ハンガリー国際現地レポート2

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決勝競技の後半についてレポートを記します。
10月5日(日)、男子3種目(跳馬、平行棒、鉄棒)、女子2種目(平均台、ゆか)の決勝が行われた。
日本選手は跳馬に山室光史、平行棒に桑原俊と山室光史、鉄棒に関口栄一と太田晃輔が決勝に出場した。
 
<跳馬>
山室光史(A=6.6 B=9.50 16.100 、A=6.6 B=9.325 15.925 16.012)
 1番目の演技者、第1跳躍はドリッグス、第2跳躍はクエルボ1回半ひねり。ドリッグスは着地で少し前に動いたが、良い実施。クエルボ1回半ひねりは着地で少しふらつきながら前にホップ。
 跳馬の優勝者はMatthias Fahring (GER)
(A=6.6 B=9.70 16.300 、A=6.6 B=9.500 16.100 16.200)
 第1跳躍はローチェ、第2跳躍はドリッグス。ローチェは着地をほぼ決める実施。ドリッグスも安定した実施を行う。
<平行棒>
桑原 俊(Aスコア 6.4 Bスコア 9.25 15.650)
 4番目の演技者、腕支持前振りカット、棒下ひねり、棒下、かかえ込みベーレ、屈身モリスエ、かかえ込みモリスエ、前方開脚宙返り腕支持、Dツイスト、後方屈身2回宙返り下り
 Dツイストで中に戻り、予定していた次の技に行けなかった。実施全体は素晴らしかった。
 平行棒の優勝者はMitja Petkovsek (SLO) (Aスコア 6.4 Bスコア 9.65 16.05)
 腕支持前振りカット、棒下、棒下ひねり、Dツイスト、単棒横向き閉脚浮き腰上がり、ヒーリー、前方開脚宙返り支持、支持前振りカット、チッペルト、後方屈身2回宙返り下り
 
<鉄棒>
関口栄一(Aスコア 6.8 Bスコア 9.25 16.050) 優勝
 8番目の演技者、アドラーひねり~コバチ、コールマン、シートホップターンひねり、アドラー1回ひねり~ヤマワキ、エンドー移行、シート、ホップターン、後方伸身2回宙返り2回ひねり
大会全体の最終演技者として演技を行う。全体的に安定感のある演技を行う。着地も決まり素晴らしい演技を行った。
太田晃輔(Aスコア 6.4 Bスコア 8.95 15.350)
 ツォリミン、アドラー1回ひねり~ヤマワキ、アドラーひねり~デフ、シートひねり片大逆手、エンドー片大逆手、エンドー、後方伸身2回宙返り2回ひねり下り
 着地で後ろに動いたが、全体的には良い実施であった。
 今回日本から出場した選手は、全員が決勝で演技をする事が出来、また4選手全員が表彰台に上がる事が出来た。各国のコーチ達からも日本選手達の演技実施の素晴らしさと行動について尊敬の念が伝えられた。
■選手コメント
関口栄一
 予選のゆかと跳馬でミスが出てしまったが、得意の鉄棒では自分自身の演技が出来るようにと心がけた。決勝では、自分の演技がしっかりと出来、着地まで決まり優勝できてよかったと思います。
今後の全日本選手権大会では、ミスをした種目をしっかりと調整しなおし、ミスのない演技が出来るよう頑張りたいと思います。
桑原 俊
 決勝での演技は予定していた構成ではなかったが、大きなミスがなくまとめられてよかったです。帰国後は、全日本選手権大会が控えているので、そこでは練習通りの演技が出来るよう頑張っていきたいと思います。
太田晃輔
 今大会は大学生になり初めての海外遠征となりました。最初は思ったよりも器具に合わず、どうなるかと思いましたが、予選では何とかうまくいき、出場した2種目で決勝に残る事が出来ました。決勝では表彰台に上がる事が出来ましたが、両種目で着地を動いてしまい目標としていた順位より低い順位でした。今回は着地の大切さを実感した遠征となりました。これからは常に着地を意識した練習を心がけていきたいと思います。
山室光史
 大学生となり初の海外での競技会となりました。決勝のつり輪では予定していた難度をブレイクされてしまい、今後の課題となりました。しかし、跳馬では、クエルボ1回半ひねりを競技会で使うことが出来、新たな収穫もありました。今大会では自分自身の課題と目標が明確となり、帰国後は全日本選手権大会に向けてしっかりと練習をして行きたいと思います。
跳馬表彰
平行棒表彰
鉄棒メダリスト


最後に、競技会運営及び選手達へのサポートを頂いた、ハンガリー体操協会の皆様方に心から感謝の意を表し現地レポートとしたいと思います。
⇒結果