2009ボローニンカップ報告
<派遣期日>
平成20年12月14日(日)~20日(土)
<大会会場>
モスクワ・ディナモ体操スクール(ロシア)
<派遣者>
■役員、強化スタッフ
監督:山崎隆之(強化部員・池谷幸雄体操倶楽部)
コーチ:梅本英貴(強化部員・清風高校)
コーチ:神崎俊(フジスポーツクラブ)
■選手
瀬島龍三(洛南高校)
横山 聖(清風高校)
神本雄也(池谷幸雄体操倶楽部)
野々村晃司(フジスポーツクラブ)
<参加国>
日本を含め12カ国(JPN・RUS・AUS・GBR・・ARM ・UKR・ARM・BLR・NOR・MDA・NZL・ISR)
<レポート>
今大会シニアの二人の選手は数回にわたって国際大会を経験しており、時差ボケもあったが器具の調整などほぼ問題なく器具の調整をすることができていた。
ジュニアの選手は野々村選手が海外初試合になったが、デビュー戦を感じさせないほど順調に調整を行っていた。神本選手がロシア到着後39℃の高熱を出しほぼ練習を行わずに試合に臨むというハプニングがあり厳しい条件で戦うこととなった。
■団体総合 1位
■個人
ジュニア
野々村 83.900 1位
神本 80.000 7位
シニア
瀬島 88.300 2位
横山 86.450 5位
■種目別
野々村 つり輪2位、平行棒3位、鉄棒1位
神本 平行棒1位
横山 平行棒3位、鉄棒3位
瀬島 平行棒3位
結果
■総評
コンディションの調整に苦しんだ神本選手以外は大きく試合の流れを崩すことなく試合を運ぶことができたことが、今回の団体総合優勝に導くことができた大きな勝因といえる。
シニアの部で瀬島選手が2位、ジュニアの部で野々村選手が個人総合優勝、団体総合優勝と諸外国のシニア選手と戦っての結果なので結果を見れば華々しい結果を収めることができた。
しかし、諸外国の選手を見ると体線の出し方や、空中姿勢の美しさ、技術面を含め様々な選手にすばらしい動きがみられ日本が古来から培ってきた美しい体操が世界全体からみると薄れてきているように感じた。
また諸外国の選手のジュニア強化への取り組みに目を見張るものがあり、特にイギリス、ロシアと若干12歳程度の選手がシニア選手顔負けの実施と高難度の技を繰り広げている姿には派遣されているスタッフだけでなく、会場にいる観客すべてが驚きを隠せなかった。
今大会を通して様々な課題を持ち帰ることができた。近年常に言われ続けているあん馬、跳馬の強化を含めクリアしていかなければならない課題はたくさんあり、今大会の結果に満足することなくジュニア選手達には精進して強化に励んでいただきたいと願うとともに長年にわたり海外遠征事業を支えていただいている日本体操協会の皆様に感謝の念を抱きここにレポートとする。