ロッテルダム世界選手権現地レポート(女子予選12班)

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 現地10月17日女子予選最終12班。注目は段違い平行棒スタートのオランダ。
■オランダ
<段違い平行棒>
GOEDKOOP、フット1回ひねり~デルチェフ、イエガー、前振りひねり下移動~シュタルダー前振り出し上移動、前方かかえ込み2回宙(少し弾む)。
HARMES(08W杯決勝ゆか9位、03世界選手権個人17位・ゆか6位)、車輪1回半ひねり~イエガー、車輪、前方かかえ込み2回宙(少し弾む)。
RIJKEN、シュタルダーひねり大逆手~大逆手車輪~屈身イエガー、シュタルダー、前振りひねり下移動~シュタルダー前振り出し上移動、前方かかえ込み2回宙(こらえて前に相当歩き低棒も越えて着地姿勢に)。
WEVERS(07世界選手権団体17位)、ほん転ひねり~車輪1回ひねり、イエガー、前方かかえ込み2回宙(着地まとめる)。
VAN GERNER(1994年生)、閉脚シュタルダー~フット~閉脚シュタルダーひねり~イエガー、閉脚シュタルダー1回ひねり~パク、シュタルダーひねり、月面(着地を止めて大歓声)。
 大きなミスなく素晴らしいスタート。53.365。段違い平行棒の得点は日本に若干及ばず。
<平均台>
HARMES、開脚前宙~コルブト1回ひねり、ウルフとび1回ひねり(バランス崩す)、側宙、コチェトコワ△、ロンダート~後方宙2回半ひねり(わずかにとぶ)。
RIJKEN、交差とび~後方開脚伸身宙、開脚前宙~後方屈身宙、後ろとびひねり前宙(数歩動く)、側宙、かかえ込み側宙、後方かかえ込み2回宙返り(大きく1歩動く)。
GOEDKOOP、片足踏切閉脚前宙、羊とび、開脚前宙~後転とび~後方開脚伸身宙、2回ターン(落下)、側宙、後方宙2回半ひねり。
VAN GERNER、交差とび~後方宙、開脚前宙~後方屈身宙、ジョンソン、前宙△、後転とび~後方開脚伸身宙(落下)、側宙、後方かかえ込み2回宙(まとめる)。
WEVERS、片足を水平に上げた2回ターン(素晴らしい)、開脚前宙~コチェトコワ~後転とび、側宙連続、片足を水平に上げた1回ターン、2回ターン、後転とび1回ひねり開脚座、後方宙2回ひねり。
 2名の落下があったがWEVERSの素晴らしい演技で踏みとどまる54.466。
<ゆか>
GOEDKOOP、後方屈身2回宙(1歩動く)、後方宙1回半ひねり~前宙1回ひねり、前宙1回半ひねり、後方かかえ込み2回宙(着地まとめる)。
MOSHAGE(1994年生)、後方屈身2回宙、前宙2回ひねり~鹿とび、後方宙2回半ひねり(大きく前にステップ)。
RIJKEN、4回ターン、後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙返り(着地低い)、後方宙1回半ひねり~ロンダート~後転とび~後方宙2回ひねり、後方かかえ込み2回宙(少しとぶ)。
VAN GERNER、月面、後方宙1回半ひねり~前宙1回ひねり、後方宙2回半ひねり(わずかに1歩)、後方かかえ込み2回宙(着地とめる)。
HARMES、屈身月面(大きく1歩、ライン減点0.1)、後方宙3回ひねり、前宙1回ひねり~前宙(数歩分とぶ)、後方宙2回半ひねり(まとめる)。
 チーム得点ゆか54.473、日本をわずかに上回る得点となり最終種目へ。
<跳馬>
MOSHAGE、ユルチェンコ1回ひねり(着地少し動く)。13.650。
VAN GERNER、ユルチェンコ1回ひねり(着地右足1歩後ろに)。13.800。
HARMES、ユルチェンコ1回ひねり(着地少しはねる)。13.666。
GOEDKOOP、ポドコパエワ(着地少し跳ねる)。13.866。
RIJKEN、ユルチェンコ1回ひねり(着地を止める)。13.533。
 跳馬54.976、合計217.286でわずかに及ばず9位。この結果、日本女子、(団体予選決勝制度の)世界選手権としては初めてとなる待望の団体決勝進出。
 団体予選最終順位は、1位ロシア(234.521)、2位中国(233.778)、3位アメリカ(233.642)、4位ルーマニア(228.495)、5位イギリス(224.921)、6位オーストラリア(224.785)、7位イタリア(219.179)、8位日本(218.895)、9位オランダ(217.286)、10位ブラジル(217.130)、11位フランス(216.961)、12位ウクライナ(213.945)、132位カナダ(212.477)、14位ドイツ(212.294)、15位ベルギー(209.777)、16位スイス(208.761)、17位ポーランド(206.770)、18位スペイン(206.361)、19位ギリシャ(206.154)、20位韓国(205.260)、21位メキシコ(204.043)、22位ベネズエラ(201.861)、23位ハンガリー(198.728)、24位ウズベキスタン(198.070)、25位ベラルーシ(197.127)、26位スロベニア(196.162)、27位フィンランド(194.512)、25位イスラエル(193.379)、26位南アフリカ(192.328)、27位チェコ(191.428)、28位オーストリア(190.594)、29位ポルトガル(190.404)、30位デンマーク(178.362)、31位コロンビア(171.129)。
 以上8位までが団体決勝へ進出、24位までが来年開催される世界選手権・東京大会へ団体での出場権を得たことになる。なお、個人総合決勝へは田中理恵と鶴見虹子が進出。種目別決勝へ進出する日本選手はなし。大会2日目、今日で女子予選が終了。明日からは男子の予選が始まる。