第75回全日本個人レポート女子予選
報告者:日本体操協会 遠藤
4月15日全日本1日目は女子予選。
村上茉愛(日体クラブ)が最初の平均台でふらつきがあったものの,シーズン最初の大会としては演技をまとめて56.266でトップ通過。跳馬はユルチェンコ2回ひねり。
全種目ではつらつとした演技で好調をアピールした畠田瞳(セントラルスポーツ)が55.099で2位通過。
3位は,平岩優奈(NPO戸田スポーツクラブ)。平均台の開脚前宙やゆかしゃがみターンでのふらつき,段違い平行棒の倒立外れなどもあったが,切れのある動きをみせた。
寺本明日香(ミキハウス/レジックスポーツ)跳馬でライン減点があったもののチュソビチナを成功させ笑顔。平均台の側宙~スワンなどを成功させ53.998で4位。
相馬生(朝日生命)はスピード感ある演技で53.932を獲得して5位。
畠田千愛(セントラルスポーツ)は段違い平行棒で低バーに足をぶつけたが修正。跳馬ではユルチェンコ2回ひねりを成功させ53.565を獲得して6位に。
杉原愛子(武庫川女子大学)は跳馬のユルチェンコ2回ひねりを成功させたが,段違い平行棒の下移動倒立で大きく前に倒れそうになり,持ちこたえたが最後の月面で手をつく大過失を出し7位。
山田千遥(朝日生命)は平均台でバク転スワン,開脚前宙後のふらつきが響き8位。
女子のオリンピック代表争いとしては,今大会予選の得点に加え,4月17日の決勝,5月15日のNHK杯の合計で上位3名が決定。さらに8位以内の選手の中から最後の1枠のチーム選手が選ばれることになっているため,3位と8位が鍵となる順位。点差がなく,少しのミスで順位がかわりそうで,今後の選考レースは目を離せない状況となっている。
※女子跳馬を2本跳んだ選手はいなかった。