JAPAN CUP 2009 男子個人総合・日本男子会見
内村選手
満足いく出来ではなかったものの、今日もミスなく6種目できて、満足してます。第1回目の大会でしたが、試合の雰囲気がどんなものかわかり、楽しい試合だなという印象を受けて、また出たいなと思いました。ファビアン(ハンビューヘン選手)がいい演技をしていたのでいい刺激になり、「やってやろう」という気持ちになりました。闘志に火が点くというのではなく、「ファビアンが頑張っているなら自分も」という感じでした。
世界選手権も今回と同じ演技内容で演技をして、完成度が上がってきているところなので、着地と倒立の決めの欠点を合宿で強化していこうと思ってます。
(あん馬の演技が向上したことについて)基本の技をしっかりやるようにしたというのと、いろいろな人に自分が悪いところがどこか言ってもらって、軸手の左腕が後半になってくると遅れてくるといわれて、また、交差から倒立に上げた後のEフロップで「入りが小さい」といわれて、それらを意識すると演技全体の流れがスムースになりました。
(昨日の跳馬で痛めた右肩について)つり輪が少し不安で、それまでは痛みがなかったもののつり輪が終わって痛くなり、跳馬で痛めたということもあって、しんどかったです。痛みとしては、肩の前の部分が引っかかっている感じがあります。
ファビアンに関しては年齢も近いし、順位も競り合っているので、今後もライバルとして戦っていけたら、いい刺激になると思います。
田中選手
小さいミスはありましたが、痛みに耐えて最後まで出来たというのがよかったし、3位になれてホッとしています。表彰台で日の丸が揚がるというのはとても気持ちよかったです。最後のゆかに入る前に3位というのは聞いていたのですが、点差はわかってなくて、後で4位が誰なのか知りました。ゆかでは、最終種目のプレッシャーというより、最後にゆかというのがとてもしんどいので、プレッシャーよりも自分との戦いという感じで、最後までバテないようにと思って演技しました。また、途中で気を抜くと走るだけでつまづきそうになるので、気合を入れました。手首に関しては、あん馬がきつく、ゆかでもバク転で痛みはあります。
世界選手権に向けて、得意の平行棒であと一つ技を入れたいなと思ってます。あん馬と鉄棒に関しては、他の選手の演技構成と比べて物足りないので、人並みになれるようにしていきたいと思います。頑張れば世界選手権では表彰台を狙えるのではとも思いますが、それにこだわらず、自分の満足のいく演技が出来ればいいなと思います。