ロッテルダム世界選手権現地レポート(女子団体決勝)4
現地10月20日女子団体決勝最終ローテの模様をレポートします。
■ロシア
<ゆか>
DEMENTYEVA、屈身月面後ろにとぶ、テンポ連続~後転とび~後方宙3回ひねり右足1歩、後方宙2回半ひねり~前宙ひねり(けりがぬけるが持ちこたえる)、屈身2回宙まとめる。
AFANASYEVA、後方伸身2回宙返り、テンポ宙返り連続~後転とび~後方伸身宙返り3回ひねり、後方宙1回半ひねり~前宙1回ひねり、後方屈身2回宙返り
MUSTAFINA、後ろとびひねり前方かかえこみ2回宙返り~鹿とび(大歓声!)、片足上3回ターン(素晴らしい)、後方伸身宙返り2回半ひねり~前方宙1回ひねり、Y字2回ターン、後方宙1回半ひねり~前宙1回半ひねり(着地決める)、後方伸身宙返り3回ひねり(片足がわずかに後ろに、ライン減点!)
最終演技者としてのMUSTAFINAが14.465を獲得すれば優勝。予選時に14.833を出していたが最後のライン減点でどうなるのか…結果、ロシアとして初の団体優勝を果たした。
■中国
<ゆか>
HUANG,Qiushuang 、後方宙2回半ひねり~伸身前宙1回ひねり(左足1歩、ライン減点)、片足水平上げ2回ターン、屈身月面左足動く、後方宙2回ひねり、後方屈身2回宙(数歩動く)。
SUI,Lu 、テンポ~後方宙3回ひねり(後ろにとぶ)、後方宙2回半ひねり~伸身前宙、片足水平上げ2回ターン、後方宙1回半ひねり~伸身前宙1回ひねり、Y字2回ターン、後方屈身2回宙(小さくとぶ)。
JIANG,Yuyan 、後方宙1回半ひねり~ロンダート~後転とび~後方宙3回ひねり(前に少しとぶ)、(手拍子!)、後方かかえ込み2回宙、片足上2回ターン、後方宙2回半ひねり~伸身前宙、後方屈身2回宙(左足1歩)。
段違い平行棒、平均台での取りこぼしが大きく、アメリカに抜かれて3位。
■アメリカ
<跳馬>
CAQUATTO、ユルチェンコ2回ひねり(後ろに1歩弾む)
RAISMAN、ユルチェンコ2回ひねり(ほぼ止める)
SACRAMONE、前転とび前方伸身宙1回半ひねり(かなりの高さ、後ろに1歩)
最終種目で高得点を連発し、ロシアの演技を待つ形となったが及ばず。
■ルーマニア
<跳馬>
CHELARU、ユルチェンコ2回ひねり(足割れ大きい、後ろに1歩)
HAIDU、ユルチェンコ2回ひねり(やや小さく弾む)
IZBASA、ユルチェンコ2回ひねり(後ろに大きく1歩)
上位3カ国に後れをとっており、メダルを逃す。
■イギリス
<段違い平行棒>
HIBBERT、フット1回ひねり~トカチェフ~パク、フットシャポシニコワ、前振りひねり下移動倒立~シュタルダー上移動、け上がり振り上げが強すぎ、身体をそらしながら前に落下!、車輪1回半ひねり、前方かかえ込み2回宙前に1歩。
TWEDDLE、後方車輪ひねり大逆手~片手軸1回ひねり~ホルキナとびこし~ギンガー、フット屈身トカチェフ、フットトカチェフひねり~エジョワ、フット、フットシャポシニコワひねり、月面着地止める。
WHELAN、フットシャポシニコワ~ギンガー、イエガー、前振りひねり下移動倒立~シュタルダー上移動、車輪1回ひねり、車輪、後方屈身2回宙着地後ろに少しとぶ。
最後も落下を出し、精彩を欠いた。
■オーストラリア
<段違い平行棒>
BONORA、車輪1回ひねり、車輪ひねり大逆手車輪、前方かかえ込み2回宙着地1歩。
MILLER、閉脚シュタルダー1回ひねり~ギンガー、前振りひねり下移動倒立△~シュタルダー上移動、閉脚シュタルダーひねり~イエガー、シュタルダー1回ひねり~車輪~月面着地止める。
MITCHELL、シュタルダーひねり~イエガー、フット1回ひねり~前振りひねり下移動倒立~シュタルダー上移動、フットひねり~前方かかえ込み2回宙着地前に大きくとぶ。
MITCHELLをリーダーとしてがんばったが、次の選手の育成がカギ。
■イタリア
<平均台>
LICCHETTA、シンピ倒立1回ひねりから上水平、前方開脚宙、側宙(落下)、交差とび、後方宙、後転とび~後方開脚宙、片足水平上げターン、ジョンソン、ロンダード~後方かかえ込み2回宙(前1歩)
PAROLARI、シンピ倒立から上挙、交差輪とび(バランス崩す)、前方開脚宙~後転とび~後方開脚伸身宙、Y字ターン、側宙、側宙1/4ひねり、交差とび~後方宙、アウエルバッハ屈身宙返り下り
PREZIOSA、前方倒立回転上がり、交差とび~後方宙、羊とび、片足を後ろに上げた1回ターン、前方開脚伸身宙~後転とび~後方開脚伸身宙、交差輪とび(バランス崩す)、側宙(足を外しかける)、後方かかえ込み2回宙返り(前に1歩)
団体予選から競技力低下は明らか。FERRARIに続く選手の育成が急務。
■日本
<平均台>
新竹優子、ロンダート後方開脚伸身宙返り上がり(ややバランスを崩す)、交差とび~後方宙(ややバランスを崩す)、オノディ、側宙、交差輪とび、開脚前宙~後転とび~後方開脚宙(ややバランスを崩す)、ロンダート~後方屈身2回宙(後ろ1歩)
田中理恵、オノディ(小さくバランスを取る)、開脚前宙~後転とび~後方開脚宙(きれいにきめる!!)、羊とび、かかえ込み側宙、ロンダート~後方屈身2回宙(後ろに1歩)
鶴見虹子、交差輪とび、開脚前宙(後に続けず)、後転とび~後方開脚宙、オノディ、かかえ込み側宙、羊とび~コルブト、側宙、片足水平上げ1回ターン、後方宙2回半ひねり(前に1歩)
女子団体決勝が終わり、日本は5位と健闘を見せた。6-3-3形式の団体戦で大過失のなかった日本。Dスコアではまだまだメダル争いを展開するロシア、アメリカ、中国、ルーマニアには及ばないものの、見ている人にとってもっとも輝いているチームに映ったに違いない。そして何よりも世界のトップと同じ土俵で戦う機会を得たことを収穫に、次のステージへコマを進めたい。