第65回全日本体操競技選手権・2日目女子
第1ローテーション
新竹優子(羽衣国際大学) /跳馬/ ユルチェンコ1回ひねり(後ろ一歩)
田中理恵(日本体育大学大学院) /跳馬/ ユルチェンコ1回半ひねり(前にわずかに一歩)
鶴見虹子(朝日生命) /跳馬/ユルチェンコ1回ひねり(前にわずかに一歩)
寺本明日香(レジックスポーツ) /跳馬/ ユルチェンコ2回ひねり(後ろに一歩)
飯塚友海(朝日生命) /跳馬/ ユルチェンコ2回ひねり(後ろ大きく一歩。しかし、雄大な実施は見事!14.800と高得点)
大島杏子(朝日生命) /跳馬/ユルチェンコ1回ひねり(前一歩)
笹田夏実(大泉スワロー体育クラブ) /段違い平行棒/ 閉脚シュタルダー半ひねりが戻りかけた。アドラーからの背面車輪、背面車輪1回ひねりはきれいに決まった。
山岸舞(羽衣国際大学) /段違い平行棒/ 低棒とび越し半ひねり倒立でやや倒立から外れた印象。大過失なくまとまった演技。
内山由綺*(スマイル体操クラブ) /段違い平行棒/ 低棒、高棒で共にひねり技で戻ってしまうミス。
美濃部ゆう(朝日生命) /段違い平行棒/ イエーガーで落下。
ダンコ絵里香リン(ドリーム体操クラブ) /段違い平行棒/ 連続技が途切れて車輪が余分に入ってしまう。低棒とび越し半ひねり倒立もややバランスを崩す。
今西裕万(羽衣国際大学) /段違い平行棒/ 倒立もきれいにはまり、まとまった演技
第2ローテーション
田中理恵(日本体育大学大学院) /段違い平行棒/ 昨日失敗のマロニーを見事に成功。着地もほぼ止める快心の演技。Eスコア7.5。
鶴見虹子(朝日生命) /段違い平行棒/ 片手軸前方車輪1回ひねり大逆手の後に車輪が1回入ってしまったが、着地を完璧に止めた。6.4+7.7=14.100
寺本明日香(レジックスポーツ) /段違い平行棒/ シュタルダーのひねり技二つでやや足割れあり。着地はきれいにまとめた。
飯塚友海(朝日生命) /段違い平行棒/ 昨日はミスがあったが、閉脚シュタルダー半ひねり~エンドー半ひねり~低棒とび越し半ひねり倒立~レイはきれいに決めた。
大島杏子(朝日生命) /段違い平行棒/ 振り上げ倒立でやや外れる。着地後ろ細かく二歩。
新竹優子(羽衣国際大学) /段違い平行棒/ 危なげない演技でシリーズも見事に決める。着地の前方ダブルも止める。
山岸舞(羽衣国際大学) /平均台/ シリーズ技も滞りなく見事な演技。着地もほぼ止める。
内山由綺(スマイル体操クラブ) /平均台/
美濃部ゆう(朝日生命) /平均台/
ダンコ絵里香リン(ドリーム体操クラブ) /平均台/ 終末技の2回半ひねりでしりもち。
今西裕万(羽衣国際大学) /平均台/ 全くふらつきを見せない安定した演技。着地もわずかに一歩。
笹田夏実(大泉スワロー体育クラブ) /平均台/ 高難度のロンダード~伸身1回ひねりの入り技で落下。その後も小さなふらつき数箇所あり。前方宙返りの高さは見事だった。
第3ローテーション
鶴見虹子(朝日生命) /平均台/ かかえ込み側宙でバランスを崩す。着地も前一歩。D6.0で14.300
寺本明日香(レジックスポーツ) /平均台/ 2回ターンとオノディでバランスを崩し、オノディの後のシリーズが続かず。終末技の3回ひねりはきれいにまとめてきた。
飯塚友海(朝日生命) /平均台/ 全体的に堅い印象で、側宙1/4ひねりでバランスを崩し、最後のかかえ込み2回宙でも手を着いてしまう。
大島杏子(朝日生命) /平均台/ 開脚伸身前宙のシリーズはうまくまとめたが、かかえ込み側宙でバランスを崩し、最後の2回半ひねりでマットから出てしまうミス。
新竹優子(羽衣国際大学) /平均台/ 交差輪とびで大きくバランスを崩す。着地は見事に止める。
