ロッテルダム世界選手権現地レポート(女子予選3班)
現地10月16日女子予選3班。注目は段違い平行棒スタートのルーマニアと平均台スタートのブラジル。
■ルーマニア
<段違い平行棒>
HAIDU(1994年生)、デビュー戦のトップバッターとして演技をまとめる。
DRAGOI、車輪ひねりでバランスを余分な車輪を繰り返すが演技を止めず。
PATRASCU、シュタルダー1回ひねり~トカチェフ、前方2回宙の着地を止める。
PORGRAS(09ロンドン世界選手権段違い平行棒3位)閉脚シュタルダー~閉脚シュタルダー1回ひねり、シュタルダー1回半ひねり~イエガー、後方伸身2回宙の着地で動く。
CHELARU、ギンガー、イエガー、後方伸身2回宙返り足割れの姿勢欠点あり。
<平均台>
IZBASA(06オーフス世界選手権個人3位・平均台2位。08北京オリンピック団体3位メンバー。個人8位、ゆか1位。)、宙返りの姿勢欠点、後方3回宙返り下りのひねり不足など欠点もあるがまとめる。
PATRASCU、前宙、羊とび、開脚前宙~後転とび~後方開脚宙、側宙、アウエルバッハ屈身宙返り下り、メリハリのある演技。
PORGRAS、開脚前宙~羊とび、後転とび~閉脚後転とび~後方閉脚伸身宙返り、交差輪とび、屈身側宙、かかえ込み側宙、交差とび~後方宙、後転とび~閉脚後転とび~後方屈身2回宙(着地動く)。10cm幅で行っているものと思わせないルーマニアらしい見せ場のある素晴らしい実施。15.266(Dスコア6.4)。
DRAGOI(08北京オリンピック団体3位メンバー・平均台5位)、片足上2回ターンで残念ながら落下。会場からため息が漏れる。
HAIDU、ドブレで入りどよめき。後転とび~後方宙1回ひねりで落下。ジュンソンとびでバランスを崩す。
<ゆか>
HAIDU、会場手拍子。後方宙3回ひねり(ひねり不足)、後方宙1回半ひねり~ロンダート~後転とび~後方宙2回ひねりなどまとめる。
CHELARU、会場手拍子。後方伸身2回宙、後方宙3回ひねり、月面、後方2回宙、それぞれ着地を止めきれず。
IZBASA、会場手拍子。片足を前に上げた2回ターン(いい実施)、月面、後方宙1回半ひねり~ロンダート~後転とび~後方宙3回ひねり、後方宙2回半ひねり~前宙1回ひねり、着地まとめきれず。
PORGRAS、片足を前に上げた2回ターン、月面、後方宙2回半ひねり~前宙、Y字2回ターン、後方2回宙などまとめる。
PATRASCU、演技せず0点。
<跳馬>
HAIDU、ユルチェンコ2回ひねり(着地少しとぶ)。
PATRASCU、ユルチェンコ1回ひねり(着地後ろに弾む)。
IZBASA、ユルチェンコ2回ひねり(着地わずかに動く)。
CHELARU、ユルチェンコ2回ひねり(着地まとめる、足割れの姿勢欠点あり)。2本目、前転とび前方かかえ込み宙返り1回ひねり(着地1歩)。
PORGRAS、ユルチェンコ1回ひねり(着地1歩)。
大過失もあったが、ルーマニアらしい雰囲気が所々で表現されていた。
■ブラジル
ブラジルは明らかに競技力を落としているが、ベテランのHYPOLITOがチームを引っ張る。
平均台、BARBOSAが閉脚伸身宙返りで落下。
ゆか、以前のような欠点なく迫力あるタンブリングをする選手が不在。
跳馬、BARBOSA(08北京オリンピック団体8位メンバー。個人10位、跳馬7位)、ユルチェンコ2回ひねりの着地を止める(14.900)。2本目伸身ポドコパエワ(14.366)。
段違い平行棒、DOMINGUESがトップの最初の技で落下し11.800。その後も得点を伸ばせず。
暫定団体順位は、1位中国(233.778)、2位ルーマニア(228.495)、イタリア(219.179)、4位日本(218.895)、5位ブラジル(217.130)、6位ウクライナ(213.945)、7位ポーランド(206.770)、8位スロベニア(196.162)、9位イスラエル(193.379)。
■その他
ポーランドのPIHAN-KULESZAが平均台で後ろとびひねり前宙、前方2回宙を決め14.400を獲得。FRANDOFERTが交差ジャンプ上がりを発表。