男子ジュニア国内強化合宿レポート

報告者:

■期日 平成22年2月5日(金)~2月9日(火)
■会場 味の素ナショナルトレーニングセンター
■参加役員・コーチ
竹村英明/ 吉田和史/ 堀出一夫/ 森泉貴博/ 松本忠親/ 水口晴雄/ 藤原佳市/ 山崎隆之/ 三宅裕二/ 小林隆/ 森川勝俊/ 田野辺満/ 梅本英貴/ 中村友彦/ 小倉雅昭
■帯同コーチ
向井司/ 神田真司/ 山崎芳文/ 尾西雄一/ 三好潤一/ 芳村裕生/ 富岡知之/ 神埼俊/ 武者真司
■参加選手
吉岡知紘/ 瀬島龍三/ 福尾誠/ 横山聖/ 垣谷拓斗/ 久永将太/ 北川隼太/ 綿崎啓太/ 檜山和真/ 白鳥良太/ 中邨晃輔/ 城間東昇/ 村上雄人/ 武田一志/ 吉本日月/ 野々村笙吾/ 神本雄也/ 奥野岳史/ 千葉健太/ 北村郁弥/ 堀内柊澄/ 谷田部梢平/ 石川大貴/ 市瀬達貴/ 岡準平/ 菊池收祐/ 澤田和哉/ 井口大輔/ 野々村晃司/ 神津源一郎/ 内田龍真/ 神本将
■合宿の目的
・イギリス合宿で持ち帰った技術の伝達講習(ゆか・跳馬)
・海外試合に向けた強化練習
・基本技術の強化、姿勢づくり、筋力トレーニング
・SPT測定
・選手、指導者間の情報交換及び交流
■報告
<2月5日(金)>
 開講式で強化選手としての自覚、礼儀、合宿の目的などの話がされた後、全体でのウォーミングアップとトレーニングを行い、イギリス合宿で持ち帰った、ゆかでの前方宙返り連続技術の講習と、跳馬での入りの練習方法の伝達講習が行われた。残りの時間を海外試合に出場する選手(アジアジュニア・ポルトガル国際・ドイツ国際ジュニアチームカップ)と試合のない選手に分かれ、各担当コーチの指示に従い練習を行った。
<2月6日(土)~8日(月)> 3部練習
 朝の練習では全体でウォーミングアップを行った後、主に体幹トレーニングを中心に、脚力トレーニング、着地練習、つり輪の倒立、平行棒での伸肘倒立、伸腕伸身倒立などの
 トレーニングを行った。
午前と午後の練習では前日と同様、各試合に出場する班と試合のない選手に分かれ、練習が行われた。試合に出場する選手達は通し練習を中心に、試合のない選手は各種目基本を中心に、それぞれ課題である技の練習を行っていた。
 今回の合宿では、従来の腕を耳の後ろに上げ身体を反った姿勢から、胸の含みを使って前に潜るように行う前方宙返りの連続ではなく、合宿初日に伝達講習された、腕を下から前方に振り上半身が前に倒れ過ぎないようにし、高さのある前方伸身宙返りの連続を行う新しい技術練習を、各選手積極的に取り込もうとしていた。タンブリングトランポリンで繰り返し練習している選手を数多く見られ、イギリス合宿から練習している選手達の中には、かなりの習熟度で実施出来ている者も複数おり、イギリス合宿での成果を感じる事もできた。
<2月9日(火)>
 当初SPT測定を最終日に行う予定であったが、あん馬の旋回記録、つり輪での倒立のタイム測定、十字懸垂のタイム測定などハードな計測の多いSPT測定を、合宿中毎日少しずつトレーニングの一環として行う事で、選手達の負担を軽減し、最終日も各班に分かれて練習する事となった。この最終日はU-21の合宿と重なり、U-21の選手達のチェックを見学する事が出来た。ジュニアナショナルの選手達は合宿が終了し解散時刻となってもほとんどの選手が残って見学し、何らかの刺激を受け勉強になったのではと思われる。
■総評
 ジュニアナショナルの国内合宿は、コントロールテストを含み年間3回実施し、毎回有意義な合宿となっている。特に今回の合宿では、塚原光男副会長と渡辺守成専務理事が視察にお越し頂き、選手と指導者に愛情溢れる激励のお言葉と、お褒めの言葉などを頂き、参加者一同が発奮し熱の籠った合宿となった。
 また、この合宿でも所属の枠を越え、強化に関する指導方法や情報交換などが積極的に行われ、選手だけでは無く指導者も勉強になる大変有意義な合宿であったと思う。
 この素晴らしい設備の整った味の素ナショナルトレーニングセンターでの合宿を、ジュニア期から今後も継続して行く事が、将来、日の丸を背負って世界と戦う選手達には、絶対必要な事だと強く感じた。
 最後になりましたが本合宿の開催にあたり、日本体操協会をはじめ関係者の方々に心より感謝を申し上げ、報告とさせていただきます。