田中理恵(日本体育大学大学院) /平均台/ 途中まで完璧な安定感で観客を沸かせたが、かかえ込み側宙でバランスを崩す。しかし、終末技の屈身ダブルで着地を止めて再度観客が沸く。
内山由綺(スマイル体操クラブ) /ゆか/ 3回ひねり、2回半ひねりなど、タンブリングをきれいにまとめて大過失なし。
美濃部ゆう(朝日生命) /ゆか/ 新しい曲でさらに大人びた振り付け。タンブリングもきれいに決めた。
ダンコ絵里香リン(ドリーム体操クラブ) /ゆか/ 最初の屈身月面が低い着地となってしまったが、大過失なし。
今西裕万(羽衣国際大学) /ゆか/ 屈身ダブルで後ろに動くが、きれいにまとめた演技。
笹田夏実(大泉スワロー体育クラブ) /ゆか/ 一本目を新月面にしたものの、手を着いてしまう。
山岸舞(羽衣国際大学) /ゆか/ 着地のミスをほとんど見せない安定した演技。アジア大会銀メダルの自信に満ち溢れた自信も感じる。
第4ローテーション
寺本明日香(レジックスポーツ) /ゆか/ 全タンブリングで着地がかなり安定して、高い位置の着地であった。
飯塚友海(朝日生命) /ゆか/ かかえ込み月面でラインオーバー、最後のかかえ込みダブルで手を着く。Dスコア5.7
大島杏子(朝日生命) /ゆか/ 全タンブリングで着地を止める完璧な演技。曲を一新した更に大人っぽい華麗な演技であった。Eスコアが8.4!
新竹優子(羽衣国際大学) /ゆか/ 4回ターンを決めた後、昨日は足上げ2回ターンであったところを3回ターンに変更。着地もきれいにまとめた。
田中理恵(日本体育大学大学院) /ゆか/ 1回半~1回ひねりのシリーズがラインギリギリとなったが、着地の減点をほとんど見せないまとまった演技。観客の注目を引き込んだ。
鶴見虹子(朝日生命) /ゆか/ 前方2回ひねり~鹿ジャンプでやや方向がぶれるが、6連覇の緊張感が漂う中、大過失のない見事な演技。
美濃部ゆう(朝日生命) /跳馬/ ユルチェンコ1回ひねり。前に僅かに一歩。
ダンコ絵里香リン(ドリーム体操クラブ) /跳馬/ ユルチェンコ2回ひねり。後ろに大きく一歩。
今西裕万(羽衣国際大学) /跳馬/ ユルチェンコ1回ひねり。後ろに大きく一歩。採点に時間がかかる。
笹田夏実(大泉スワロー体育クラブ) /跳馬/ ユルチェンコ1回ひねり。距離は出たが後ろに大きく一歩。
山岸舞(羽衣国際大学) /跳馬/ ユルチェンコ1回ひねり。後ろ一歩。
内山由綺(スマイル体操クラブ) /跳馬/ ユルチェンコ1回ひねり。着地まとめる。
鶴見選手が昨年不調に苦しんだ期間を乗り越え、見事な復活を遂げて、史上初の6連覇を達成。田中選手はゆかで追い上げたものの及ばず2位。新竹選手が前日の順位をキープし3位。ベテラン大島選手も4位を保持し、5位には前日から順位を上げた寺本選手が入った。飯塚選手はミスが続いてしまい6位に後退という結果になった。
最後のゆかでは五輪、世界選手権の大舞台を経験した選手たちの案していた演技が目立ち、非常に会場を盛り上げてくれた。北京五輪以降、女子の活躍にも注目が移り、それに応えるように実力者の選手たちの底力を感じた結果となった。今年シニアデビューの中では寺本選手の安定感が際立ったが、8位の笹田選手をはじめ、ミスが多く出た選手には最終選考会となるNHK杯での活躍に期待したい。
<最終順位>
1位 鶴見
2位 田中
3位 新竹
4位 大島
5位 寺本
6位 飯塚
7位 山岸
8位 笹田
9位 美濃部
10位 内山
11位 今西
12位 椋本
13位 竹内
14位 野田
15位 ダンコ絵里香
16位 井上
17位 谷口
18位 藤木
19位 大瀧
20位 大石
21位 古西
22位 兎澤
23位 湖山
24位 内村
○女子ユニバーシアード代表
田中理恵(日本体育大学大学院)
新竹優子(羽衣国際大学)
大島杏子(朝日生命)
山岸舞(羽衣国際大学)
美濃部ゆう(朝日生命)