2011世界体操選手権女子予選第5班レポート

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日本女子チームが注目するうちの一つ、オランダがゆかからのスタート。しかし、一人目のGOEDKOOP、四人目のRIJKEN、五人目のVAN GERNERとラインオーバーが相次ぎ、更に二人目のWEVERSもかかえ込み2回宙返りで後ろにはじかれる着地となるなど、大過失ではないが、小さな減点を重ねてしまった。
跳馬ではユルチェンコ1回半が2人いたが、MASHAGEは宙返りが低くなり、着地で大きく後ろに動いてしまった。もう1人のMASELAは距離も出て余裕のある捌きであったが14点に届かず。GOEDKOOPはポドコパエバを実施したが高さが出なかった。平均的な点数は出せたものの、跳馬としては思うような高い点数を出せず。
段違い平行棒は3人目のWEVERSがフットサークル半ひねりの後に前に倒れてしまい、演技が停滞してしまう大過失。4人目まで13点が出ないという苦戦を強いられたが、最後のVAN GERNERが閉脚シュタルダー~閉脚シュタルダー半ひねり~イエーガーという組み合わせを見せ、更に閉脚シュタルダー1回ひねり~低棒とび越し半ひねり倒立~レイ、シュタルダー1回ひねり~月面下りと、組み合わせで難度を稼ぎ、14.166をマーク。何とか挽回した。
平均台も更に苦しむ状態となり、一人目のWEVERが側宙で落下、更に3人目のRIJKENが後ろとびひねり前宙で落下してしまった。しかし、MASELA、GOEDKOOPがふらつきを1か所に抑えてまずまずの演技を見せ、13点台をキープ。そして、最後の演技者となったVAN GERNERは段違い平行棒同様、器具系に強いところを見せて、ロンダード~後方伸身宙をきれいに決めて、更に体操系の技でカデット半ひねり、そして交差とび半ひねりとゆかで行うような難度の高い技を見せて14.300をマーク。2人の落下を何とか挽回する形となったが、最終的にはカナダに2.5差の4位となり、団体決勝進出へはかなり厳しくなってしまった。
ウズベキスタンは平均台スタートで落下やタイムオーバーという選手がいて、連鎖反応でミスが続いてしまい、チームとしては悪い流れを作ってしまった。ゆかは価値点が高くないものの、安定した演技を見せた。動きに関しては旧ソ連の国らしく、ゆかの演技としての美しさがあり、ジャンプなどきれいな実施であった。跳馬は最近にしては珍しくユルチェンコ系がおらず、4人が前転とび前方かかえ込み宙返り半ひねりということで、価値点の低い技を跳んできた。段違い平行棒では平均台同様落下が相次ぎ、2人しか通すことが出来なかった。落ち方を見る限り、粘りや強さを感じさせないものであり、若手の選手たちの精神的な頑張りが必要と思えた。
また、ポディウム練習で大いに注目を集めたドミニカ共和国のPENAは、ポディウム練習では見せなかったユルチェンコ1回半をきれいに決め、Eスコアも8.633と高得点をマーク。続いて注目の2本目は予定通りにローチェを実施!ポディウム練習時よりも宙返りが流れた感じではあるが、着地はポディウム練習よりもよく、何とか足からの着地と認定される尻もちに留めた。そして得点は・・・Dスコア7.1、Eスコア7.9と15.000を達成。一本目との平均点で14.466として1日目を終えて種目別順位ではトップに立った。