ロッテルダム世界選手権現地レポート(女子個人決勝)4
現地10月22日女子個人決勝最終第4ローテの模様をレポートします。
■1班
<ゆか>
PORGRAS Ana (ROU)、片足上げ水平2回ターン、月面(着地止める)、後方2回半~前宙、Y字ターン(軸ぶれ)、かかえ込み2回宙(後ろ1歩)、交差輪とび、交差とびひねり、屈身2回宙
HUANG Qiushuang (CHN)、後方2回半~前宙1回ひねり(ラインオーバー)、片足水平上げ2回ターン、屈身月面、カデット、後方2回ひねり、交差輪とび、交差とびひねり、屈身2回宙
JIANG Yuyan (CHN)、後方1回半~ロンダード~後転とび~3回ひねり、後方かかえ込み2回宙、カテッテ1回ひねり、後方2回半~伸身前宙、交差輪とび、交差とびひねり、後方屈身2回宙(前1歩)
RAISMAN Alexandra (USA)、後方1回半~ロンダード~後転とび~アラビアン2回宙、後方3回ひねり、交差輪とび、カデットひねり、後方かかえ込み2回宙、交差とびひねり、屈身2回宙(止まる)
BROSS Rebecca (USA)、伸身前宙~かかえ込み前方2回宙、後方1回半~ロンダード~後転とび~2回ひねり、カデットひねり、片足水平上げターン、後方2回半~前方1回ひねり
MUSTAFINA Aliya (RUS)、アラビアン2回宙、3回ターン(かかとが早く着く)、後方2回半~前方1回ひねり、交差とびひねり、Y字ターン、カデット、後方1回半~前方1回半、後方3回ひねり(ほぼ止める)
■2班
<跳馬>
田中理恵(JPN)、伸身ユルチェンコ1回半ひねり(前に1歩)
FERRARI Vanessa (ITA)、伸身ユルチェンコ1回ひねり
HAIDU Raluca Oana (ROU)、伸身ユルチェンコ2回ひねり(前に1歩)
KAESLIN Ariella (SUI)、前転とび前方伸身宙返り1回半ひねり
NABIEVA Tatiana (RUS)、伸身ユルチェンコ2回半ひねり
MITCHELL Lauren (AUS)、伸身ユルチェンコ2回ひねり
■3班
<段違い平行棒>
MATIAS HYPOLITO D. (BRA)、高棒、ほんてん倒立~ツイスト、トカチェフ、車輪1回ひねり、前振りひねり低棒倒立、フット、後方伸身2回宙
BONORA Georgia (AUS)、高棒、コマネチ、ほんてん倒立~ほんてん倒立ひねり、車輪1回ひねり~車輪ひねり大逆手~大逆手車輪~前方2回宙(止める)
VAN GERNER Celine (NED)、・・・・屈身2回宙
SEITZ Elisabeth (GER)、シャポシュニコワ、ほんてん1回ひねり~ギンガー1回ひねり、トカチェフ、イエガー、低棒、シュタルダー1回ひねり、ほんてん倒立ひねり~ふりとび高棒懸垂、フット1回ひねり~かかえこみ月面(大きく1歩)
WHELAN Hannah (GBR)、低棒、フットからシャポシュニコワ、ギンガー、ツイスト~イエガー、低棒、ほんてん倒立~ほんてん倒立ひねり~ふりとび高棒懸垂、シュタルダー1回ひねり~屈身2回宙
LOPEZ Jessica (VEN)、低棒伸身とびこし、車輪ひねり大逆手~1回ひねり~イエガー、ほんてん倒立~トカチェフ、車輪1回ひねり、前振りひねり低棒倒立、ふりとび高棒懸垂、前方2回宙
■4班
<平均台>
HIBBERT Nicole (GBR)、交差とび~後方宙、後転とび~後方閉脚伸身宙(ぐらつく)、側宙、開脚伸身前宙、かかえ込み2回宙(着地弾む)
PREZIOSA Elisabetta (ITA)、交差とび~後方宙、ビールマンターン、開脚伸身前宙~後転とび~後方開脚伸身宙、交差輪とび(バランス崩す)、側宙1/4ひねり、かかえ込み2回宙(着地止まるが低い姿勢)
PIHANKULESZA Marta (POL)、アラビアン宙(バランス崩す)、開脚伸身前宙、側宙1/4ひねり、側宙、Y字ターン(バランス崩す)、交差とび~後方宙、カテッテひねり、前方2回宙(後ろに1歩)
鶴見虹子(JPN)、交差輪とび、前方開脚伸身宙~後転とび~後方開脚伸身宙、オノディ、側宙、羊とび~コルブト、屈身側宙、片足水平上げターン、後方2回半ひねり(前に1歩)
FERNANDES BARBOSA J. (BRA)、後方開脚伸身宙上がり、後転とび連続~閉脚伸身後方宙、ジョンソンひねり、片足水平上げターン、側宙、前宙、屈身2回宙(前に大きく1歩)
MALAUSSENA Aurelie (FRA)、・・・
★BROSSが最後に彼女独特の構成で一気に追い上げ、中国勢の間に割って入って3位。中国はHUANGがラインオーバーのミスが響き、一気に逆転されてメダルを逃してしまった。JIANGは北京五輪のときと同じ曲を使い、好調な演技を見せて2位に入った。そして団体決勝同様、今日最後を締めくくるMUSTAFINAがほぼ完璧な演技で見事に優勝。団体に続いて2つ目の金メダル。旧ソ連時代から数えるとロシアが団体、個人の二つを制したのは89年のシュツットガルト世界選手権以来となる。
日本勢は田中が最終種目の跳馬で追い上げたものの、17位に留まった。そして鶴見は平均台でようやく会心の演技を見せたものの、21位と残念な結果に終わった。しかし、団体決勝の快挙を考えると、個人総合の結果が例え不本意でも、日本の体操のアピールを十分にしてくれた彼女たちの活躍はやはり賞賛に値すべきであろう。
結果(上位8位+日本選手)
1位 MUSTAFINA (61.032)
2位 JIANG (59.998)
3位 BROSS (58.966)
4位 HUANG (58.366)
5位 PORGRAS (58.165)
6位 MITCHELL (58.133)
7位 NABIEVA (57.298)
8位 KAESLIN (56.900)
17位 田中 (55.332)
21位 鶴見 (54.666)
田中理恵選手エレガンス賞受賞