた。得点は15.432、現時点でこの種目暫定トップ。
鉄棒では、1番手のTOMMASONEが、アドラー1回ひねり~ヤマワキ、ホップターン、ホップターンひねり、アドラーひねり、エンドー1回ひねり大逆手、伸身ルドルフの演技構成をミス無くこなし14.233、この種目としてはまずまずの得点を得る。
WILLIGはツォリミン、アドラー1回ひねり~ヤマワキ、アドラーひねり、伸身トカチェフ、アドラー、大逆手エンドー、伸身ルドルフという演技構成で着地は前に動いたが14.333を獲得。
SABOTもツォリミンで入り、エンドー1回ひねり大逆手をおこなった後、アドラー1回ひねりで戻り組み合わせ加点を取れずヤマワキは単発になる、その後はシュタルダー1回半ひねり片大逆手、アドラー、大逆手エンドー、伸身ルドルフをまとめた13.733、14点台に届かず。
DA SILVAはエンドー1回ひねり片大逆手、アドラーひねり~伸身トカチェフ、アドラー1回ひねり~ヤマワキ、コバチ、ホップターン、ツォリミン、伸身月面という比較的内容の濃い演技構成だったが、ツォリミンの捌きがかなり半端だったことなどもあり14.000にとどまった。
最終演技者CUCHERATはこの種目を得意とするが、コバチ、シュタルダー1回半ひねり大逆手、アドラー1回ひねり~ヤマワキまで順調に演じたが、エンドー1回ひねりで大逆手につかめず落下、その後アドラーひねり、リバルコを行い、伸身月面の着地はうまくまとめたが13.200という低い得点に終わった。
この時点でフランスがチーム得点349.818を獲得、イギリスの349.742を上回り暫定6位につけた。
種目別予選ではベルギーのTRUYENSがEフロップ、ウゴーニャン、マジャールシュピンデル、ベレンキ、マジャール、シバドを盛り込んだ構成で15.233(D6.3)を出して現在8位につけた。決勝進出は微妙。また、得点は出なかったが、コロンビアのCALVOが車輪単棒倒立、ティッペルト懸垂、棒端での懸垂からの月面を決めたのが注目を集めた。