2011世界体操選手権女子ポディウム練習第2班
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今日一番の注目となるルーマニアが登場。昨年平均台優勝のPORGRASの他、アテネ五輪で3つの金メダルを獲得したPONORがチームに復帰。若手の多いチームの中でこの二人がリードしていた。全体的には若手とベテランが混ざった理想的なチームといえよう。どの種目にしても「自分たちの練習が出来る」強さ、どんな環境でも動じない適応力、そしてメダルが取れる技、構成をを持っている。PONORは復帰した後とは思えないほど完璧に仕上がっている。引退したことによって、体操を楽しんでいて、違う感覚で演技をしている印象を持った。技に関しては、ゆかはまず4回ターン~ポパで場内から拍手が聞こえるほどの完璧な捌きを見せた。そして一本目のタンブリングが伸身ドッペル~シソンヌを行ったが、シソンヌでかなりの高さが出て、跳ねすぎてラインオーバーとなった。しかし、その雄大さは場内の注目を一気に浴びた。跳馬も4年前の復帰時にはやらなかったユルチェンコ2回ひねりを成功させ、仕上がり具合は4年前をはるかに上回る印象だ。PORGRASは技が正確で、何をやってもすべて点数が取れる、ルーマニアのトップの選手と思えた。
ベネズエラもLOPEZが、「びっくりするほど」難しいジャンプを正確に行い、理想的な、完成形と思える実施で、Eスコアに関してはかなり高い得点を期待できる。段違いはトカチェフ~ギンガーを挑戦して、落下したものの、高さがあり、本番までには調整できる余裕を感じた。その他はゆか、平均台でジャンプ系にその実施の正確性がふんだんに出ていて、恐らくその点ではDスコアでも予定通りの得点を狙えるはずだ。