世界体操予選男子1班2

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■第4ローテ
跳馬KEATINGS(GBR)アカピアンの着地を止めて会場が大歓声に包まれる。15.750。
鉄棒田中(JPN)アドラー1回ひねり~ヤマワキ安定感あるさばき。最後伸身新月面で前のめりになり膝をつきそうになるがこらえる。14.525。
鉄棒KIMKyongHak(PRK)伸身トカチェフひねり、アドラーひねり~トカチェフひねりの珍しい技を披露。
ゆかDEVYATOVSKIY(RUS)伸身月面、前宙2回ひねり~前宙1回ひねり、後方宙2回半ひねり~前宙ひねり~前宙伏、フェドルチェンコ、十字倒立、後ろとびひねり前宙転、月面着地1歩。15.150。
 ここで、再びDEVYATOVSKIY(RUS)60.425に抜かれ田中2位(60.250)に。
■第5ローテ
あん馬POPESCU(ROU)トンフィーでバランスを崩しかけるがこらえる。下りで転向倒立3部分移動に行けず。14.500。
ゆか田中(JPN)新月面着地をまとめる。3連続の宙返りの最後が前宙ひねりに。後方宙2回半ひねり~前宙で尻もちをつきライン減点0.3。後ろとびひねり伸身前宙転でうまく立ちあがれず。最後の後方宙3回ひねりの着地はまとめる。しかしEスコア7.575が響き13.075。とても残念。
平行棒KEATINGS(GBR)前宙5/4宙支持(E)、チッペルト(D)など無難にまとめて14.875を獲得。
あん馬DEVYATOVSKIY(RUS)Eフロップ、Dコンバイン、ウゴニアン、1080転向、マジャール、シバド、転向倒立3部分移動下りで少し力を使う。14.700。
つり輪YAN Mingyoung(CHN)後方伸腕伸身逆上がり水平支持、下ろして背面水平懸垂、引き上げて中水平、後方伸腕伸身逆上がり中水平、後ろ振り上がり十字倒立、ジョナサン、後ろ振り上がり水平支持、ホンマ十字、ナカヤマ十字、後ろ振り上がり倒立、後方伸身2回宙返り1回ひねり下りの着地を止める。素晴らしい!15.900(D6.8)。
跳馬MCNEILL(USA)ユルチェンコ2回ひねりの着とをまとめ15.525。
 個人総合争いは、ゆかで大きなミスを出した田中が73.325で4位に。1位DEVYATOVSKIY(RUS)75.125。地元KEATINGS(GBR)74.000で2位浮上のアナウンスが流れる。3位MCNEILL(USA)73.675。
■第6ローテ
鉄棒KEATINGS(GBR)ヤマワキ、シュタルダー・エンドー系、アドラーなど丁寧に決めて14.400。
あん馬田中(JPN)1080転向、マジャール移動の最後の移動部分で手を滑らせて落下。その後、Eフロップ、ポメル旋回、1/2後ろ移動、シュテクリB、伏臥、セアひねり、逆リア倒立3部分移動下りはまとめる。13.325。
つり輪DEVYATOVSKIY(RUS)Eスコア7.925と伸ばせず14.225。
平行棒MCNEILL(USA)棒下ひねり、棒下、前方5/4宙腕支持、チッペルトなどまとめて15.100を獲得。
 1班が終了。個人総合トップはDEVYATOVSKIY(RUS)89.350、2位MCNEILL(USA)88.775、3位KEATINGS(GBR)88.400、田中は86.650で4位。決勝進出は24名で、持ち点はない。2種目に大過失が出てしまったが、前半の堅実な演技に対する評価があり、決勝には進出するであろう。なお、平行棒は現時点で2位。
 余談だが、場内アナウンスで途中まで田中選手を「タナキ」と言っていて気になったが、最後で「タナカ」としてくれてホッとした。