2011世界体操選手権女子ポディウム練習第5班

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この班では昨年9位で日本のすぐ下の順位であったオランダに注目が集まった。昨年同様、ポディウム練習を見ての印象は「日本は余裕で上回るのではないか?」というものであった。ゆかからのスタートであったが、体操系のシリーズでやや難度が取れるか微妙な捌きであったり、跳馬もユルチェンコ1回半が一人いたが、大半が1回ひねりで今回の日本のチームとの比較では日本が大きく上回るポイントになるであろう。段違い平行棒、平均台も特に目立った技はないものの、逆にEスコア狙いで、ミスのない、小さな減点も出さないように意識した構成であった。確実に決勝ラインの8位を狙ってくる作戦で構成を抑えてくるところは、日本が決勝ライン以上に銅メダルを目標としているところ違ってくるところであり、ある程度手堅くまとめてくる狙いで、日本にとって脅威になるかもしれない。
場内を沸かせたのはドミニカ共和国のPENA ABREU。跳馬でローチェに挑戦し、しりもちや、お尻からの着地になるなど、実施減点としては大きいものであったが、5本ローチェを跳んだその気力は脱帽ものである。その後、伸身ユルチェンコを跳んでいたが、本番でローチェに成功し、2本目のユルチェンコをひねってくるのであれば種目別決勝ラインに近づくであろう。Dスコア7.1のローチェは1999年のPRODONOVA以来となる。是非本番での成功に期待したい。