2011世界体操選手権女子ポディウム練習第10班
最後の班に地元日本が登場。補欠を含めた7名枠までは既に決定していたが、さらに誰が正選手で誰が入るのか注目が集まっていたが、結果的に大島が演技をせず、鶴見、田中、新竹、美濃部、寺本、飯塚の6名が演技をし、実質的にメンバーが固まったようだ。
各選手、ポディウム練習特有の調整の難しさはあったとは思うが、最後にはうまく調整して、通しで合わなかった技を成功させて、安心した状態で次の種目に進む姿が見受けられた。
鶴見は堅さがあったが、田中、新竹、美濃部はベテランらしく安定して団体戦でのキープレーヤーとなる動きを見せた。寺本はユルチェンコ2回ひねりを1回半に落としたものの、最後の一本で見事に着地を止めて、何とか大会に間に合わせてきた。飯塚は種目別用にユルチェンコ2回ひねりの後に「前転とび前方伸身宙返りひねり」を実施。補助付きであったが、非常に高さのあるいい実施で、種目別決勝進出に期待を持たせた。
まずは決勝進出を果たさなければ、目標のメダルはおろか、今大会の五輪団体出場権獲得も果たせない。6-5-4制の予選では4名がノーミスの演技が大きなポイントとなる。その意味で前回5位の安定感を今大会も感じさせる練習内容であったのではないだろうか。
日本と同じ位置にいると思われる、イギリス、フランスもこの班での練習であったが、フランスは構成、実施共に劣る印象であり、イギリスも波があるようで、得意不得意、好調不好調がはっきりと見える内容であった。しかし、ノーミスでの演技を団体決勝で果たせば、日本といい勝負になると思われる。段違い、ゆかの世界チャンピオンのTWEDDLEは、今回はフットトカチェフひねり~エジョワと続けた後、直接低棒でのフットサークルに繋げて連続加点をさらに加えた。まだまだ進化する構成は来年に迫った地元の五輪に向けて意気込みとともに金メダルの可能性をさらに感じさせるものであった。