全日本2日目女子レポート

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ツイッターでお届けしたライブレポートを転載致します。※一部情報を加えております。
■第1ローテーション
跳馬/田中)ユルチェンコ跳び1回半ひねり。前に一歩動く。昨日よりも着地の動きは小さくまとまった演技。⇒得点14.500(Dスコア5.3、Eスコア9.20)
跳馬/谷口)ユルチェンコ跳び2回ひねり。着地を止める見事な演技。⇒得点15.125(Dスコア5.8、Eスコア9.325)
跳馬/鶴見)ユルチェンコ跳び1回ひねり。着地を止めて、余裕のある美しい捌き。⇒得点 14.100(Dスコア5.0、Eスコア9.100)
段違い/大島)片手軸の大逆手車輪1回ひねりを含めた前半の車輪系シリーズは落ち着いた捌き。終末技の前方かかえ込み2回宙返り下りの着地も止める。⇒得点14.500(Dスコア5.6、Eスコア8.900)
跳馬/佐藤)ユルチェンコ跳び1回ひねり。着地は後ろに一歩だが、鶴見選手同様、余裕のある雄大な演技。⇒得点14.125(Dスコア5.0、Eスコア9.125)
跳馬/笹田)ユルチェンコ跳び2回ひねりを見事に決める。⇒得点14.950(Dスコア5.8、Eスコア9.15)
■第2ローテーション
段違い/谷口)足裏支持回転倒立1/2ひねりでやや停滞。その後もやや堅さがあったが、終末技のかかえ込み月面宙返り下りの着地は見事に止める。⇒得点13.425(Dスコア5.2、Eスコア8.225)
段違い/鶴見)片手軸の大逆手車輪1回半ひねりを決め、片手軸の大逆手車輪1回ひねり~イエーガー宙返りも決めた。着地は後ろに一歩。⇒得点15.050(Dスコア6.2、Eスコア8.850)
段違い/笹田)アジアジュニアと1日目にミスを出した種目だが、見せ場のアドラー~背面車輪1/2ひねり~低棒とび越し1/2ひねり倒立も見事に決めて雪辱を果たした。⇒得点14.300(Dスコア5.9、Eスコア8.40)
段違い/田中)シャポシュニコワ、パク宙返りと雄大な捌きの移動技を前半に見せ、イエーガー宙返りも高さがあった。後方伸身2回宙返り下りは後ろに一歩動く。⇒得点14.200(Dスコア5.7、Eスコア8.50)
段違い/新竹)エンドー1回ひねり~イエーガーの見せ場をきれいに決める。終末技の前方かかえ込み2回宙返りは前に一歩動く。⇒得点13.775
■第3ローテーション
平均台/鶴見)前方開脚伸身宙返りでバランスを崩して台を持ってしまう大過失。その後も技を行う前にかなり構えて堅さが見られた。しかし、その後のふらつきはほぼなく、終末技の後方伸身2回半ひねり下りはほぼ着地を止めた。⇒得点14.150(Dスコア5.6、Eスコア8.65、減点0.1)
平均台/笹田)ロンダード~後方伸身宙返り1回ひねりという入り技の高難度の技を見事に決めて波に乗り、前方かかえ込み宙返り~後転跳び~後方開脚伸身宙返りといったシリーズも決めた。途中ふらつきはあったが、終末技の屈身2回宙返りまで止める素晴らしい出来栄え。⇒得点14.575(Dスコア5.7、Eスコア8.875)
平均台/新竹)全体的に宙返りやジャンプの後のわずかなぶれが気になったが、非常に美しい片足を水平に上げたターンを見せるなど、ノーミスの演技であった。⇒得点14.1575(Dスコア5.7、Eスコア8.475)
平均台/谷口)後転とび1回ひねり(コチェトコワ)~後転とび~後方開脚伸身宙返りを見事に決めたが、前方開脚伸身宙返りの後にかかえ込み側方宙返りを直接つなげられずに加点が得られず、また、側方屈身宙返りや後方かかえ込み宙返りでふらつきを見せてしまった。⇒得点13.775(Dスコア5.6、Eスコア8.175)
■第4ローテーション
ゆか/笹田)段違い平行棒同様に今年に入って不調であったが、1本目の後方かかえ込み2回宙返り2回ひねりの他、ミスの多かった後方伸身宙返り3回ひねりも見事に決め、ほぼノーミスの演技。⇒得点14.200(Dスコア5.6、Eスコア8.60)
ゆか/佐藤)後方伸身宙返り3回ひねりや後方伸身宙返り1回半ひねり~前方伸身宙返り1回半ひねりなど、タンブリング系を落ち着いてまとめた。ターンやジャンプといった体操系も美しい捌きだった。⇒得点14.1500(Dスコア5.4、Eスコア8.75)
ゆか/新竹)3回ターンや、片足を水平に上げたターンはほぼ減点のない素晴らしい捌きであった。また、終末技の後方屈身2回宙返りは着地を見事に止めた。⇒得点13.575(Dスコア5.2、Eスコア8.475)
ゆか/田中)前方伸身宙返り2回ひねり~前方伸身宙返り1/2ひねりをまとめたが、その後のタンブリングは着地が後ろに流れたのをごまかすような印象であった。音楽に合った妖艶な雰囲気の振付けで観客を魅了した。⇒得点13.850(Dスコア5.2、Eスコア8.65)
ゆか/谷口)1本目のかかえ込み月面宙返りで後ろに弾み危うくラインを踏み出しそうになったが、その後は後方伸身宙返り3回ひねりなどうまくまとめた。⇒得点13.850(Dスコア5.3、Eスコア8.55)
ゆか/鶴見)1本目のかかえ込み月面宙返りはほぼ着地を決めるいい出来であった。後方伸身宙返り2回半ひねり~前方伸身宙返りのシリーズの着地で後ろに一歩弾んでしまったが、それ以外は新しい音楽に合わせた速いテンポでの振り付けで観客にアピール。終末技の後方屈身2回宙返りは一歩前に動くものの、優勝のプレッシャーを感じさせない演技であった。⇒得点14.225(Dスコア5.2、Eスコア9.025)
跳馬/小沢)昨日は練習では行っていたものの実施しなかったユルチェンコとび2回半ひねりに挑戦したが、しりもちを着く。その際に膝を痛めて抱えられて退場した。
-最終結果ー
【1位】鶴見虹子 116.000
【2位】笹田夏実 113.950
【3位】谷口佳乃 113.250
【4位】田中理恵 113.125
【5位】新竹優子 112.375
【6位】佐藤亜希穂 111.500
 鶴見選手が危なげなく2005年から続けている優勝回数を5に伸ばし、世界選手権銅メダリストの貫禄を見せた。しかし、本日だけの得点では、ノーミスの演技で絶好調であった2位の笹田選手に負けた(笹田:58.050、鶴見:57.525)。その笹田選手は今年8月にシンガポールで行われるユースオリンピック代表に決定した。また、3位に入った谷口選手も今年3月のアジアジュニア選手権の個人総合チャンピオンということで、ジュニア勢が勢いを見せた大会となった。
 その中でも、4位に入った田中選手は今年日本体育大学を卒業し、大学院に進学したベテラン選手。今年の世界選手権選考において、2位の位置につけ、昨年果たせなかった代表の座獲得に向けて好スタートを切った。