ロッテルダム世界選手権現地レポート(男子予選7班)
現地10月19日男子予選7班。注目は平行棒スタートのロシア。
■ロシア
<平行棒>
PAKHOMENKO、棒下、車輪、ヒーリー、ディアミドフ、棒上、ツイスト、後方屈身2回宙(着地少し弾む)。
BELYAVSKIY、逆上がり、チッペルト、ホンマ、ピータース、ツイスト△、ディアミドフ、前方かかえ込み2回宙返り(尻もち)。
CHERKASOV、逆上がり、棒下ひねり、車輪、ベーレ、ヒーリー、モリスエ、ツイスト、棒上、後方屈身2回宙着地左足1歩横に。
DEVYATOVSKIY(09ロンドン世界選手権個人5位、北京オリンピック個人6位)、棒下、棒下ひねり、車輪、ヒーリー、モリスエ、ツイスト、ピータース足が大きく開く、後方屈身2回宙(着地止める)。
KHOROKHORDIN(08北京オリンピック個人5位)、棒下ひねり、懸垂前振り後方宙返りひねり腕支持、棒下、車輪、モリスエ、ヒーリー、前方開脚5/4宙返り支持、ツイスト、後方屈身2回宙(着地はずむ)。
大過失が出たが、丁寧な実施で順調な調整をアピール。58.991。
<鉄棒>
PAKHOMENKO、ヤマワキ、リバルコ、エンドー1回ひねり大逆手~イエガー、とび車輪1回ひねり、シュタルダーひねり大逆手、伸身新月面(着地1歩動く)。
DEVYATOVSKIY、アドラーひねり足開き~伸身トカチェフ、アドラー1回ひねり足開き~ヤマワキ、シュタルダーひねり大逆手、エンドー1回ひねり大逆手、アドラー~持ち換えでバランスを崩しかける、伸身月面着地1歩。
BELYAVSKIY、エンドー1回ひねり、アドラー1回ひねり~ヤマワキ、アドラー、アドラーひねり、伸身月面着地1歩。
CHERKASOV、ツォリミン、コバチ、アドラー1回ひねり~ヤマワキ、トカチェフ、エンドー1回ひねり大逆手、伸身月面着地1歩。
KHOROKHORDIN、
<ゆか>
DEVYATOVSKIY、伸身月面、前宙2回ひねり~前宙1回ひねり低い着地で1歩動く、後方宙2回半ひねり~前宙ひねり~前宙伏せ、月面の着地右足1歩わずかに後ろ。
CHERKASOV、新月面着地で後ろに大きく1歩ライン減点、前宙2回ひねり~前宙1回ひねり、伸身トーマス転、後方宙2回半ひねり~前宙ひねり、月面1歩。
KHOROKHORDIN、新月面着地で後ろに大きく1歩ライン減点、テンポ~後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙着地止める、前宙1回ひねり~前宙転、後方宙2回半ひねり~前宙ひねり、月面着地後ろにわずかにとぶ。
BELYAVSKIY、前宙1回ひねり~前宙2回ひねり、屈身新月面、月面1歩、後方宙2回半ひねり~前宙ひねり、後方宙3回ひねり着地1歩。
GOLOTSUTSKOV(09ロンドン世界選手権跳馬3位、北京オリンピックゆか3位・跳馬3位)、後ろとびひねり前方屈身2回宙ひねり、後方宙1回半ひねり~前方2回宙で尻もち、テンポ~トーマス転、伸身テーマス転、十字倒立、後方宙2回半ひねり~前宙ひねり、月面着地後ろにわずかにとぶ。
GOLOTSUTSKOVに大過失が出て得点を伸ばせず、
<あん馬>
PAKHOMENKO、メリーゴーランドで大きく足を割るが持ちこたえる、Eフロップ、ウゴニアン、マジャール、シバド、転向倒立ひねり移動下り。
CHERKASOV、交差ひねり、Eフロップ、Dコンバイン、マジャール、シバド、転向倒立ひねり移動下り。
KHOROKHORDIN、Dコンバイン足割れ、Eフロップ、下向き転向移動D、マジャール、シバド、転向倒立ひねり移動下り。
BELYAVSKIY、メリーゴーランド、Eコンバイン、Eフロップ、マジャール、シバド、転向倒立ひねり移動下り。
DEVYATOVSKIY、Eフロップ、Dコンバイン、マジャール、シバドの途中でバランスを崩し、余分な旋回を1周まわして修正、転向倒立ひねり移動下り。
チームとしては大過失はなかったが57.373。
<つり輪>
PAKHOMENKO、け上がり十字、振り上がり開脚上水平、ヤマワキ~屈身ヤマワキ~振り上がり倒立、後方車輪、伸身月面着地を決める。
CHERKASOV、け上がり十字、アザリアン十字、屈身ヤマワキ~ヤマワキ~振り上がり倒立、後方車輪、後方3回宙返りの着地を見事に決める。
KHOROKHORDIN、逆上がり中水平、ナカヤマ十字、アザリアン十字、振り上がり開脚上水平、ほん転倒立、屈身ヤマワキ~ヤマワキ~振り上がり倒立、伸身月面着地前にとぶ。
DEVYATOVSKIY、逆上がり中水平、ナカヤマ十字、ヤマワキ、振り上がり上水平、アザリアン十字、後方車輪、前方車輪、伸身月面着地を決める。
BELYAVSKIY、振り上がり開脚上水平、屈身グチョギー~グチョギー~ほん転(倒立で止めきれず再度ほん転倒立に。しかしそのまま前に倒れる)ヤマワキ~ホンマ支持で停滞、伸身月面着地前にとぶ。
突出した選手はないが、1番手、2番手が丁寧な演技で好印象。
<跳馬>
KHOROKHORDIN、アカピアン着地わずかにとぶ。
CHERKASOV、ドリッグス着地をまとめる。
BELYAVSKIY、ドリッグス着地でとぶ。
GOLOTSUTSKOV、屈身ツカラハ宙返りの着地をまとめる。2本目ドラグレスクの着地を止める。素晴らしい。
DEVYATOVSKIY、ローチェ回り切れず後ずさりして後ろに手をつくミス。
今大会、まだメンバーが整っていないが、1991年生まれのCHERKASOV、1992年生まれのPAKHOMENKOとBELYAVSKIYら丁寧な演技で次世代の成長が期待できる。
その他、GONZALEZ(CHI)のゆか、屈身新月面、前宙2回ひねり~前宙1回ひねり、後方宙2回半ひねり~前宙1回半ひねり、十字倒立、テンポ~トーマス転、前宙転、後方宙3回ひねり着地を決める(若干ひねり不足)。
男子団体暫定順位、1位中国、2位日本、3位アメリカ変わらず。ロシアは4位のイギリスをかわせず5位。ただ、試合後、ベテランと若手が肩を並べて記念撮影をしている様子は微笑ましかった。