ロッテルダム世界選手権現地レポート(女子予選2班)

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 現地10月16日女子予選2班。注目は跳馬スタートの日本。
■日本
<跳馬>
・新竹、ユルチェンコ1回ひねり(着地決める)13.666(Dスコア5.0)。
・山岸、ユルチェンコ1回半ひねり(着地右足1歩)13.933(Dスコア5.3)。
・鶴見、ユルチェンコ1回ひねり(着地後ろにわずかにとぶ)13.900(Dスコア5.0)。
・田中、ユルチェンコ1回半ひねり(着地前に踏み出したが雄大さでアピール)14.333(Dスコア5.3)。
・小沢、ユルチェンコ2回ひねり(着地左に沈みかけたが持ちこたえる)14.300(Dスコア5.8)。
 チーム得点56.466、全体的に大過失なくいい滑り出し。
<段違い平行棒>
・新竹、アップで乱れていた大逆手エンドー1回ひねりをしっかり修正し安定した演技を披露。前方2回宙の着地前に大きく1歩。13.866(Dスコア5.8)。
・田中、安定したシャポシュニコワ~パク、シュタルダーひねりもリズムよく、後方伸身2回宙の着地1歩動く。13.800(Dスコア5.7)。
・鶴見、片手軸1回半ひねりでずれトカチェフに行けず、片手軸1回ひねり~イエガーは成功させるが、前振りひねり下移動低棒倒立でこらえきれず前に倒れる。気を取り直して最後の後方伸身2回宙の着地を止める。12.733(Dスコア5.3)。
・大島、片手軸1回ひねりでバランスを崩しかけ足割れ、その後の屈身イエガーで落下。最後の前方2回宙も回転がつかず大きく足を割り着地で動く。12.866(Dスコア5.4)。
・小沢、フット、フットトカチェフを決めるが、け上がり振り上げ倒立で上げきれずやり直す、その後のイエガー、『シュタルダー1回ひねり~パク、前方2回宙の着地1歩動く。12.900(Dスコア5.3)。
 2種目め、ポイントゲッターの失敗が続き、期待していた段違い平行棒で得点を伸ばせず。53.432、合計109.898。
<平均台>
・新竹、交差輪とびで大きく崩れ落下しそうになるが持ちこたえる、開脚前宙~後転とび~後方開脚宙でもバランスを崩すが持ちこたえる、ロンダート~後方屈身2回宙の着地で前に大きく1歩。13.366(Dスコア5.9)。
・田中、オノディでバランスを崩しかけるが、全体的に素早いきめが好印象の演技、最後ロンダート~後方屈身2回宙の着地を1歩でまとめ、流れを引き戻す。13.866(Dスコア5.6)。
・鶴見、後方開脚宙、オノディ、羊とびでバランスを少し崩すが持ちこたえ、後方宙2回半ひねりの着地を決める。14.166(Dスコア5.9)。
・山岸、落ち着いた演技で終始、開脚前宙から後転とびにはつなげられず、最後後方屈身2回宙の着地わずかに動く。13.333(Dスコア5.5)。
・小沢、開脚前宙~後転とび~後方開脚宙で落下、あとはまとめるが得点を伸ばせず12.700(Dスコア5.5)。
 平均台のチーム得点は54.731、合計164.629。段違い平行棒での失敗を挽回するまでの得点を伸ばすことはできなかったが、大過失を1つにとどめ持ちこたえる。
<ゆか>
・山岸、かかえ込み2回宙、後方宙1回半ひねり~前宙1回ひねり、後方屈身2回宙の着地を止める。13.700(Dスコア5.3)。
・新竹、後方宙1回半ひねり~前宙1回ひねりの着地がゆがみライン減点、後方宙2回半ひねりでもバランスを崩す、最後後方屈身宙返りの着地をまとめる。12.666(Dスコア4.9)。
・田中、前宙2回ひねり、後方かかえ込み2回宙、後方宙1回半ひねり~前宙1回ひねり、後方屈身2回宙の着地を決める。13.700(Dスコア5.2)。
・鶴見、月面の着地を止め、後方宙2回半ひねり~伸身前宙、前宙2回ひねり~ジャンプが横に流れる、後方屈身2回宙の着地動く。13.933(Dスコア5.3)。
・小沢、後方伸身2回宙の着地で前に大きく1歩、後方宙2回半ひねり~前宙でライン減点0.1、最後の後方屈身2回宙返りでもライン減点0.1。12.933(Dスコア5.0)。
 練習で苦労していたが、全体的にはミスを最低限にとどめる。ゆかのチーム得点は54.266、合計218.895で、イタリアを抜くことができず現時点で3位。団体決勝進出に関しては後続のチームのでき次第の状況となった。
■ウクライナ
 ゆかスタートのウクライナは、大きく崩れることはなかったが得点を伸ばせず。HOLENKOVA(07シュツットガルト世界選手権個人24位)、月面、最後の後方屈身2回宙の着地を止める。13.900(Dスコア5.4)。FOMENKO(1994年生)がデビュー、全体的に着地を止めきれず。13.600(Dスコア5.1)。
 跳馬は、FOMIENKO以外、ユルチェンコ1回ひねりをまとめる。FOMENKOは前に手をつくミス。13.133。
 段違い平行棒は、CHERNIY(1994年生)が着地で大過失。KOVAL(北京オリンピック段違い平行棒5位)が2度落下。
 平均台は、DEMYANCHUK(09ヨーロッパ選手権平均台1位)がロンダート~後方宙1回ひねりを決め、交差とび1回ひねり、屈身側宙、開脚前宙~後転とび~開脚後転とび、後方宙、羊とび、ロンダート~後方屈身2回宙をまとめる。14.533(Dスコア6.1)。しかしHOLENKOVA、KOVALが落下の大過失を出し得点を伸ばせず。
 暫定団体順位は、1位中国(233.778)、2位イタリア(219.179)、3位日本(218.895)、4位ウクライナ(213.945)、5位スロベニア(196.162)。
 個人順位は、1位JIANG(CHN)58.099、2位HUANG(CHN)58.065、3位FERRARI(ITA)56.124、4位田中55.699、5位鶴見54.732。
 種目別もっとも上位の日本選手は、鶴見のゆか4位。