2011世界体操選手権男子ポディウム練習第8班
ロッテルダム金メダルチームの中国が登場
スタート種目のゆかでは5選手が練習をした。ZHOU KAIは伸身ルドルフで入り、テンポ~ツルバノフなど含む4組の宙返り連続で加点を稼ぎ、終末技はかかえこみルドルフ。Dスコア6.70の演技構成で実施にも余裕があった。
2種目目のあん馬では6選手が練習を行い、全員がきっちりと通しきった。DスコアはTENG HAIBINの6.40を筆頭に6.00前後で構成してきていた。
つり輪には、ZHENG YIBING、YANG MINGYONGの2人の世界チャンピオンを含む5選手が練習を行った。3番手までは若干実施に難があったが、2人の世界チャンピオンの演技は圧巻だった。特にYANG MINYONGは2つのF難度技を入れた内容の濃い演技構成をほぼ完璧に演じていた。
跳馬を練習したのは4選手のみだったが、2人がロペス、2人がドリッグスだった。
平行棒を練習したのは5選手、4番手のTENG HAIBINがDスコア6.90の演技構成、5番手のFENG ZHEは棒下宙返り1回ひねりで落下したため6.30前後のDスコアとなったが、予定のスコアは不明。この種目でも相当得点を稼いできそうである。
最終種目鉄棒も5選手が練習したが、全体的に雑な技捌きが目立った。とはいえ、最終演技者ロッテルダムにおけるこの種目チャンピオンのZHANG CHENLONGは手放し技の連続を4組取り入れた演技構成で組み合わせ加点を稼ぎ、Dスコア7.60を達成していた。
ロッテルダムで予選7位、決勝8位の韓国はあん馬から練習開始。体線のきれいな選手が多く、あん馬では実施に若干の不安要素が見られたが通れば得点を稼げそうである。
跳馬ではYANG HAK SENが前転とび前方伸身宙返り3回ひねり(Dスコア7.40)を実施。着地は乱れたが、鳥肌ものの跳躍だった。本番での成功に期待したい。
最終種目のゆかでは、疲れが出たのだろうか失敗が目立っており、不安要素を残して本日の練習を終了した。
中国はゆかからスタートし、跳馬まではほぼノーミスの演技を見せてきたが、後半の平行棒、鉄棒ではミスが出ていた。
団体総合本番では日本と中国が1歩抜きんでており、この2チームの金メダル争いが予想されるが、ミスの出方によってはドイツ、ロシア、アメリカもあなどれない。