ロッテルダム世界選手権現地レポート(男子予選4班)

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 現地10月18日男子予選4班。注目は鉄棒スタートの地元オランダ。明らかに昨日より客入りが少ない。オランダ体操は男子より女子の方が人気があるようだが、応援は昨日以上の賑わいを見せている。
■オランダ
<鉄棒>
VAN MINDE、エンドー1回ひねり後勢いがなくとなる。終末技はホフマン(バーを越えながら後方かかえ込み3回宙返り下り)久しぶりに見た。
BLETTERMAN、ヤマワキ、トカチェフ、エンドー1回ひねり大逆手、伸身新月面着地はねる。
DEURLOO、ヤマワキ、コールマン、コバチなど姿勢欠点が多いが技を演技を通す、伸身新月面着地1歩。
WAMMES(09ロンドン世界選手権跳馬8位)、伸身トカチェフ、リバルコ、アドラーひねり~トカチェフひねり、アドラー1回ひねり~ヤマワキ、伸身新月面着地1歩。
ZONDERLAND(09ロンドン世界選手権鉄棒2位・平行棒6位)、エンドー1回ひねり大逆手、コバチ、コールマン、シュタルダー1回半ひねり大逆手、アドラー1回ひねり~ヤマワキ、リバルコ、アドラー倒立、後方とび車輪1回ひねり、伸身新月面着地1歩。
 チーム力は高くないが、WAMMES、ZONDERLANDの二人が高得点を獲得してけん引。スイスは跳馬でユルチェンコ2回ひねりをまとめ、エースのCAPELLIがローチェを決める。
<ゆか>
BLETTERMAN、後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙着地1歩、後方宙2回半ひねり~前宙、丁寧に実施、最後後方宙3回ひねり着地をまとめる。
BUTTER、後方宙2回半ひねり~前宙、マリニチ転、前宙1回ひねり~伸身前宙、後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙着地1歩。
DEURLOO、後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙ひねり着地1歩、テンポひねり~前宙2回ひねり、後方宙2回半ひねり~前宙1回ひねり、後方宙1回半ひねり~前宙転(ライン減点)、後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙着地1歩。
WAMMES、前宙2回ひねり~前宙1回ひねり、後ろとびひねり前方屈身2回宙、伸身トーマス転、テンポ~トーマス転、後方宙2回半ひねり~前宙ひねり△、後方宙3回ひねり動く。
VAN MINDE、後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙着地で尻もち、後方宙2回半ひねり~前宙ひねりでも大過失。
 オランダ大過失を一人で抑える。その他鉄棒、クロアチアのMOZNIK、エンドー1回ひねり大逆手、アドラーひねり~トカチェフひねり、伸身トカチェフ~リバルコ、伸身トカチェフひねり、アドラー~ロシア車輪、伸身月面着地を止め15.233を獲得。
<あん馬>
BUTTER、ウゴニアンで落下、下りも移動成立せず。
WAMMES、セア、伏臥、後ろ移動、前移動、シバド移動、ポメル旋回、転向倒立ひねり移動下り、最低限の演技構成で通す。
ZONDERLAND、勢いのある旋回でWAMMES同様最低限の演技構成で成功。
BLETTERMAN、下向き1080度転向で落下。二人目の大過失。
DEURLOO、ウゴニアンで落下。三人目の大過失。
 チームで東京世界選手権出場を目指すオランダにとって大きなとりこぼし。その他スイスのCAPELLI、鉄棒の後方かかえ込み3回宙返りで尻もち。
<つり輪>
VAN MINDE(眼鏡をかけての演技)、ホンマ十字、け上がり十字、ヤマワキ連続、月面着地1歩。
BLETTERMAN、伸身ヤマワキ、ヤマワキ、最後、後方2回宙返りがかかえ込みに。
BUTTER、伸身ヤマワキ、屈身ヤマワキ、振り上がり中水平、前方屈身2回宙返り下り着地まとめる。
WAMMES、ホンマ十字、ピネダ十字、振り上がり開脚上水平、伸身グチョギーで沸く、ヤマワキ連続、振り上がり倒立で肘を曲げる、新月面着地動く。
DEURLOO、振り上がり開脚上水平、ヤマワキ、新月面着地動く。
 大きなミスはないがチーム得点を伸ばせず。その他あん馬、クロアチアの二人が高得点を獲得。
UDE(CRO):セアひねり、シュピンデル、Eフロップ、両把手間での旋回・下向き1080度転向、ベレンキ、ウゴニアン、マジャール移動、シバド移動、ポメル旋回、転向倒立移動下り。いい実施。
SELIGMAN(CRO)、あん馬:交差ひねり、Dコンバイン、Eフロップ、シュピンデル、ウゴニアン、下向き1080度転向、マジャール移動、シバド移動、下向き1080度転向下り。
また跳馬のLYSZCZARZ(POL)はドリッグス着地で数歩後ろに下がる。2本目ローチェ尻もち。
<跳馬>
BLETTERMAN、伸身カサマツ着地1歩ライン減点。
BUTTER、アカピアン着地動く。
VAN MINDE、伸身ツカハラ2回ひねり着地まとめる。
DEURLOO、ドリッグス着地動く。
WAMMES、ロンダートひねり前転とび前方伸身宙返り2回ひねり(6.8、着地わずかに弾む)、2本目:ドリッグス(着地動き、ライン減点)。
 跳馬は高得点が出るので、その度に場内が沸く。その他、平行棒KIERZKOWSKI(POL)(09ロンドン世界選手権平行棒8位)棒下、ピータース、前方開脚5/4宙返り支持、チッペルト、ヒーリー、後方屈身2回宙返り下り着地止める。
<平行棒>
BUTTER、丁寧に演技していくが最後の後方屈身2回宙で後ろに転倒。
BLETTERMAN、棒下、車輪、チッペルト、モイ、後方屈身2回宙の着地で少し横にとぶ。
DEURLOO、ディアミドフひねり、ディアミドフ、後方屈身2回宙返り下りの着地わずかにとぶ。
WAMMES、チッペルトでバーに乗る、モイで支持できず腕支持になり停滞。
ZONDERLAND、振り上がり倒立、棒下、チッペルト、ペガン、閉脚浮腰上がり倒立、マクーツ、ヒーリー~開脚前方5/4宙支持、脚前挙、伸腕屈身力倒立、後方屈身2回宙返り下り着地止める。15.333。
 地元の声援を受け、失敗もあったが最後まで演技した姿に観客が惜しみない拍手を送る。
1位日本、2位イギリス、3位韓国は変わらず。4班の国は8位スイス、9位オランダ、11位カザフスタン、13位クロアチア、14位ポーランド、16位イラン。